むし探検広場
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2600. 12.16.2003 from わに さん

 ご無沙汰しております。わにです。バッ吉さんは、相変わらず・・・と言いたいところですが、最近、横になるとそのまま・・と言うこともあり冷や冷やします(^_^;)まあ、起こしてやって、草の所に持っていくと、しばらくじっとしていますが、そのうち黙々と食べはじめます。ホント、よく食べます。食べてるか、日向ぼっこしてるか・・・です。足腰も弱ってきたのか、よく草から落ちます。人間で言うと何歳くらいなのでしょうね・・・?実際、クルマバッタモドキの寿命というのは、どれくらいなのでしょう??

 それと、ちょっと疑問に思ったのですが、バッタって草を食べますが、タンパク質や、脂肪・・・なんて栄養素は摂らなくてもよいのでしょうか?前に園長さんが、ペットフードなんかを与えるとよい・・・とおっしゃってましたけど、家にはないので、あげていません。(柿の皮なんかはよく食べさせてますが・・・)時々鰹節を入れたこともありましたが、食べたのかどうだか・・・・。そういえば、ゾウや、牛なんかの草食動物も、草だけであんなに大きくなりますが、草にもタンパク質なんかが含まれているのでしょうか?

 子供相談室のような質問ですが、よろしくおねがいします。

 

園長:バッ吉さん、がんばってますねぇ。
 昆虫の寿命は、生まれる時期にもよるので一概にはいえませんが、クルマバッタモドキの場合は孵化が5月頃で成虫になるのが7月、死ぬのが10月頃なので、寿命は5〜6ヶ月程度でしょうか。
 今、生きているということは、寿命が約3割増しになっているので、人間でいうと100歳ぐらいかもしれません。

 草にはタンパク質などは含まれていませんが、草食動物は、お腹の中にたくさん微生物がいて、この微生物たちが草を分解してタンパク質などの栄養分を合成する力を持っています。
 草食の昆虫の場合も、たぶん同じようなしくみになっているのだと思います。


2599. 12.16.2003 from NO さん

 ちょっと興味半分で覗いて見ました。
 すごく楽しいページですね!!

 早速質問です。

 今年の夏くらいでしたか、自宅の庭に、かなり大きな蜂らしきものが住みついていました。
 良く見る蜂のように、木にぶら下がっているような巣とは違い、庭の地面に穴を掘り
生活しているようです。
 大きさは、5pくらいあるでしょうか、恐くて近くで観察することができません。
 真っ黒で、巣の近くに寄ると、威嚇しているのか、巣穴から出てきて飛びながらおっかけてきます。

 ここ最近、春〜夏にかけて、庭で御対面します。
 一度、穴掘り現場を目撃しましたが、かなり、激しく、せっせと掘っております。
 母は、「穴蜂よ」と言い張るのですが、そもそも、そんな蜂はいるのですか?
 また、この、蜂らしき虫は、いったい何なんでしょうか?教えてください!!

園長:「アナバチ」という蜂の仲間は確かにいます。黒っぽいものが多く、たいてい土の中に巣を作ります。
 そのハチは、体型はスマートで、巣は一匹で作っていたでしょうか?もしそうなら、「クロアナバチ」など、アナバチの仲間で正解だと思います。
 もし、毛深くずんぐりしていて、何匹もいる場合は、アナバチではなくて、「クロマルハナバチ」などかもしれません。
 どちらにしても、攻撃性はそんなに強いハチではありません。庭にいるのは困りものですが、人間のほうからちょっかいを出さない限り刺される危険は少ないと思います。


2598. 12.15.2003 from yamaneko さん

 秋田に住んでいます
 今日、勉強していたところ私の手を歩いていました
 セーターを着ていたのでそれについていたのかもしれませんが今まで見たことがなく、お尻にコオロギのような三本の針のようなものがあり、ちょっと不気味だったので是非正体を知りたくメールさせていただきました。動きはとてもゆっくりです。
 よろしくお願いします

 

園長:これはアブラムシの一種です。色も種類も違うものですが、こちらに同じ仲間の写真がありますのでご確認ください。 → セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ
 アブラムシは、カメムシやセミに近い仲間で、群れになって植物の茎などについて汁を吸います。農作物や園芸植物の害虫ですが、人間に直接の害を与えるような虫ではありません。
 yamanekoさんも、庭や道ばたの植物にビッシリとついているのを見られたことないでしょうか?ふだん時々見かける虫でも、じっくり観察してみると、思わぬ特徴が目についたりして、違った虫に見えることがありますね。


2597. 12.14.2003 from よこすかのPooh さん

 ご無沙汰しています よこすかのPoohさんです
 夏の終わりに見つけた「ヤゴ」はその後トンボになるのかと思っていたのですが、先日めだかの入った火鉢の掃除をしていたら藻のなかにたくさん残っていました。
 冬越しして、来年まで水の中で暮らすようです。

 このごろは、めっきり虫の姿を見かけなくなり、少しさびしく思っています。
 そのかわり、といっては何ですが、蜘蛛が目に付くようになりました。
 一年中いると思いますが、うちの中には「はえとりぐも」がたくさんいます。
 部屋の中でぴょんぴょん跳ねてひざの上に乗ってきたのでビックリしました。
 そして初めて見てしまった「蝿をとっている蜘蛛」まさしく「はえとりぐも」です。
 去年は大人の手のひらくらいの大きな蜘蛛がガラスにへばりついていて大騒ぎをしました。(写真が添付できなくて残念)
 それから庭には「くも」の夫婦(多分)が物干し竿を占領しています。

 蜘蛛って本当にいろいろな種類がいるのですね。

   

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 今朝ベランダを掃除していたら、置きっぱなしになっていたスポンジの下にこんなの(写真)が隠れていました。
 うちの近所では初めて見ました。いもり??
 尻尾が切れててかわいそう(猫にやられたのかも)。またスポンジをのせておきました。

 

園長:クモの世界もなかなか面白いですよね。私はあまり詳しくないのですが、近頃だんだんと興味が高まってきているところです。種類も日本国内だけで1000種類以上いるらしいです。
 2枚目は、おっしゃるとおりジョロウグモのカップルです。(大きい方がメス)

 ベランダにいたモノは、「ニホンヤモリ」ですね。その場所で冬眠していたのかもしれません。
 人間にとっては害虫を捕まえて食べてくれる「いい生き物」です。ヤモリとは「家を守る」の家守の意味です。
 しっぽは、敵に襲われたとき自切(=身を守るために自分で切ること)したものですので、またそのうち再生します。


2596. 12.14.2003 from アザラシのゴマちゃん

 先日はショウリョウバッタモドキの質問に回答をいただき有難うございました。園長先生から私が飼っているバッタはキリギリスではないかとショウリョウバッタモドキと両方の画像を添付していただいたのですが私も図鑑などで調べてみたのですがショウリョウバッタモドキでした。それで冬を越せずに死んでしまうとのことですが図鑑で生まれてから成虫までの過程の表を見たところ羽のところも茶色になっていなくて緑のままで成虫になる前と思うのですが成虫になる前でもやはり死んでしまうのでしょうか?虫によって寿命はバラバラだとは思うのですが長く生きられない昆虫がとても可愛そうでなりません・・・昆虫でもっとも寿命の長い昆虫はどんな虫でどの位生きれるものなのでしょうか?それでむし探検広場を通して昆虫に対して興味が沸いてきたのですが昆虫図鑑を見てもほとんど写真と名前しか載ってないものばかりで分からない事ばかりで園長先生にはとてもお世話になってばかりですいませんがこれからもどうぞ宜しくお願いします。ところで園長先生は様々な昆虫に対して知識がおわりですがこれほどまで昆虫を好きになられたきっかけなんか差し支えなければお願いします。ちなみに私は家の中に虫が入ってきたのがきっかけでした。

園長:やっぱりショウリョウバッタモドキですか‥。冬の低温に耐える体ではありませんので、常温では死んでしまいますが、ヒーターなどで暖かい環境にしてあげれば成虫まで生き延びるかもしれませんが‥。でも、なかなか大変だし難しいでしょうね。

 寿命の長い昆虫といえば、ポピュラーなところでは、幼虫の期間が7年ぐらいあるセミの仲間です。一番長生きだと思われるのは、アリ、シロアリなど社会性昆虫の女王で、外国の大きな巣をつくるシロアリの女王の場合、何十年も生きるものもいるようです。
 でも、私見としては、長く生きられない昆虫がかわいそう、というのはあくまで人間側の感覚というか、価値観による見方であって、寿命の短い虫(ショウジョウバエなどは卵から死ぬまで数週間です)も、それはそれで価値のある一生を送っているのではないかと思います。

 私が昆虫好きになったきっかけですか。う〜〜ん、それは自分でもよくわかりません。
 子どものときからずっと好きなので。(ふつうは大人になる途中で虫への興味が薄れるはずなのにそうならなかったのがおかしい)
 人から「ナゼ虫が好きなのか」と聞かれたときは、「虫は人間の作ったものではないので‥」とか答えたりしますが、無理にこじつけているような感じです。


2595. 12.13.2003 from たっくん

 てんとうむしは太陽〔おてんとうさま〕からついたのと聞きました。
 かまきりの名前はどうしてついたの。
 教えてください。

園長:かまきりの「かま」は、前あしが、物を切る道具の「鎌」に似ているからですね。
 「きり」のほうは、なんとなく「切り」のことかなと思ってしまいますが、そうではなくて、「キリギリス」の「キリ」のことです。
 つまり、「かまきり」とは、「鎌のような前あしを持ったキリギリスの仲間」という意味です。
 キリギリスの仲間には、クサキリとか、ヤブキリとか、ササキリとか、「キリ」という名前のついた種類がたくさんいるのですが、そのいきおいで、(キリギリスの仲間ではないのに)カマキリにもそういう名前がつけられたようです。


2594. 12.10.2003 from まりも さん

 はじめまして。
 最近「ツチハンミョウ」の生態を知りたくて(ドラマに出てきてたんです)、こちらにたどり着きました、神奈川のまりもです。
 あまりに楽しいHPで、いまではツチハンミョウはどうでもよくなり「むし探検広場」を読むことにせっせと時間を費やしています。

 ところで、むし探検広場を読んでいてふと疑問に思ったので、質問させてください。

 実家にいたころ、よくタマムシが家に飛び込んできたのですが、母は「タマムシは虫除けになるのよ」といって、迷い込んできたタマムシを片っ端からタンスに放り込んでいました。
 その時は、タマムシは洋服につく小さな虫を食べるんだ。くらいにしか思っていなかったのですが、どうもここを読むと、タマムシの食べ物は植物(ヒノキ?)のような・・・?

 もしかして、今実家のタンスの中にはタマムシのなきがらがたくさん・・・

 それとも、死んだタマムシに防虫効果があるんでしょうか。
 そんな話を、園長先生はお聞きになったことがありますか?

園長:むし探検広場ご愛読ありがとうございます。
 この広場、(てまえみそですけど)読み返してみると自分でも驚くぐらいなかなか面白いんですよね。これも、みなさまの投稿のおかげです。

 さて、タマムシの件ですが、防虫効果がある、という説は確かにあるみたいですが、はっきりいって迷信です。
 昔、「タマムシ(の死骸)を箪笥に入れておくと着物が増える」というような言い使えのようなもの(これ自体が迷信ですね)があったようです。たぶん、タマムシが、とても綺麗な虫なので、それにあやかったのだと思います。
 それが転じて、タマムシを洋服ダンスに入れておくと虫除けになる、というような変形した迷信になったのだと思われます。
 タマムシの食べ物はタンスの中にはありませんので、そのうち死んでしまうことになりますし、死んだタマムシはかえって死骸を食べる害虫を呼び寄せることになってしまいます。


2593. 12. 9.2003 from miyako さん

 はじめまして。
 今年、庭先で見た変わった虫について教えてください。

 8月頃のことなのですが、庭のバラの葉が枯れかかっていたので、手で引きちぎって何気なく葉の裏側をみたところ、その虫(?)が沢山くっついていました。
色は黄緑で、大きさは5mm〜1cm位と様々でした。形は、果物のキワノの外観にそっくりです。動いたりはしませんでした。

 この虫は何でしょうか?よろしくお願いします。

園長:それは、キワノのように縦長の球形だったのでしょうか?もっとまん丸ではなかったでしょうか?
 もし、まん丸に近かったのなら、虫こぶの一種で「バラハタマフシ」と呼ばれるものだったのかもしれません。
 バラハタマフシの中には、バラハタマバチという蜂の幼虫が入っています。


2592. 12. 7.2003 from しまねじ さん

 はじめましてしまねじです。
 梅の木の幹にへばりついている不思議なものを見つけました。
 長さは1センチぐらい、つついてみたらカサカサで、空っぽのようです。
 この梅の木は、毎年カイガラムシがたくさんつくのですが、これははじめて見ました。ヒントだけでもないでしょうか?

 

園長:これは、テントウムシの仲間の蛹の殻のようです。たぶん「アカボシテントウ」あたりかもしれません。カイガラムシを食べる種類です。

 この写真の様子はどこかで見たことがあると思って調べましたら、以前に投稿をいただいていました。 → No.2394
 その時は、ムラサキイラガの幼虫ではないかと答えてしまったのですが、どうやらテントウムシだったんですね。

 さらに大昔の過去ログにも関連情報がありました。 → No.490

 こんなふうに情報がつながって、いろいろわかってくるのは面白いおもしろい。 


2591. 12. 7.2003 from shige3 さん

 はじめまして、shige3と申します。いつもホームページ楽しみに拝見させて頂いております。
 さて、私は滋賀県東部にすんでおりまして時々昆虫を見つけながら散歩をしています。
 ある日、琵琶湖の近くの桜の木にヨコヅナサシガメの幼虫を見つけました。
 そこでよく見てみると、いくつかの個体の体の様子がどうにもおかしいのです。
 ダニのようにも見えますが、さて何でしょう・・・?

 

園長:ああ〜‥ヘンですね。下のほうの2匹。
 病気みたいにも見えますけど、私はやっぱりダニではないかと思います。
 赤いダニがこの種類にくっついているのはよく見ますが、こんな色には見たことはないので、あまり自信はないのですが‥。


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