むし探検広 場
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1490. 8.31.2002 from タッケコー さん 

 こんにちは
 ぼくの飼っていたバッタが、緑から茶色に変わっていたんです。
 いったい、どうしてなんですか?

園長:ツチイナゴ」という名まえのバッタがいるのですが、このバッタは幼虫のうちは緑色なのが、成虫になるとうすい茶色に変わります。
 成虫は、冬越しして来年まで生きのびるので、冬の枯れ草のなかでも目立たないように、茶色っぽくなるのだと思います。
 タッケコーくんが飼っているのは、このツチイナゴではないでしょうか。
 もし、目の下のところに、涙が流れたような黒っぽいすじがあったら、ツチイナゴにまちがいありません。


1489. 8.31.2002 from KUNIHARU さん 

 初めまして。オケラが畑で大発生しています。
 薬を使わないオケラの駆除方法はご存じないでしょうか?

園長:もうしわけないのですが、薬を使わずにオケラを駆除する方法というのは、ちょっと思いつきませんでした。
 オケラが大発生するということは、かなり湿潤な土壌になっているのでしょうね。
 畑全体の排水をよくすればオケラも減ると思うのですが、そんなに簡単にはいかないですよね。


1488. 8.31.2002 from みぃ さん 

 春からずっと、職場に大量発生している虫がいます。
 真っ赤な体色。大きさは1ミリ以下。形態は蜘蛛やダニのような姿です。
 図鑑でもわかりませんでした。
 発生場所は、建物の外。しかし、明かに建物に巣食っている様子。職場の先輩は、「この虫はコンクリートが古くなってくると出てくるし、殺虫剤も効かない」といっていました。
 事実、職場は全部打ちっぱなしのコンクリートです。
 この虫は、他に、船着場や、よそのコンクリート建造物のところでも見たことがあります。
 一体なんという虫でしょうか?退治方法はありますか?(といっても、大きな建物全部にいるので、駆除しようがないでしょうが・・・)

園長:それは、昆虫ではなく、「ハマベアナタカラダニ」などのタカラダニの仲間です。
 人家のコンクリート壁面などで大量に歩きまわっているのをよく見かけ、年々、いろいろな場所で見る機会が多くなっています。
 生態はあまり研究されていないようですが、ダニといってもヒトを噛んだりすることはなく、家への害もたぶんないと思われます。
 退治方法があるのかないのかはよく知りません。


1487. 8.30.2002 from コークミミ さん 

 お久しぶりです
 添付の写真の虫ですが非常に動きが早くてデジカメではなかなか(@_@)写真に捕らえることができませんでした、出来のよさそうなのを送ります
 よくホバリング状態で花の蜜を吸っているのを見かけます
 夜香木の花によく集まってきます、夏場は良く見かけるのですが今回も名前がわかりません、ご存知でしたら教えてください

 

園長:空中姿勢をとらえたすばらしい写真ですね。
 これはスズメガの仲間の「オオスカシバ」です。
 私もいつも追いかけているのですが、こんなかっこいい写真、撮れたことありません。うらやましい!


1486. 8.30.2002 from やもりひめ さん 

 こんにちは、またまた教えていただけますか?
 うちの庭に月桂樹を植えてありますが、去年アオスジアゲハがたまごを産みつけたらしく、幼虫が何匹かついていました。以前育てたことがあるのでアオスジアゲハの幼虫に間違いないと思います。1cmくらいになっていました。それなりに葉っぱも食べたようだったのですが数日後いなくなりました。月桂樹でも育つのでしょうか。無理なのでしょうか。今年も何回かアオスジアゲハが来るので気になって仕方がありません。月桂樹で無理なら幼虫を見つけ次第、かんきつ類の木に引越しさせようかとおもうのですが、どうするのがいいのでしょう? よろしくお願い致します。

園長:アオスジアゲハの幼虫は、(ふつうの)アゲハやクロアゲハと違って、クスノキ科の植物を食べて育ちます。
 月桂樹もクスノキ科なので卵を産んだのでしょうが、途中でいなくなったというのは、(天敵に襲われた可能性もありますが)葉っぱがピッタリとは合っていなかったのかもしれません。
 もし引越しさせるなら、クスノキやニッケイ、タブノキなどにしてください。


1485. 8.30.2002 from S さん 

 近頃家に茶色の虫が発生してます。それは小さくてカメムシのような感じです。
 また飛び回るので食事が安心して食べれません。害は無いと思うんですが何でしょうか?前にでていたシバンムシでしょうか?

園長:家の中に発生するカメムシの仲間というのは、たぶんいないと思います。秋の終わり頃に、冬眠場所を探してカメムシの仲間が屋内に入ってくることはありますが、まだその時期でもありませんし‥。
 シバンムシは甲虫の仲間ですので、カメムシ類とはスタイルがちょっと違います。以前にいただいた画像をご確認ください。→No.1458
 この画像のジンサンシバンムシは長細いですけど、近い種類のタバコシバンムシは、もうちょっと寸詰まりで、比較的カメムシ寄りではあります。


1484. 8.30.2002 from 長谷川陽子 さん 

 こんにちは。初めてお手紙します。
 今日、息子がオオカマキリと遊んでいるうちに誤っておなかを踏みつぶしてしまいました。すると中から10センチメートル程の黒っぽいミミズ状の生き物が3匹、くねくねとでてきたではありませんか。(最初はカマキリの消化器官なのかと思ったのですが・・・。)これは寄生虫なのでしょうか?カマキリのおなかの大きさから見るとこの虫だけでいっぱいになっていたようですが、このままでこのカマキリは生き続けられたのでしょうか?また昆虫にはこのような寄生虫がよくいるのですか?人間にうつることはありますか?

園長:それは、カマキリの寄生虫として知られている「ハリガネムシ」という生きものです。ムシという名前がつきますが、昆虫の仲間ではなく、分類上は、袋形動物門線形虫綱に属しています。

 ハリガネムシの成虫は、池や小川の水中で生活しています。
 水中に産みつけられた卵から孵化した幼虫は、まず水生昆虫に寄生します。
 その水生昆虫が、カマキリに食べられると、今度はカマキリに寄生します。
 そして、カマキリの体内で成虫になり、外に出てきて、再び水辺を目指すのです。
 ハリガネムシが出てきたカマキリは死んでしまいます。

 お子さんがつぶさなかったとしても、近いうちにハリガネムシが自主的に出てきて、そのカマキリは死んでしまう運命にあったといえます。
(それにしても3匹というのは、わりと珍しいかもしれません。)

 カマキリだけでなくバッタの仲間にもハリガネムシの仲間がときどき寄生していますが、そのほかの昆虫では、このようなインパクトのある寄生虫の話は聞きません。
 また、ハリガネムシが人間に寄生する心配は、たぶん ないと思います。


1483. 8.29.2002 from すずこ さん 

 今年,初めて鈴虫をいただき,かごで飼っています。そろそろオスもいなくなって,産卵が始まったと安心したのもつかの間・・かごの土のあらゆるところで,白くて足のあるダニのように小さくて,ダニのような形の虫がうじゃうじゃ動いています・・。えさはプラスチックの容器に入れてちゃんと分けてたのですが・・。
 びっくりして生き残っているメスは他の容器に引越しをしました。もとのかごは小さな虫の砂のの部分を捨ててみましたが,まだたくさんいます。そして大事な鈴虫の卵も同じかごに・・・どうすればよいのでしょうか。教えてください。
 それに,市販の養分入りの水を土にさしていたので,小さな虫の糧になり,成長しているようなのです。引越しのときに1未センチくらいの触覚のはしが白いこおろぎのような虫を一匹見つけました。それの卵なのでしょうか・・・どうか対処法をお教えください。

園長:それは、やはりダニのようですね。卵を避難させたほうがいいのかもしれません。でも、へたにさわると、そのことによって卵がダメになってしまいそうです。
 難しいところですが、私の意見としては、卵はさわらずに、水分補給を止め風通しをよくし、土を乾燥させて、ダニの発生をおさえればどうでしょうか。
 スズムシの卵は、適度な湿り気があるのがベストなのですが、秋から冬にかけてはかなり乾燥した状態でも、桜が咲く季節に湿り気を与えれば無事孵化できることも多いようです。
 なので、へたにさわるよりも、ケースの中をダニが嫌う乾燥状態にする方が、卵が助かる可能性があるように思います。


>引越しのときに1未センチくらいの触覚のはしが
>白いこおろぎのような虫を一匹見つけました。
>それの卵なのでしょうか・・

 このご質問は、主旨がよくわかりませんでした。「ヒゲジロスズ」など、小型のコオロギの仲間に似ているようですが、なにかのかげんで紛れこんだのでしょうか‥。


1482. 8.29.2002 from 伊藤佳和 さん 

 我が家の愛犬にたかっていた奴です。
 ノミ取りシャンプーで駆除しました。

 

園長:NICEな拡大写真ですね。こうして見ると、顔つきがなんとなく猛獣ぽいですね。
 これは「ネコノミ」のようです。イヌノミという種類もいるのですが、近年は、犬につくのもこのネコノミの方が多くなっているらしいです。


1481. 8.29.2002 from かいせいのパパ さん 

 夏休みに田舎の祖母の家(山地)に宿泊し、子供達とともに虫ずくしの日々を楽しんできました。
 そこで出た疑問点を調べているのですが、以下の3つだけ解決できません。
 ご存知でしたら教えてください。(たくさんあってすみません)

1.祖母の家の中(特に天井)に、写真のような虫がたくさんいました。
 触ると飛びますが、それほど素早い虫ではありません。
 図鑑で調べましたが、何の仲間かさえわかりません。
 特に害がある様子はありません。

 

2.私の自宅周辺には黒と白のシマシマの蚊(たぶんヒトスジシマカ)と  茶色の非常に素早い蚊(たぶんアカイエカ)が、血を吸いにきます。
 しかし祖母の家には、白と黒のシマシマですが、自宅のそれよりはるかに巨大(ざっと3倍くらい)な蚊が血を吸いにきます。
 これらは同じヒトスジシマカなのでしょうか?
 ボウフラ時代の栄養の差で大きさが違うだけなのでしょうか?
 大きいからといって、吸われた後の腫れが特にひどい訳でもありません。

3.サシガメを見つけたので捕まえようと思いましたが、口で刺すと図鑑に書いてあったのを思いだしてやめました。
 実際、刺されるとどのくらい痛いのでしょうか?
 両脇を持って捕まえれば刺されないのでしょうか?
 自分の手で試してみようと思ったのですが、どの程度の痛さかわからないので思いとどまりました。

園長:1.写真の虫は「オオチョウバエ」です。双翅目の仲間で、実は都会の家屋内にもよく見られる種類です。

2.その巨大な蚊は、ヒトスジシマカではなく、ヤブカの仲間だと思います。体長でいうと、ヒトスジシマカの1.5倍前後ですが、体の面積や体積で考えると、「3倍くらい」という表現も当たっていると思います。

3.私はあいにく刺されたことが無いので、リアルに表現することができないのですが、うわさによると相当痛いらしいです。
 ハチに刺されるより痛いという情報もあります。
 口吻の攻撃を受けないような持ち方であれば、しっかり持てば大丈夫なのでしょうが、やっぱりあまりすすんでは捕まえないほうがいいのではないでしょうか。


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