むし探検広場
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1150. 5. 9.2002 from TPK さん 

 こんにちは。今日撮ってきたこの写真の虫はいったいなんだ?と思いこのページに行き当たり、5月7日のH.T.さんも同じ写真を投稿されていてびっくりしました。実は新種の昆虫を新発見か?とか思ってちょっと期待してしまいました。ばかですねー。ちなみにこれは私の今住んでいるフランス南東部の小高い丘で撮影したもので、野性蘭が多いので、本当はそちらの写真を撮りに行ったところで見つけたものです。羽の形や模様がH.T.さんの写真と微妙に違って面白いですね。今日はお邪魔しました。またよろしくお願いいたします。
 リヨン・TPKより

   

 

園長:フランス発の美しい写真ありがとうございます。
 蘭の花々もツノトンボも、いかにもプロバンスっぽく、おしゃれですね。
 このツノトンボ、種名までは知りませんが(日本名はもともとないかもしれませんが‥)、日本のキバネツノトンボと同属の別種でしょうね。


1149. 5. 9.2002 from モコ さん 

  はじめてお便りいたします。八王子のモコといいます。

 先日、森の中の木の幹に、赤い虫を見つけました。(体長は3cmくらい)
この虫の正体が知りたくて、いろいろ調べてみたのですが判りません。
どうかこの虫の名前を教えてください。よろしくお願いします。

 


 (同じ日にいただいた再メール)

 先程メールしました、八王子のモコです。

 赤い虫の正体は、1121. 4.21.2002 from m. さんと同じの”ヨコヅナサシガメ”ですね!!

 夜更かしした甲斐がありました。これでぐっすり眠れます・・・。
 と、言いたいところですが、怖いもの見たさでコロコロに太ったダニの写真とかを見て、逆に目が覚めてしまいました。嗚呼、恐ろしい。。

 という訳で、お騒がせ致しました。
 これからも時々ROMさせていただきます。
 有難うございました。

園長:自力で解明していただいてありがとうございます。
 そのとおり! 羽化したてホヤホヤのみごとなヨコヅナサシガメです。


1148. 5. 7.2002 from にこ さん 

 こんにちは。今、家の中で時々見かける虫について調べていたところここにたどり着きました。近頃なのですが、赤褐色の1ミリほどの小さい虫を、台所やリビングでちらほら見かけます。野菜や、お米にいる虫かなあと思っているのですが、もしかしてダニでしょうか。特に刺されてはいないのですが・・・

 大発生しないか心配です。いったいなんでしょう。小さな足があるみたいです。
 つぶすとぷちっと言う感じです。ちなみに米びつの中にはいませんでした。

園長:いちばん怪しそうなのは、タバコシバンムシなどシバンムシという甲虫の仲間です。
 体長2.5mm前後。体色は赤褐色で、タバコなどの乾燥した植物や穀物を食べ荒らします。
 ダニのように人間を刺すようなことはありません。
 家の片隅に、エサになりそうなものが少しでも落ちていれば発生しますので、どんな家庭でも、多少は見られるようです。
 貯蔵物の管理をしっかりしていれば、大発生する心配はないと思います。


1147. 5. 7.2002 from H.T.さん 

 川岸の土手に初めて見る虫がいました。
 むし探検広場でたびたび話題にのぼるツノトンボだととっさに思ったのですが、どうでしょうか。
 羽化した直後なのか、じっと静かにしていましたが、風が強くて、菜の花の茎を押さえながら写しました。

 

園長:そのとおり!これは、ツノトンボの仲間で、「キバネツノトンボ」という種類です。
 写真によく写っているように、まえばねは透明なのに、うしろばねが黄色と黒色で目立つのが特徴です。

 (ツノトンボは、トンボの仲間ではなく、アリジゴクの親のウスバカゲロウなどに近い昆虫です。)


1146. 5. 6.2002 from ayu さん 

 おはようございます。
 はじめてメールさせていただきます。

 こちらへは時々寄せていただきますが、今回は聞いてみたらのアドバイスもあって画像遅らせていただきます。
 どれもはじめてみる虫たちで、意外ときれいに撮れたんで名前を知りたいと思った次第です。
 ご存知でしたら教えていただけるとありがたいです。
 よろしくお願いします。

  

  

園長:どの写真も さわやかに撮れていますね。

 左上は、
 ガの幼虫には違いないのですが、詳しい種類がわかりません。
 また調べておきます。

 右上は、
 「メスアカケバエ」の、メスです。

 左下は、
 「キマダラハナバチ」ではないかと思います。
 これは、妙な姿勢で植物にかみついてますけど、死んでしまってるんでしょうか??

 右下は、
 シリアゲムシの一種「プライアシリアゲ」ではないかと思います。
 (おしり、あげてますでしょ)


1145. 5. 6.2002 from 高岸 さん 

 こんにちは。
 今日、家の中を今までに見たことのない大きなアリが歩いていました。生け捕りにして眺めれば眺めるほど大きい。
 姿形から見て調べる限りでは普通のクロオオアリのようですが、体長は20ミリ近くあります。(実際に測ると、17ミリ程度、ハラの部分だけで8ミリでした...。)
 最近のアリは温暖化で巨大化してきているのでしょうか?それとも女王アリ(ハチと同じくそのようなものがあるのか?)なのでしょうか?悪い兆候じゃないかが心配。

 子供の頃はアリが好きで飼ってみたりしましたが、大人になってから、都会(それも家の中)でこんなアリに会えて、ちょっと興奮気味です。

 

園長:これは、「クロオオアリの女王」で大当たりです。
 クロオオアリは、ちょうど今頃の季節に、はねのはえたメスアリ(女王候補)とオスアリが、巣から出て結婚飛行を行います。
 結婚飛行を終えたメスは、地面に降りてはねを落とし、巣穴を掘って、新しいファミリーを築きはじめるのです。
 体長17mmというのも、女王の標準サイズにピッタリ一致しています。


1144. 5. 5.2002 from S・G さん 

 はじめまして。
 私は時間があれば趣味として近くの野山の散策をしているS・G(37歳)と申します。
「むし探検広場」楽しみにさせていただいてます。

 ところで、先日、1125. 4.23.2002 from T.F. さんのメールのRESにて「メスアカケバエ」なる昆虫が紹介されていましたが添付致しました写真をちょうどその頃、撮影しており、「この虫だったんだ!」と思ったのですが、なぜかその場所にいたものは赤い背中をしたもの同士で交尾してるのです。

 ご相談させていただきたかったのですが、なかなかお忙しいところにメールをするのが恐縮ですので・・
 でも、今になってどうしても気になってしようがなくなってきたのです。

 できましたらこの虫について教えていただけませんでしょうか。
 写真では枯れ枝にとまってますが、雨上がりの緑の葉っぱの上にたくさんいて緑と赤と黒の組み合わせがとても綺麗でした。

 

園長:これは、メスアカケバエではなくて、近い仲間ではあるのですが、「ヒメセアカケバエ」という別種だと思います。
 ヒメセアカケバエは、メスアカケバエとは違い、オスもメスも胸部が赤いのです。


1143. 5. 4.2002 from TAKANOKO さん 

 1141のケダニの件について質問します。
 うちの家の屋根に似たような虫がでます。
 大体春から初夏にかけてです。
 屋根に布団を干した時にくっついてきて気がつきました。
 ちっちゃいのですぐつぶれてしまい、ふとんに赤い跡が残ります。
 真夏になると屋根が暑いせいか、見なくなります。
 特に害はないのでしょうか?
 古い家なので出るのでしょうか?

 もうひとつ質問です。
 庭の山椒の木に、毎年アゲハが産卵し黒いちいちゃな幼虫を見ます。
 7、8匹くらいいても、黄緑の大きな幼虫になるのを見ることが滅多になく(3年間で一度しかない、しかもその時、蛹になるのを確認できませんでした)いつの間にか行方不明になります。
 ためしに去年、黒い幼虫を5匹捕まえて家の中で育てたところ、4匹はちゃんと成虫になりました。(一匹は間違ってつぶしてしまった・・)
 庭の木で中々育たないのは仕方ないのでしょうか。
 木の上をアリがよく歩いていますが、アリが悪さをするのでしょうか?

園長:No.1141のレスに、ケダニでは?ということで画像までのせていたのですが、これは、実は間違いで、もしダニであった場合は、「タカラダニの仲間では?」とすべきでした。(のすけさんには、訂正メールをお送りしておきました。)
 TAKANOKOさんのふとんにつているのは、明らかにタカラダニの仲間で、たぶん「ハマベアナタカラダニ」という種類です。
 5月から6月頃にかけて、人家のコンクリート壁面などで大量に歩きまわっているのをよく見かけます。
 生態はあまりよく研究されていないようですが、ヒトへの害はないようです。
 家が古いか新しいかに限らず、いろいろなところに出現しています。

 アゲハの幼虫がいなくなる原因には、大きくふたつあります。
 ひとつには、天敵に食べられること。
 アリもそうですが、むしろ、アシナガバチなどの肉食性のハチに襲われたり、鳥に食べられたり、寄生バチにやられたりしている可能性が高いです。
 もうひとつは、エサの葉っぱが体質に合わない場合です。園芸用の薬を使っていても幼虫は死んでしまいます。(サンショウに直接使っていなくても、周囲の植物に使った場合にも影響することがあります。)
 たぶん、ひとつめの方の、いろいろな天敵に襲われて、少しずつ数が減ってしまうんでしょうね。


1142. 5. 4.2002 from 三谷 さん 

 昆虫の足のある位置は、ほとんど胸部より6本の足がのびているように思いますが、腹部から2本が、カブトムシ類なのかな?

園長:確かに、カブトムシなど甲虫の仲間のあしは、腹部から2本出ているように見えますね。
 でも、あれは、本当は、胸部から出ているのです。
 カブトムシを裏返したとき、腹部のように見える部分の上半分ほどは、実は胸部なのです。
 昆虫の胸部は3つの節からできていて、それぞれ、前胸(ぜんきょう)、中胸(ちゅうきょう)、後胸(こうきょう)と呼ばれていますが、カブトムシの胸に見える部分は前胸で、中胸と後胸は腹部と一体化しています。
 ということで、カブトムシのあしも、昆虫の体の基本原則にのっとって、ちゃんと6本とも胸部からのびています。


1141. 5. 3.2002 from のすけ さん 

 突然のメールで失礼します。

 実は、私が勤めている会社の事務所によくクモが出没するんです。
 体長1ミリくらいの、全身(足まで)真っ赤なクモ。

 会社以外では見た事がなくて・・・・・。
 事務所にいる者が全員そう言います。

 中には、「人間の血を吸うから真っ赤なんだ。」とまで、言う人もいて、半信半疑状態なんですι

 もし、ご存知でしたら教えていただけますでしょうか?

 宜しくお願い致します。

園長:そのクモは、ひょっとしてこんなのではなかったですか?

 

 もしこんなのだったら、クモではなくて、ケダニというダニの仲間です。
 詳しい種類まではわかりませんが、「アカケダニ」というのが一番怪しいです。
 ケダニの仲間は、血を吸ったりはしません。

 この写真に似ていなければ、クモの子供かもしれません。
 その場合も、吸血はしませんのでご安心を。


 追記
 上記は間違いで、このケースは、「タカラダニ」の仲間と考えるべきでした。おわびして訂正します。


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