むし探検広場
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1880. 4.19.2003 from たくちゃん さん

 はじめまして!家で飼っている昆虫についてメールさせていただきました。
 去年の秋、9月ごろに採集したものですがまだ生きています。
 バッタだとは思うんですが、虫好きの主人いわく「年を越してまだ生きているバッタは聞いたことがない」と言っていまして、これはバッタではない?と思い始めたところです。足が1本しかないのにもかかわらず元気ですし、いまでも餌のレタスを食べています。テレビ番組に投稿しようかとも思いましたが、自分が知らないだけで年越しのバッタはめずらしくないのかもしれないので、先にこちらに伺おうと思いました。宜しくお願い致します。

 

園長:せっかく「珍しいかも!?」と思っておられるのに残念なのですが‥
 このバッタは、「ツチイナゴ」といいまして、九州以北に分布するバッタの仲間では唯一、成虫で越冬する種類です。(キリギリスの仲間を含めたら、クビキリギスなども成虫越冬しますが狭い意味でのバッタの仲間ではこの種類だけです。)

 いずれにしても、あしがとれているのに元気に年を越して、食欲旺盛なのは素晴らしいことです。

 自然状態では、越冬後、7月ぐらいまで生き続けます。
 大事に飼って、次は、越夏にチャレンジしてください!


1879. 4.18.2003 from T.H. さん

 しましま模様

 はじめまして!こんにちは!大阪に住むT.H.です。
 今日玄関横の植木の下からいままでに見た事のないみみず?を見ました。
 サイズは3センチぐらいで胴回り2ミリぐらいでベースが黒で横ラインがオレンジのシマシマでした。
 すごくきれいで男前のミミズでした。
 かってにミミズと思ってますが、なんという虫なのでしょうか?
 急な質問ですみません。

園長:その男前は、ひょっとしたら、ミミズではなくて、ヤスデの仲間だったのかもしれません。
 特に「アカヤスデ」の仲間の見た目はそんな感じです。
 だとしたら、細かな脚がいっぱいついていたはずなのですが‥。

 


1878. 4.17.2003 from けい さん

 この時期よく見かけ、珍しくない虫だと思うのですが教えてください。
 暖かくなり『ハチ』を見かけるようになりました。
 その中で、ブウゥ〜ンと低く大きな音を立てて飛ぶ、大きくて丸みを帯び、おしりが大きく黒くてつやのある感じのハチ(?)が大人の頭の上の高さを保って飛んでいます。
 『クマバチ』かと思うのですが、飛んでいる虫は怖くて背が黄色いか確認できず、調べてもよく分かりません。
 庭や周囲に木の多い道に出ます。
 避けるようにしていますが道などでは困ってしまいます。
 クマバチでなく害のない虫なら怖がる必要もないので、何か知りたいです。
 写真を撮る勇気もなく文章の説明だけなのですが、教えて頂けたらこれから大変助かります。

園長:それはやっぱりたぶん「クマバチ」だと思います。

 ほかのハチと同様、クマバチのメスは針を持っていますが、攻撃性は低くて、手づかみにするなど、こっちから手を出さない限り刺されることはまずありません。

 それに、空中でホバリング(静止飛行)しているのは、たいていオスのなわばり行動です。
 オスはもともと針を持っていないので刺される心配はありません。


1877. 4.17.2003 from ゆうゴジ さん

 ゆうゴジです。 お久しぶりです。
 また教えていただきたいことがあります。
 家で飼っているサワガニの中の1匹が卵を産みました。
 観察図鑑を見ると、卵を持ったメスは水に入らないと書いてあったので、別の容器に移して、水を少しにして、陸を多めにしました。
 それから、卵を持っている間は餌を食べないと聞いたのですが、全く餌を与えなくてもいいのでしょうか?
 水換えもしなくていいのでしょうか?
 教えてください。 よろしくお願いします。

園長:サワガニが卵を持ったとは素晴しいですね。
 有精卵だったらいいですね。

 卵を持ったメスを別の容器に移されたのは正解です。
 落ち着かせることが大事ですから。
 陸地を多くするのもOKですが、稚ガニが生まれたときのことを考えると、水の量はあまり極端には少なくしないほうがいいと思います。

 エサの件は、ちょっと微妙です。
 卵を持っている間、エサを食べるか食べないかには個体差があると思います。
 なので、はじめから全く絶食状態にするのではなく、エサの量を少なめにしながら様子を見られてはどうでしょうか。

 ほんとうに全くエサを食べないようだったら、水質の悪化も少ないので、水換えの回数は減りますが、暖かくなって水温も上がってきますので、フィルターなどをセットしておられない場合は、やはり時々は水換えするほうがいいと思います。(ただし、カニにストレスを与えないように注意しながら)


1876. 4.16.2003 from よしお さん

 私 「あかもと」の父親のよしお!!!です。
 さて 「あかもと」のご質問なんですが、今日 トカゲを捕まえてきまして、 そのトカゲを飼いたいというのですが、えさは何を与えればよいのでしょうか?
 また どのように飼育したら 長生きするでしょうか? そのほか 注意点など お教えねがえれば 嬉しいです! よろしくお願いします!

園長:(子どもさんからいただいたメールが文字化けしていましたので再送信をお願いしたら、お父さんがかわりに送ってくださいました)

 身近に見られるトカゲには、スマートで皮膚が乾いた感じの「ニホンカナヘビ」、ちょっとボッテリしていてヌメリ感のある「ニホントカゲ」がいます。

 飼いかたはどちらもだいたい同じですが、どちらかというとニホンカナヘビのほうが人に慣れやすいようです。

 昆虫用のプラスチックの飼育ケース(なるべく30センチ以上)に乾いた砂か砂利を2〜3センチ敷き、石や植木鉢のかけらなどを入れて隠れ家をつくってあげてください。

 エサは、クモ、バッタのこども、ミミズなど、生きた小動物です。
 ペットショップで売っているエサ用のミールワームも使えます。
 エサは、毎日あげなくても、2〜3日に1回ぐらいでもOKです。

 のどが渇かないように、ケースのふたのようなものを皿がわりにして、水を入れてあげてください。
 1日1回は霧吹きもしてあげてください。

 日なたぼっこがすきなので、昼間は日光の当たる場所に置いてあげてください。
 ただし、夏になって暑くなってきたら、ケース内の温度が上がりすぎないよう気をつけてください。

 もし、まだしっぽが切れていない場合は、不用意にしっぽを持つと自分で切ってしまうことがあるので注意してください。


1875. 4.16.2003 from うづ さん

 はじめまして、園長さん。
 「うづ」と申します。よろしくお願いします。

 一週間ほど前から我が家の洗濯機のゴミ取りネットに写真の様な虫が掛かり始めました。
 白い方は多い時で一度に3〜4匹掛かっています。
 今まで全部で15〜20匹ぐらいは出てきました。
 黒い方はこの一週間で3〜4匹ぐらいでしょうか。
 大きさは、両方とも3〜4mm程度です。
 白い方は細長く、黒い方は葉巻のような形をしております。

 洗濯機は昨年の10月に引越しした際に買い替えたステンレス槽タイプの全自動です。
 あわてて塩素系の洗浄剤を使ってみたのですが、その後も出てきます。

  実は、この洗濯機の前に使っていたプラスチック槽の洗濯機も、白い方の虫が出たので買い換えた次第です。

 洗濯機では普通の洗濯物と、二回下洗いをした子供のオムツを洗っています。
 オムツを洗うときに低水位で洗うのですが、白い方の虫が低水位の時によく出てくるみたいです。

 ウジ虫かゴキブリの幼虫でしょうか?それとも家族の中に、ぎょう虫保持者がいるのでしょうか?

 嫁さんは気持ち悪がって、ひいひい言っております。
 デジカメの性能が悪く画質があまりよくないので判別しにくいかもしれませんが、なにとぞ鑑定をよろしくお願いします。

  

園長:断定はできませんが、これは「ホシチョウバエ」の幼虫(白い方)と、さなぎ(黒い方)ではないかと思います。
 ゴキブリの幼虫は成虫と同じかたちをしていますし、決してぎょう虫でもありません。


1874. 4.16.2003 from S. さん

 数年前ゴールデンウイークごろにバイクで長野にキャンプに行ったのですが、行き当たりばったりで見つけたキャンプ場、行ってみれば人影もなく貸し切り状態!と喜んだのもつかの間、大量の虫に襲われて逃げ帰りました。2〜3ミリくらいの黒い羽虫で群がるように刺しにきます。刺されると痛く、あとが非常に腫れ上がりました。
実は去年の春の琵琶湖ちかくのキャンプ場(芝生型)でも同じ虫に遭遇したのですが、昼間は芝の間にいて、夜には、やはりタープのスクリーンにいっぱいついて、数カ所刺されました。私の生活範囲にはいないんだけどなぁ。せめて名前を知って、図鑑で顔を拝みたいと思います。どうかよろしくお願いします。

園長:くわしい種類まではわかりませんが、それは「ブユ」の仲間ではないかと思います。

 ブユは、ハエ・アブ・カと同じく双翅目に属する昆虫で、メスが人畜を襲って吸血します。

 発生時期は4〜6月の場合が多く、幼虫はおもに小川で育ちます。

 ブユは、俗に「ブヨ」「ブト」などとも呼ばれます。


1873. 4.15.2003 from 新米パパ さん

 はじめまして小学三年の娘を持つ父親です.
 娘の疑問に答えられなくて困ってます助けてください.
 先日娘がバッタを捕まえたところ足がちぎれてしまい,一言”バッタは血がでないの?””バッタには血があるの?”どうかこの質問に答えてはくれないでしょうか.よろしくお願いします.できれば,小学生にもわかるような回答をお願いできないでしょうか.

園長:バッタなど昆虫のなかまにも血はあります。

 でも、人間など動物の血液とはちょっと成分がちがっていて、「血リンパ」と呼ばれています。
 だから、ほんとうは「血」というよりは「体液」というほうが正しいかもしれません。

 血が体の中を流れるしくみも、人間とはぜんぜんちがいます。
 昆虫の血は、血管を流れるのではなく、体の中にある すき間を頭からおなかに向かって流れています。
 おなかの方に行き着いた血は、背中の中にある「背脈管(はいみゃくかん)」という管に入り、この管がポンプのようなはたらきをすることによって、血はまた頭の方に送られて体の中のすきまに流れ出します。

 あしやはねのつけねにも、小さなポンプのはたらきをする「脈拍器官(みゃくはくきかん)」というものがあって、体のすみずみにまで血を送りだしています。

 バッタも血が出ないわけではなくて、おなかとかがつぶれたら黒っぽい血が出ます。
 あしがとれたときもちょっとは血が出ているはずですが、体の中を血が流れるいきおいが弱いために、出る血があまりにも少ないのでわかりにくいのだと思います。

 ひょっとしたら、あしが取れたときにはそのあしのつけねの「脈拍器官」が、血を送り出すのをやめるのかもしれません。


1872. 4.15.2003 from ゆうすけ さん

 ずっと前に、ヤマトシジミの斑紋異常のことで教えてもらいましたゆうすけです。
 この前、雑木林で虫をさがしていたら、小型のアゲハチョウがどこからか飛んできました。
 とまったところを見てみると、ヒメギフチョウでした。そして、さっそくデジカメで撮影しました。
 あとで調べたところヒメギフチョウは準絶滅危惧種とわかりました。
 僕のすんでいる宮城県では、ヒメギフチョウの生息地域は宅地造成やゴルフ場などの開発で、
 いくつか絶滅してしまった所があるようです。
 春を感じさせる大事なチョウであるヒメギフチョウが減っていることは、とても残念ですね。

 

園長:ヒメギフチョウのNICEな写真ありがとうございます。

 ヒメギフチョウは中部地方より北でしか見られないのでうらやましいです。

 発生時期はもう少し遅いと思っていましたが、けっこう早くに出現するんですね。

 私の住む関西ではギフチョウが見られますが、やはりとても減っています。
 ヒメギフもギフも、生息地が開発されやすい場所と一致しているのが災いしていますね。

 次は、カタクリでの吸蜜シーンとか、交尾、産卵シーンなどにもぜひチャレンジしてみてください。


1871. 4.14.2003 from BLUE さん

 初めまして、BLUEと申します。
 私の疑問を解いてください。
 先日から続けて、家に変な虫がでてきます。
 黒くて、体長が2センチくらい、尾がはさみのように2つに分かれています。
 あと触覚があり、足はたぶん6本で、細長い感じです。
 初めはとても怖くて仕方なかったのですが、今は一体何なのかも、ものすごく気になって仕方ないです。
 対処法なども合わせて教えていただけたら幸いです。
 どうぞよろしくお願いいたします。

園長:「尾がはさみのよう」でまず思いつくのは、ハサミムシの仲間です。

 ハサミムシは、植物の葉や果実、動物の死骸などを食べて暮らしていて、人家周辺の石の下などでもよく見られます。
 しかし、普通は、家屋内にはあまり侵入しない虫です。
 積極的に人間に害を与えることはありません。

 対処法としては、たぶん屋外から侵入していると思いますので、侵入口になっていそうなところをつきとめて塞ぐこと。
 あと、可能性は少ないでしょうが、屋内の暗いところに放置してある野菜などで発生していることもありえますので、そんなものがないかどうか確かめてみてください。


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