むし探検広 場
 page130
※サムネイル画像(ミニサイズの画像)はクリックすると拡大表示されます。
※記事の中のリンクは、新しいウインドウが開きます。

1300. 6.29.2002 from ひまわり さん 

 こんばんは。
 台所とお風呂で蚊のようなものが飛んでて、壁にとまったのを見たらアメンボ!?
 と一瞬思いました。でも、アメンボは飛ばないし、羽も小さくあるみたいです。
 足が6本長く、胴体は細いです。とにかく見た目アメンボそっくりです。
 これは何でしょうか? 蚊ですか? 色は黒だったと思います。
 あと、お風呂場の床の水色のタイルに最近1o位の黒い物が点々とあり、ブラシでこすったらとれなくて、爪でとれます。これは何かの糞ですか?
 特に盛り上がってるとかじゃなく、薄く、ついてます。
 よろしくお願いします。

園長:アメンボは、実は、飛びます。でも、普通のアメンボは、前あしが短いので、長いあしは4本です。
 で、蚊に似ていて、アメンボにも似ていて、足が6本長い、というので、なんとなくあてはまりそうなのは、「ヒメイトアメンボ」などイトアメンボの仲間です。(ふつうのアメンボに近い昆虫です。)

 タイルの黒点のことは、ちょっとよくわかりません。すみません。


1299. 6.27.2002 from てふ子 さん 

 はじめまして、こんにちは。

 今日クスノキの葉についていたクサカゲロウの卵を葉ごと採ってきたのですが飼い方が分かりません。
 教えてください。

 よろしくお願いします

園長:クサカゲロウの幼虫を育てるのはちょっと大変です。
 なぜなら、エサが、植物に付く生きたアブラムシだからです。
 ケースは、普通の小さな飼育ケースでいいですが、卵から幼虫がかえったら(幼虫はちょっとアリジゴクに似ています)、アブラムシの付いた枝を瓶などにさして入れてあげてください。幼虫があやまって落ちないよう、水を入れた瓶の口には綿をつめてフタをしてください。
 生きたアブラムシが不足しないように注意して、少なくなってきたら、早めに補充してください。(これが大変)
 十分に育った幼虫は、葉の上でまゆをつくります。


1298. 6.26.2002 from hurikake さん 

 川の横に岩で区切られたスペースがあって、そこにはえびやざりがに、おたまじゃくしがいました。水面にはアメンボのほか、一見茶色で捕まえると裏がきみどりいろの2センチ弱の虫がいました。この虫はなんでしょうか?また、お店で川めだかとめだかは別に売ってますがどう違うのですか?教えて下さい。

園長:その茶色い虫も、アメンボと同じく水面にいたということですね?
 もしそうなら、マツモムシの仲間ではないでしょうか。
 マツモムシは、水面に、背泳ぎするように裏を向いて浮かんでいます。
 「キイロマツモムシ」という種類は、上から見ると茶色いおなかが見えて、裏の背中側が黄緑色です。でも、分布は北日本に限られています。
 どこにでもいる「マツモムシ」も幼虫のうちは背中が黄緑色ですが、2cm弱というのはちょっと大きすぎるので違うかもしれません。

 川めだかとめだかの違いは、「めだか」として売られていたのは、たぶん「ヒメダカ」というメダカの改良品種で、肉食観賞魚のエサなどによく使われるものです。
 「川めだか」というのが、ほんとうの野生のメダカなのだと思います。


1297. 6.26.2002 from Yoshinobu くん 

 2度目のメールです。また幼虫についてしつもんします。
 うちのにわで見つけたいもむしです。
 写真はてんぷできないので、せつめいします。

 全体は青虫のようで、しっぽはくろく、どうに、黒くななめに(踊り子号のよう)きれいな線がシュラッシュ、シュラッシュと入っています。

 本で調べたけどのっていないのです。
 けむしいもむし全集があればいいのにといつも思います。
 よろしくお願いします。
 (ぼくはかいたいのに、やっぱりままがいやな顔をします)

園長:それは、「ホシヒメホウジャク」などの、スズメガのなかまの幼虫です。
 スズメガのなかまの成虫は、どうたいがふとく、ジェット機のようなかたちのはねを持っていてとてもはやく飛べます。

 けむしいもむし図鑑は、そのうち、このホームページでも作りたいと思っています。(でも、作る時間がないので、いつのことになるかわかりません。)


1296. 6.25.2002 from ももちゃん さん 

 飼育していたアゲハ蝶なんですが、蝶に孵化したのですが羽が曲がったままで、飛ぶことが出来ません。 何が原因なのでしょうか? さなぎを10cmくらいの空き缶に入れていてその中で孵化してバタバタしていたときに、曲がってしまったのでしょうか? 今日で3日になりますが、とりあえず部屋で花にとまらせて、砂糖水をたらしてあげたら、飲んでいるようですが・・・これからどうしたらよいでしょうか? 外に逃がしたら死んでしまうと思います、砂糖水をあげていればなんとか生き延びてくれるでしょうか?

園長:そのアゲハチョウ、はねが折れたようになっているのならバタバタしたときにできた傷で、その場合は傷があってもなんとか飛べることが多いのですが、曲がったというか歪んだようになっているのなら、羽化のときに十分にはねを伸ばせなかったのが原因で、この場合は、まともに飛べないことが多いです。

 上手に飛べないようだと、おっしゃるように逃がしても生きていけないでしょうから、飼ってあげるほうがいいかもしれません。

 エサは、砂糖水でOKですが、乳酸飲料も組み合わせてあげるといいと思います。これらを脱脂綿などに浸してあげてください。
 自分から飲もうとしないときは、前あし(感覚器がある)を綿にさわらせたり、ストロー状に巻いた口器を、つまようじを差し込んで伸ばして綿にさわらせると飲みます。

 でも、寿命は、2週間から20日ほどしかありません。


1295. 6.24.2002 from 悠ママ さん 

 先日,幼稚園に息子のお迎えに行ったときのことです。灰色がかった胴体に確か白っぽい小さな点々があったように思うのですが,一見 ガ の幼虫のようなものを持っていたのです。どこで捕まえたのか聞くと,砂を掘ったら出てきたそうです。誰かが埋めたのだろうと思いましたが,砂の上におくと,本当に自分で潜っていきました。あれから気になって仕方ありません。いったいなんの幼虫だったのでしょうか?それともそういう成虫がいるのでしょうか?教えてください。

園長:それは、ヨトウガ・ハスモンヨトウなどの幼虫、通称「ヨトウムシ」だったのかもしれません。
 ヨトウムシは、漢字で書くと「夜盗虫」。
 昼間は土の中や落ち葉の下に隠れていて、暗くなると現れ、野菜などを食害するのでこの名がついています。


1294. 6.24.2002 from しばきち さん 

 はじめまして。いつもいろいろと参考にさせていただいています。
 2件ほど質問をさせていただきます。

 @最近水まわりによく出るナメクジのような虫について
 色:こげ茶〜黒   体長:2〜3cmくらい   幅:3mmくらい
 特徴:頭がとんかちのようになっていて、表面はつるつるっとしている
 これは一体なんでしょうか?
 また、排水溝から入って来ているらしいのですが、駆除方法を教えてください。(ナメクジも一緒に来るので、ナメクジの駆除方法もお願いします)

 A5月の連休に大発生した毛の生えた青虫について(今までに1度も発生した事がありません)
 色:黄緑で背中に黒い線が3本(線ではなく黒い点の連続でした)
 体長:1cmくらい    幅:3mmくらい
 全体に1mm弱の透明な毛がまばらに生えている
 特徴:おしりから糸を出し、風にゆられて移動したりする

 2〜3日の間、家の壁や柱に大量にくっついていましたが、その後一匹残らず消えてしまいました。
 こちらは一体何だったのでしょうか?
 また、どこかに潜んでいる可能性がありますか?

 生憎写真がなく申し訳ありません。
 ぐにゃぐにゃした虫が本当に苦手で、できれば出会いたくない虫たちです。
 どうぞよろしくおねがいします。

園長:1について
 そのへんなやつの正体は、たぶん「コウガイビル」です。
 プラナリアなどと同じ扁形動物の仲間で、成長するともっと長くなります。ヒルという名前が付いていますが、ヒトの血を吸うようなことはなく、ナメクジなどを食べてくれるようですので、あえて駆除しなくてもいいのではないかと思います。
 ナメクジは、「毒入りエサ」タイプの駆除剤がいろいろ出ていて、これが便利です。(ダンゴムシもいっしょに死んでしまいますけど)
 でも、排水溝から入ってくるのなら、退治してもきりがありませんね。

 2について
 よくわからないのですが、ひとつ思いつくのは、「リンゴハマキクロバ」というガの幼虫です。ナシやリンゴ、サクラの木に発生するガです。(それにしては1cmというのはちょっと小さめなのですが‥)
 もしそうならば、今頃は落ち葉の下や土の中で繭を作っていて、そのまま越冬し、来年に羽化します。


1293. 6.24.2002 from 仲本真季子 さん

 へなちょこワンダーランドは、キャラクターがおもしいよ〜(^。^)
 もっとキャラクター出してー。

園長:ワンダーランドは、毎日、新しいへなちょこキャラクターをデビューさせるのが大変です。
 真季子ちゃんも、へんてこなアイデア考えて、「企画室」に送ってください。


1292. 6.24.2002 from A.T. さん 

 石川県在住のA.T.です。

 『ナメクジの遠隔移動』の話は結局、出典の本が物置の奥深くのどこかに眠っている為、後報なしです。
 すみません★

 それはさておき、アリマキ(アブラムシ)の天敵について質問。

 昨年秋にイタリアンパセリの苗を購入し、サンルームで育てていたらアリマキが大量発生して辟易して寒風吹き荒ぶベランダに出しました。
 パセリ自体は寒さに強いので、そのまま越冬しましたが、アリマキの方は全滅してくれました。

 寒さのおかげかと思っていたところが、よく見るとアリマキを食べている灰色の蛆虫が数匹…

 形も動き方も、どう見ても蛆虫。灰色だけど蛆虫。
 アリマキを食べてくれるのはありがたいけどやっぱり蛆虫。

 アリマキの天敵と言えば有名なのはテントウムシですが、テントウムシの幼虫より長くなります。ベランダで繁殖?したらしく、最近、バラの鉢植えのアリマキも食べていました。

 親はどんなハエかご存知ありませんか?

園長:それは、ハエではなくて「ヒラタアブ」の仲間の幼虫だと思います。
 ヒラタアブたちは、幼虫はアブラムシを食べてくれるし、成虫は、(黄色と黒の縞模様で一見ハチっぽいですけど)人畜無害でもっぱら花を訪れていますので、人間にとっては重宝な昆虫です。


1291. 6.24.2002 from H.N. さん 

 初めまして。
 大阪府高槻市に在住の者です。
 先日、息子と散歩していたところ、田んぼのあぜ道や、稲の先にオレンジ色(サーモンピンク?)で1ミリ程の小さい卵の固まりが辺り一面、点在していました。
 息子に何の卵かと質問されたのですがかえるの卵なのか昆虫の卵なのかさえもわからず、インターネットで検索していたところこのページにたどり着きました。
 お忙しいところ、申し訳ありませんがこの卵は一体何なのか、教え下さい。
 よろしくお願いいたします。

園長:それは、たぶん、「スクミリンゴガイ」、別名「ジャンボタニシ」の卵だと思います。
 スクミリンゴガイは、南アメリカ原産の巻貝で、食用にするために日本に移入されたのですが、それが野生化し、イネなどを食害するので問題になっています。
 南方系なので、以前は九州などでよく見られる種類でしたが、近年は、大阪府下でも分布がひろがっています。


page129 2002. 6.21-
page128 2002. 6.18-
page127 2002. 6.15-
page126 2002. 6.10-
page125 2002. 6. 6-
page124 2002. 6. 3-
page123 2002. 6. 1-
page122 2002. 5.28-
page121 2002. 5.25-
page120 2002. 5.22-