むし探検広場
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1100. 4.10.2002 from Y.O. さん 

 はじめてメールします。
 さて、早速ご相談なのですが、私の部屋に大きなクモが出現し、引っ越してきて4年になりますが、毎年悩んでいます。
 新築のマンションでゴキブリも未だ一度も見たこともなく何故毎年、それも大きいクモが退治しても現れるのか困っています。

 色々とクモを研究している方にもご相談していますが、クモが侵入しないような隙間のない家は存在しませんと教えてもらいました。周りに緑も多いのでしょうがないのかもしれませんが何とか家への侵入を防ぎたいと思っています。
 とりあえず今はコマ目にバルサンしていますが、先週やったにも関わらず昨日また発見してしまい、絶望的です。

 角部屋なんですが、ベランダに大きな排気口があり、そこから入ってくるのかな??など考えています。

 何とかする方法はありますでしょうか?

園長:そのクモ、網を張るのではなく、壁などを徘徊するタイプであれば、たぶんアシダカグモではないでしょうか。
 アシダカグモは、ふつう人家に住みついていて、ゴキブリなどの害虫を捕らえて食べてくれる益虫です。
 ゴキブリがいなければ、基本的にアシダカグモもいないはずなのですが、定期的に出没するということは、
 ・家の中の見えないところにエサとなるとゴキブリが生息している
のか、もしくは、
 ・ご近所に生息しているクモが、時々侵入してくる
のだと思います。
 むやみにクモを駆除するとバランスが崩れて今度はゴキブリは増えるかもしれませんし、アシダカグモ自体はいたって無害な生きものですので、できれば共存してやってほしいところです。
 まず、「このクモは益虫なんだ」とご自分に言い聞かせて好きになる努力をしてみてください。

 でも、やっぱり気持ち悪くてダメな場合‥

 駆除方法の第1は、クモのエサとなる昆虫を退治し尽くすことです。
 継続的なバルサン作戦や、食物の管理・部屋の掃除などをしっかりして昆虫レスな住まいになれば、クモが住み着くことはありません。

 昆虫レスなのにクモが出現する場合、もしくは、クモの種類がアシダカグモ以外の場合は、おっしゃるように排気口などが侵入路になっていると思われます。
 侵入路になっているかもしれない場所に くまなく残留性の高い殺虫剤をしっかり噴霧しておくと、有効ではないでしょうか。
 もっとエコロジカルな方法としては、クモはスギの木の匂いを嫌うらしく、市販されている木材原料の防虫用香りスプレーを吹き付けておくのがいい、という意見もあるみたいです。


1099. 4. 9.2002 from きみこ さん 

 こんにちわ。早速質問です。
 知り合いの人に聞いたのですが・・・
 洗濯物に、黒色で糸のように細く小さい虫がたくさん付いていたそうです。
 しかもそれは、刺すようです。そしてかゆくなるらしいです・・・
 何の虫なのでしょうか??教えてください。

園長:なんかホラーSFっぽいですね。
 ひとつ思いつくのは、アリガタバチの仲間、特に「シバンムシアリガタバチ」です。
 シバンムシアリガタバチは、体長2mm程度で、色は赤褐色。人家内の畳裏などに住むタバコシバンムシという甲虫に寄生する寄生バチの1種です。ハチといいながらメスにははねがありません。
 積極的に人を襲うわけではありませんが、接触した場合には刺されることがあり、刺された跡は赤くはれ、痛みを伴った痒みが1週間続きます。
 私は刺された経験はないのですが、刺されてしまったら、抗ヒスタミン軟膏をぬっておくといいらしいです。


1098. 4. 8.2002 from いけ さん 

 はじめまして。ちょっとお伺いしたいことがありまして、メール送らせていただきました。
 現在、私はアメリカ南部の森と池に囲まれた土地で生活しているのですが、1週間ほど前に20キロほど離れた海辺の友人宅で行われたバーベキューに参加して以来、虫刺されに悩まされています。バーベキュー時の格好が、半そで、短パン、ビーチサンダルといったものだったので、始めは普通の蚊に刺されたと考えていたのですが、カユミの激しさから別の虫の被害では?と今は考えています。しかも再びカユミが現れていまして・・・。

 まず疑ったのは、トコジラミです。その晩酔いつぶれて、くたびれた客用ベッドを借りたので・・・。もしかしたらその時に刺された上に衣類にくっつけて自分のベッドに持ちこんだんではないかと・・・。ただいくら探しても、虫も血便の跡も見つからず、またそんなに簡単にトコジラミが人づてに移動するのかもわからないため、確信が持てません。また良く言われる刺し口が二つという発疹も、何十個とあるうち一つもありませんでした。

 その次に考えたのが、ヌカカです。最近、どうも黒い小さな羽虫状の虫が飛んでいることを見る事が多く(その時の海辺や今の職場どちらも)、また日中短パンで過ごした日の夜にカユミが再発することが多いような気がするためです。

 症状は、膝より下の足と肘より先の腕にある沢山の赤い発疹と(特に足)、それによる猛烈なカユミです(ちなみに寝てる時の格好はTシャツにトランクスだけですが、太ももなどにはほとんど被害はありません)。一時は収まりかけたのですが、ここ最近再びカユミがやってくることがあり(夜中に起きてしまいます)、以前刺されたところが再び痒くなっているだけか、それとも新たに刺されたのか、とにかく発疹が多すぎて確認できません。

 ちょっとまとまり無く書いてしまいましたが、質問のポイントとしては、
 1.どちらの虫に刺された可能性が高いか?
 2.トコジラミは簡単に拾ってきてしまうものか?
 3.こういった虫のカユミは、納まったと思っても再び腫れてぶり返すものか、それとも新たに刺されている可能性が高いか?
といった辺りです。
 お忙しい中、恐縮ですが、以上の質問にお答え頂ければ幸いです。

園長:ひどい虫刺され、とんだ災難ですね。

>1.どちらの虫に刺された可能性が高いか?

 いけさんが2番目にあげておられる「ヌカカ」がとても怪しいように思います。
 「海辺のバーベキュー」という舞台設定、発疹の出ている部位やかゆみの状況‥
 いずれもヌカカ説に結びつきます。
 日本であれば ちょっと季節が早い感じですが、アメリカ南部ということでもう発生しているのかもしれません。

>2.トコジラミは簡単に拾ってきてしまうものか?

 たまたま乗り移るものもいるでしょうが、トコジラミは悪さをしたあとは、床やベッドの片隅の「居心地の良いマイホーム」に帰っていることが多いはずです。
 いずれにしても、今回の状況からすると、トコジラミではないように思います。

>3.こういった虫のカユミは、納まったと思っても再び腫れて
>ぶり返すものか、それとも新たに刺されている可能性が高いか?

 ヌカカの場合は、ひどいかゆみが1週間は続きます。なおかつ、おさまったと思ったものが、その時の体調の加減で、何ヶ月もあとに再びかゆみに襲われる、ということもあるようです。
 新たに刺されている可能性もあるにはありますが、バーベキューの時に刺されたところがぶりかえしていると考えるのが妥当ではないでしょうか。


1097. 4. 6.2002 from M.Y さん 

 みんなー♪きいてよー♪私が意見を出したおこっタコが今日のへなちょこに採用されたよ−ーーーー♪わーい♪

園長:とても喜んでもらったみたいで、園長も嬉しいです。

 みなさんもへなちょこ動物のアイデア送ってください。
 こちらで受け付けています。
 ↓
 「へなちょこ動物企画室


1096. 4. 5.2002 from つるる さん 

 園長先生、はじめまして!!
 朝、会社に行ってびっくりしたことがあってメールさせていただきました。
 私の席は窓に近くて暖かい場所なんですけれど、天井から今まで見たことがない生き物が、たくさん糸をつたって降りてきているのです。体長約2mmが何百匹も。
 この春の暖かさでから卵からかえったのかもしれません。
 くもの糸みたいなもののかたまりから生まれてました。
 気になって仕方がありません。園長先生、助けてください。

 

園長:こんなのが何百匹も!とんだ 春の椿事でしたね。
 これは、おそらくガの仲間の若令幼虫です。
 生まれたばかりすぎて よくわからないのですが、たぶん「マイマイガ」というガの幼虫ではないかと思います。
 マイマイガは、まゆ状の卵塊で冬を越し、桜の花の頃に孵化します。
 幼虫は、糸にぶらさがって風を待ち、吹き飛ばされて、桜の木などにたどりついて、その葉を食べて育ちます。
 ドクガ科に属していて、成長すると、いかにも毒のありそうな毛虫になりますが、実際には毒は持っていないらしいです。


1095. 4. 5.2002 from H.T.さん 

 園長さまご家族の春ピクニック、広々と、のんびりしたいいところですね。
 野山は、出かけてみると思いがけない楽しいことが待っていてくれたりしますね。
 ヤマナメクジ、大きい・・・見たことないです。
 長男さん、ナメクジともう一体で、さすがです。
 今年初めてビロードツリアブを覚えました。
 写真は梅の花の頃に写したものですが、今日、ホバリングしながら乾いた土にお尻をしばらくあてているのをみました。
 卵を産むということもあるでしょうか。
 それから毎日現れるへなちょこ動物、毎日感心してばかりです。
 へなちょこ色、ますます強まっていきますねー。

 

園長:ビロ−ドツリアブは地味ですけど、「春の名脇役」といった雰囲気の魅力的な虫ですね。これは、いっしょうけんめい蜜を吸っている感じが出ていて、いい写真です。(土にお尻をあてていたのは、おそらく産卵だと思います。)

 へなちょこ色、強まってますか?それはよかった。だんだんアイデアが枯渇してきたので、へなちょこレベルが下がってるんではないかと心配していました。
 まだ「100へなちょこ」にも至ってませんが、目標は、3年続けて「1000へなちょこ」を達成することです。


1094. 4. 4.2002 from ありさん 

 こんにちは園長先生。
 素朴な疑問なのですが、雨が降っているときアリの巣の中にいるアリはどうして死なないのですか? こどもに回答しますので簡単にお答え願います。
 お返事お待ちしてます。

園長:ふつうのシトシト雨であれば、雨水は地中にじわじわしみこむので、アリの巣にはほとんど影響がないと思います。雨があがったあとで、入り口あたりを補修すればすむくらいのダメージなのではないでしょうか。

 強い雨の場合も、アリはもともと雨水の通り道をさけて巣を作っているはずですし、雨がよっぽどひどくて、もしも巣の穴に水が入って来たとしても、アリの巣は横穴がいっぱいあって、水につからない部屋もいっぱい残るので、そんなに大事には至らないはずです。

 さらに、ものすごく強い雨の場合で、仮に巣穴が水浸しになったとしても、地中全体が水没するはずはないので、小さいアリは、適当に居場所を見つけて生きながらえることと思います。

 さらにさらに、豪雨になって、そこらへんの土砂ごと巣が流されてしまったら、アリの犠牲者もたくさん出るでしょうが、そのときには、ミミズもモグラもケラもコガネムシの幼虫も、みんな大パニックに陥っていることでしょう。


1093. 4. 3.2002 from 「樹木の四季」尾関 さん 

 はじめまして。サイト「樹木の四季」を開設している尾関といいます。

 今日、軒下に蜂の巣を見つけたのですが今までには見たことの無いような形をしていました。
 よろしければ、下記URLの写真を見ていただいてどんな蜂なのか、危険なのかを教えていただけたらと思います。
 http://homepage1.nifty.com/s-ozeki/iroiro/hachinosu_to_tuki.htm

 では、ご享受、よろしくお願いします。

園長:ホームページに掲載されているハチの巣は、作りかけのスズメバチの巣だと思います。
 これが、だんだん つる首付きのツボ型になっていったら、コガタスズメバチです。
 いずれにしても凶暴な仲間ですので、軒下で巣が大きくなっていくのはやはり危険かもしれません。


1092. 4. 1.2002 from 園長(サイト管理者) 

 春ピクニックに行ってきました
 昨日(3/31)は春の陽気に誘われて、家族で近所の自然公園にピクニックに行ってきました。
 のんびりキャッチボールやバトミントンでもするつもりが、いざ到着してみると、あっちこっちに土筆がニョキニョキ。
 今年は時期をはずしてしまったかな、と思っていた「つくし採り」を満喫することができました。

 春に咲く はかない花、スプリング・エフェメラルのひとつ、ショウジョウバカマ


 巨大なヤマナメクジを発見。
 「写真撮るから、大きさがわかるように指差してみて」
と長男にたのんだら、「よっしゃ!!」 と言って、ナメクジをつかんで掌に載せてしまった。


 たくさん採れて大満足。
 こんなポカポカ陽気の日は、採っても採っても、新しい土筆がニョキニョキ伸びてくるような気がする。

 みんなでハカマ掃除。
 指が真っ黒になるけど、採ったかぎりは、1本でも無駄にしないようにガンバロウ。
 土筆とフキの花で食卓に春を演出。(家内作)

 飾った以外の土筆たちは、ピリ辛油いためと佃煮にして、とてもおいしくいただきました。



1091. 3.31.2002 from かりん さん 

 はじめまして。あの、お風呂になめくじが出るのは何故ですか?水分を求めてくるんですか?何ミリかの小さいのがいたと思うと、大きいのが出てきたり、垢か何か食べて大きくなったんですか?いつも何処に隠れてるのかシャワーで流しても何日後かにまた出たりします。去年は何ミリかの殻のついたのだったんですが、その違いの原因は何ですか?湿気ぐあいとかでしょうか?ぜひ、教えて下さい。

園長:お風呂になめくじが出没するのは困ったことですね。

 垢を食べるのかどうかは知りませんが、たぶんお風呂でみるみる育っているわけではなくて、周辺に暮らしているもの達がお風呂場の湿度と暖かさに惑わされて、「こっちの方向は居心地良くて、おいしいものもありそうだ」と思って進入してくるのではないでしょうか。

 殻のついたのは、コウラナメクジというヨーロッパ原産の仲間で、殻のついてないのはふつうのナメクジの仲間です。年によってお風呂場周辺での種類ごとの発生状況が違うので、進入してくる種類にも違いがでるのだと思います。

 シャワーで流すだけでは駆除できていないのかもしれません。熱湯をかけてから流すと効果があります。
 また、銅イオンやアルカリ物質を嫌うらしいので、進入口に銅線を置いておいたり、石灰を振っておくことも有効かもしれません。


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