むし探検広場
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1700.10.28.2002 from ゆうゴジ さん

 飼っていたオオカマキリが死んでしまったので、標本にしようとして子供が、オオカマキリのお腹をカッターナイフで開いていた時のことです。
 「うわぁ、気持ちわるー!」の声に、見に行ってみると、オオカマキリのお腹から、ハリガネムシが出てきていました。
 昆虫面白写真館の『スッキリはしたけれど・・』の通りでした。
 実物を見たのは初めてです。
 それにしても長いですね。 20cmぐらいありました。
 くねくねと動くハリガネムシを気持ちわるいと思いながら、子供と2人でしばらく見ていました。
 ハリガネムシがお腹にいたから、オオカマキリは死んでしまったんですね。
 ハリガネムシだけが生きてることを子供は怒ってました。

園長:そうでしたか、そうでしたか。それはいい経験をされました。
 でも、ハリガネムシだけ悪者扱いされるのもちょっとかわいそうな面もあります。
 オオカマキリだって、元気なうちは、バッタなんかをバリバリ食べて、「バッタは死んだのにオオカマキリだけ生きている」存在であったわけですから‥。


1699.10.27.2002 from みーこ さん

 ハナムグリであろう幼虫を3匹飼っています。育て方が分からないので腐葉土の中に入れていますが、このコーナーで植物の根を食べると書いてあったのを見ました。植物の根を入れないと死んじゃいますか。また、入れる場合は、どんな植物が良いのでしょうか。成虫になるのを子供が楽しみにしていますので、教えて下さい。宜しくお願いします。

園長:狭義のコガネムシ類の幼虫には植物の根を食べるものが多いのですが、ハナムグリの仲間ならば、腐葉土や朽木を食べて育つものが多いので、その飼育方法でOKだと思います。
 腐葉土だけでもいいのですが、昆虫マットを半分ぐらい混ぜてあげるとよりいいと思います。


1698.10.26.2002 from ガキおやじ さん

 今日、近くの公園で大きなジャンボタニシを見つけました。大きさは殻の直径が約10cmくらいありました。見た目は大きなサザエのようでした。調べてみたら、りんごくらい大きくなるということでしたが、実際にはどれくらい大きくなるのしょうか?教えてください。

園長:南米から帰化したジャンボタニシは、近頃かなり勢力を拡げているようですね。
 本名は「スクミリンゴガイ」といい、大きさは、殻の高さが最大8cmぐらいと記載されていることが多いようです。
 もともと国内にいるマルタニシなども成長すると殻高自体は7cmぐらいにはなるのですが、ジャンボタニシは横幅が広いので、その分かなりジャンボです。
 今回見られたものは、殻の長径が10cmもあったのなら、かなり最大に近い個体だと思います。大きさや形は既に「小さなリンゴ」といえるぐらいだったのではないでしょうか。


1697.10.26.2002 from 服部 さん

 東京文京区在住の服部と申します。2日前に玄関のドアに止まっている葉のような虫を見つけました。その虫は動かずそのまま今も止まっています。
 東南アジアにでもいそうなその虫を、はじめは蛾かと思いましたが、羽を閉じているし、近くでよく見てみるとバッタの一種のようです。
 正直虫が嫌いな自分としては気持ち悪くて仕方ありません。ただ珍しい虫ではと思うので問い合わせてみました。この種類の判定と同時に、ずっと動かずにいる理由(寒いから?)も教えて下さい。よろしくお願いします。

 

園長:見事な擬態ですよね。
 これは、バッタではなくて、「アケビコノハ」というガの仲間です。
 木の葉にそっくりなのは前翅だけで、後翅は黄色地に黒紋がありけっこう派手です。
 幼虫は、アケビのほか、公園などに植えられるヒイラギナンテンも食べますので、街中でも見られることがある種類です。
 成虫のまま越冬しますので、玄関でじっとしているのは、気温が下がって半分越冬モードに入っているのかもしれません。
 そのうち、暖かい日があれば、自分でどこかへ移動するかもしれません。
 いつまでたっても動かないようなら、強制的に追っ払って飛ばすか、それでも逃げないようなら、樹木の幹などにひっつけてあげればどうでしょうか。


1696.10.26.2002 from けんすけ くん

 公園でたくさんどんぐりを拾ってきました。
 その中に時々小さい幼虫が入っています。
 みんなはどんぐりむしと呼びます。
 本当はどんな名前のむしですか。
 教えてください。

園長:どんぐりむしの正体は、「シギゾウムシ」の仲間の幼虫であることが多いです。
 シギゾウムシは1cm以下の小さな昆虫で、コナラシギゾウムシ、クヌギシギゾウムシ、クリシギゾウムシなど、いろいろな種類がいます。

 ゾウムシというのは口の先がゾウのように長くなった甲虫の仲間ですが、その中でもシギゾウムシのメスは、特に口の先が細長くなっていて、これでドングリに穴をあけて卵を産みつけます。
 ドングリから出てきた幼虫は、土にもぐって冬を越します。


1695.10.26.2002 from ヨッシー さん

 いつもお世話になっています。先日シリアゲムシの写真を撮り、各サイトで調べたところ、ヤマトシリアゲとベッコウシリアゲを分けて扱っている場合が多いようです。でも「昆虫エクスプローラ」を拝見すると両種を同じものとされています。このことについて教えて頂きたくて「むし探検広場」に投稿したいと思います。よろしくお願いします。

 

園長:ベッコウシリアゲは、ヤマトシリアゲと同じ種類で、夏の終わりから秋にかけて多く出現する季節型だとするのが正解だと思います。
 かなり見た目が違うので、昔は違う種類として扱われていたようで、専門的な図鑑を見ても、別々の学名が載っていたりします。
 でも、別々の学名で掲載している図鑑でも、ベッコウシリアゲの解説をよく読んでみると、「おそらくヤマトシリアゲの型と推定される」とか、「シリアゲ(=ヤマトシリアゲ)の色彩型か季節型かとも考えられる」などと、あやふやな説明がなされています。


1694.10.25.2002 from やもりひめ さん

 いつもお世話になります。たのしい「むし探検広場」しょちゅうのぞかせていただいてます。さて、ヤモリについてなのですが、教えていただけますか?
 ヤモリは飼うより自然のままにうちの庭に住んでいてもらおうと、この10年近く「はなしがい」にしています。東京ももうすっかり秋ですが、いまだに植木鉢をうごかすとヤモリがぱっとでてきたりします。きょうも5センチくらいの子と12センチくらいの子(おとな?)がいました。去年は一匹ちびちゃんが冬をこせなかったのか、カラカラになった姿を春にみつけました。どうやら植木鉢の台にしているブロックの穴で冬越ししたようです。ヤモリの冬越し用に、何か用意してやれるものがあるでしょうか? 快適に冬を越せるにはどんな環境が適しているのか、ぜひ教えてください。

園長:ヤモリたちと10年も平和に同居されているとは素敵なことです。
 ヤモリは、壁の隙間や岩の割れ目、板や看板の裏側などで越冬することが多いようですが、鳥のために作った巣箱で、鳥が営巣したあとの、小枝などが入った状態のものが、ヤモリのいい越冬場所になっていることもあるようです。
 なので、鳥の巣箱そのものや、似たような木の箱に、落ち葉や小枝などを入れたものをしかるべき場所に設置しておけば、利用してくれるかもしれません。(もしかしたら、活動期にも日中の隠れ家にするかも‥)


1693.10.25.2002 from こっぺぱん さん

 こんにちは。
 昨日拾った「さなぎ」が何者なのか知りたくてメ−ルしました。

 拾った場所は遊歩道脇の畑の土の上
 大きさは4〜5センチ、子指よりちょっと太めでずんぐりとした風貌、
 色は熟した赤唐辛子のように赤黒くツヤツヤしています。
 口のあたりに管みたいなのも1センチ程ついており少し尖った尻尾のほうが時折ムニムニと動き、見た目かなりグロテスクです。

 土の上にころりと転がっていて、最初は唐辛子かと思ったのですが動いたのでつい拾ってしまいました。
 木か草についていたものが落ちたのでしょうか?
 それとも土に埋まっていたのが出てきてしまったのでしょうか?
 今とりあえずムシ箱の中にただころんと入っていますが、今後どのようにしておけばよいのでしょうか?・・・そしてこれは何者?

 子供も興味深く見守っていますが、刺すとか毒のあるものだったらイヤだし、不気味なガ?でもイヤだしなー、と思っています。
 ご存知でしたら教えて下さい。宜しくお願いいたします。

園長:そのさなぎは、スズメガの仲間のものに違いないと思います。
 畑の土のうえにあったということですが、それがサツマイモ畑でしたら、「エビガラスズメ」の可能性が高いです。
 普通は地中でさなぎになりますので、収穫のときに見つかって、外に投げ出されたのかもしれません。
 さなぎのまま越冬し、来年の5月頃に羽化します。

 もし観察されるのでしたら、湿った土を入れたケースを用意し、玄関など、暖房の影響がなく気温変化が少ない場所で保管してください。
 さなぎは土に埋めなくても、地表に置いてその上に落ち葉を多めにかぶせておけばいいと思います。

 刺したり毒を持っていたりはしませんのでご安心ください。
 ただ、胴体が太くてジェット機のようなはねを持った、けっこう立派なガが出てきますので覚悟しておいてください。


1692.10.24.2002 from みぃ さん

 先日、家を解体しました。中にすずめの巣があったのを知らずに解体したので、巣を壊してしまいました。巣の中には卵が3こ無傷でありました。孵そうと思って、箱の中にハンカチをしいて入れ、2週間が経ちます。卵は孵るでしょうか? ちゃんとした飼育方法を知りたいです。教えてください。

園長:その卵は、ほんとうでしたら親スズメが抱卵していなければならないはずのものですので、残念ながら孵化することはできないと思います。
 鳥の体温は40度ぐらいあり、親鳥はその体温でもってしっかり卵を抱き、時々は卵を転がしてまんべんなく温まるようにしています。
 親の愛情を受けられなくなってしまった卵は、ふ卵器でも用いない限り、孵すのは難しいです。


1691.10.23.2002 from さくら さん

 はじめまして。
 Google検索でこちらにたどりつき、お邪魔しております。

 教えていただきたいのですが、お風呂場にひじきのような黒い虫が出ました。
 いったいなんでしょう?
 駆除したいのですが、方法はありますか?
 お願いします。

園長:ひじきのような虫‥
 それは、もしかしたら「オオチョウバエ」の幼虫かもしれません。
 オオチョウバエの幼虫は、浄化槽や排水溝などの、有機物が蓄積しているところで発生しますので、お風呂場の排水口から侵入してきたのかもしれません。
 発生源がわかれば、殺虫剤を施すか、または、その場所に水をいっぱい張るとおぼれて死んでしまいます。


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