むし探検広場
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1690.10.22.2002 from pooh さん

 夏休みに、友達のお母さんが、オニヤンマらしき虫の死がいを持ってきました。
 その友達は、2年生なので、その子に見せようとおもって、持ってきたそうです。
 その虫は、しっぽと体が黄色と黒のシマシマで、眼が、きれいな緑色でその眼が、あまりにもきれいだったので、その眼の正体(?)を知りたかったのでメールしました。

園長:オニヤンマの眼はほんとうにきれいですね。
 あの美しさの正体は、私にはとてもわからないナゾですが、答えられる範囲でお答えします。

 オニヤンマもそうなのですが、トンボの仲間にはとても美しい眼を持ったものがたくさんいます。
 その美しさは、「色」の美しさと、立体的に透けて見えるような「輝き」の美しさがあわさったものだと思います。
 私は、トンボの眼の独特の美しさは、おもに「輝き」の美しさによるのではないかと思います。
 では、なぜ、あんなに美しく輝くのか‥
 トンボの眼(複眼)は、1万個ぐらいの小さい眼があつまってできています。
 そのそれぞれが輝きを持っていて、光が入ってくる角度や、複眼の曲面によって、それぞれの輝きに微妙な違いがうまれて、それが1万個集まることによって、あんなにきれいに見えるのではないでしょうか。

 オニヤンマ以外のトンボの眼もぜひ調べてみてください。
 また、近所でもよく見られるアブの仲間にもトンボに負けないぐらいきれいな眼を持ったものがいますので観察してみてください。


1689.10.21.2002 from 松本 さん

 はじめまして、松本と申します。
 検索でたどり着きました。

 実は35年ぶりに見ました。
 2〜3mm程の小さな玉虫みたいな甲虫です。
 緑っぽい甲がとても綺麗で、形はてんとう虫のような感じ。
 見せていただいたHPでは、ヨモギハムシに似ていますが、しかし大きさが7mmもありませんでした。
 小学生の頃、川辺の柳の垂れる葉に何百匹も止まっていて、あまりの可愛さに捕まえまくった事があったのですが、その後引っ越してから全く見たことがありませんでし
た。
 それを先週日曜日、家族で近くのスーパーまで散歩がてら歩いているときに、背の高い、厚みのある白っぽい葉の秋草の上でみつけました。

 なんとも言えない嬉しさでした。
 でも、なぜか一匹だけ。
 近くに仲間がわんさかいるかと期待したのに。

 集団で群れているイメージは、たまたまあの年が異常発生だったせいなのでしょうか?
 なにか情報がいただけましたら、嬉しいです。

園長:ひとつ思いつくのは「ヤナギルリハムシ」という種類です。(色は、緑っぽいというか、その名のとおり瑠璃色〜青藍色の光沢がある感じで、その点がちょっと違っているのですが‥)
 大きさは4mm前後で、ヤナギやポプラを食べますので、季節によってはヤナギにたくさん群れていることはあると思います。(でも何百匹というのはすごい数ですね。)
 今回の1匹は、たまたま食樹から離れたところに遠出していたか、それとも、昆虫は1匹だけと思っていても探してみるとそこここに隠れていることがよくあるので、ほんとうはそばにヤナギやポプラの木があってたくさんいたのかもしれません。


1688.10.21.2002 from 蝶屋ん さん

 このあいだ家の近くでウラギンシジミを採りました。都心なのでとても意外です。私の家の周辺ではそこが一番蝶の種類が多い所です。
 でもとても狭い森なので、あと数年でウラギンもいなくなってしまうのではないかと心配です。しかもカラスも多く、なんとなく危なげです。
私は、蝶とかいろいろな昆虫が棲めるような公園でもつくればいいのに…とか身勝手にもよく思うのですが。
 皆さんはどうですか?

園長:大賛成。
 都会の公園というと、なるべく害虫がつきにくい樹木を整然と植えたり、雑草を定期的にすっかり刈ってしまったりと、昆虫がすみにくくなるような努力ばかりしていますよね。
 その地域にもともとはえていたいろいろな植物を植えて、池もつくって、森もつくって‥ というふうなビオトープ的発想の公園がいっぱいできればほんとうに素敵だと思います。


1687.10.21.2002 from わかばの父 さん

 またお願いしたくメールします。娘がどんぐり拾いをしに行き沢山のどんぐりを袋に入れて持ち帰りました。家でそのまましばらく放置しておりましたところ袋の中に何やら虫の幼虫が数匹いるではありませんか。恐らくどんぐりの中から生まれたか生息していたと思います。家族の中では私が命名した「どんぐり虫」の愛称?で娘達は大騒ぎです。身長は8mm程度で姿はカブトムシの幼虫のような感じです。是非この虫の本名を教えてください。

園長:その、どんぐり虫の正体は、「シギゾウムシ」という甲虫の仲間の幼虫です。
 シギゾウムシは、シギ(鳥)のくちばしのように細長い口吻を持っていて、メスはこの口吻でドングリに穴を開け、産卵管を差し込んで卵を産みつけます。
 コナラシギゾウムシ、クヌギシギゾウムシなどいくつかの種類がいます。

 ドングリから出てきた幼虫は、自然状態だと地中にもぐって越冬します。


1686.10.21.2002 from H.F. さん

 初めてお便りします。

 マムシは、卵胎生と聞きますがどこから生まれてくるのですか。
 ひとつの意見として口から生まれると聞きましたが本当でしょうか?
 どうかひとつ明確な回答をお願いします.

園長:マムシは確かに卵胎生で、体内で卵が孵化して、母親は幼蛇を直接産むのですが、子どもが出てくる場所は(ほかのヘビが卵を産むのと同じで)総排泄口です。
 総排泄口は、しっぽの付け根のあたり(といってもどこからがしっぽかわかりにくいですが)にあります。

 口からどんどん生まれたら凄いですけど、残念ながらそうではありません。


1685.10.20.2002 from ふかちゃん さん

 kawabeさんご無沙汰しております。
 以前蝶の名前を教えていただきましたふかちゃんです。

 先日近くのフラワーセンターで撮影した画像ですが、ここに映っているスズメ蛾らしきものは何か教えていただけませんでしょうか?
 やけに羽のはばたきが速く、シャッタースピードを上げてなんとか止めることに成功しましたが、ハチドリのようにも思えました。

 よろしくお願い致します。

 

園長:これは、スズメガの仲間のホウジャクの一種で、たぶん「ホシホウジャク」あたりだと思います。
 それにしても、あのすばやいはばたきが見事に止まっていますね。


1684.10.20.2002 from まるこし さん

 園長先生、はじめまして。カブトムシの幼虫のことで教えていただけないでしょうか。
 我が家では初めてのことなのですが、この夏飼っていたつがいが子供を生み、今3齢幼虫が10匹います。とりあえず4つの飼育ケース(ばらつきはありますが、どれも大体15×15×25程度の大きさです。)に分け、腐葉マットを入れて飼っているのですが、そのうち1つのケースの幼虫2匹だけがなぜか頻繁にマットの表面に出てきてしまうのです。湿り気が足りないのかと思い周囲のマットに霧を吹き、そっとかぶせてやるともぐっていくのですが、数時間経って見るとまた出てきています。もぞもぞと動き回り、時には背伸びをして壁を登ろうとしているように見えるときもあります。
 実は親を飼っているときにシロテンハナムグリのつがいも一時期同居させていたので、この2匹はもしやカブトではなくハナムグリの幼虫なのでは??と思ったりもするのですが、それにしては大きい(7〜8センチはあると思います。)ような気がするし、見かけもカブトの幼虫にとてもよく似ているので、どうしたものか困っています。このまま放っておいても大丈夫でしょうか?どうしてあげたらよいのでしょうか?アドバイスよろしくお願いします!

園長:ハナムグリの幼虫は、カブトムシの幼虫より毛深くて、地表に出すと腹ばいではなく仰向けになって移動するので見分けることができます。
 でも、7〜8センチもあるのならカブトムシでしょうね。

 マットの表面に出てくるのは、やっぱりよくない兆候です。
 マットの内部が糞だらけになっているようなら、エサ不足なので、新しいマットを補給することで解決できます。
 ケースのふたの密閉度が高いようだと、酸欠になっている場合もあります。
 そうでなければ、原因がよくわからないので、マット全体を新しくしてしまうほうがいいと思います。
 その場合、急にすっかり新しいマットにしてしまうと、熟成度が足らないなどの原因で食欲不振になることがあるので、ほかのケースのマットを少しずつ拝借して、1/3ぐらいは古いマットが混じるようにしたほうがいいです。
 その幼虫たちをほかのケースに引越しさせることは、原因が病気関係のこともあるのでやめておくべきです。


1683.10.19.2002 from おひさま さん

 家のエニシダにたくさんいる虫がいます。
 刺したりしないかちょっと心配です。
 どのような虫か教えていただけないでしょうか?
 宜しくお願い致します。

 

園長:見事な縦筋模様ですね。
 これはガの仲間の幼虫で、毒などはもっていない種類なので刺される心配はありません。
 トモエガの仲間あたりかなという気はするのですが、詳しい種類まではすぐにはわかりませんので、また調べておきます。

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 このイモムシは、その後「オオウンモンクチバ」の幼虫だと判明しました。


1682.10.19.2002 from C.I さん

 はじめまして。
 トコジラミについてお聞きしたいのですが、マンションの一室に住んでおり,二年ほど前から毎夏ごとに徐々に虫さされが増え、保健所に相談に行くとその結果、南京虫であるということ、根気よく殺虫剤を使用するしかないという返事しかもらえませんでした。今夏は、ベッドで寝るようにしたところ刺されなかったのですが、その間血をエサにしていなくても何か違うもので生きているのでしょうか?
 もし血だけなら、今夏のような方法でいずれ絶えるということはないのですか?
 あと、駆除しても隣などのお宅に逃げるだけということはありませんか?
 頼りになるのはこの広場だけで、分かる限りでかまいませんのでよろしくお願いします。

園長:トコジラミの食べ物はヒトやウサギの血だけですので、血を吸えなければ餓死するはずです。
 ただ、飢餓にはけっこう耐えるほうで、低温下だと1年間ぐらい生き延びることもあるようです。

 薬で駆除した場合は、隣家に逃げ込むこともあると思いますが、就寝場所を変えて飢えさせている場合は、隣家にひっこす前に、ベッドの上で寝ている人を見つけてしまうのではないかと思います。
 なので、ベッドで刺されない状態が続くようなら、お隣に行ったのではなく、死滅したと考えてもいいように思います。


1681.10.19.2002 from ゆうゴジ さん

 こんにちは、はじめまして。
 先日、子供と虫捕りをしていた時に変わった虫を捕まえました。
 顔や姿かたちは、クルマバッタモドキにそっくりなのですが、体全体が真っ黒なんです。 大きさは4センチ位で羽が短いので、まだ幼虫です。
 茶色っぽいものはよく見かけますが、黒いのを見たのは初めてで、捕まえた時はびっくりしました。 とても珍しいものに思えて、今、大事に育てています。
 こんなバッタもいるんですか? 脱皮して大きくなると色が変わってくるんでしょうか?

園長:私が思いつく可能性は二つです。

 その1 トノサマバッタの色彩変異
 トノサマバッタには体色の変異が多く、特に、幼虫時代を集団で過ごした場合に、群生相といって、黒っぽい色になることがあります。
 大人になると、幼虫ほどの黒っぽさはなくなると思います。

 その2 ヒメギスの仲間
 ヒメギスというギリギリスの仲間は、とても黒っぽくて、成虫でもはねが短いです。

 クルマバッタモドキに似ていたということは、その1の可能性が高いように思います。


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