むし探検広場
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2730. 3.28.2004 from とっちゃん さん

 こんばんは。またお邪魔にあがりました。とっちゃんです。
 さて今日28日,里山を散策していて見つけました。



 これはクマヤナギの枝についていますが,クマヤナギはクワの木に絡み付いていました。
 それで,蚕の繭だと思うのですが,どうでしょう。
 写真を撮影しただけで,繭の中は確かめませんでしたが,虫はもういないのですよね。
 自然の中では,蚕はいつごろ繭を作り,いつごろ出ていくのでしょうか。
 よろしくお願いましす。

園長:きれいな繭ですね。
 私にはこの繭の主はよくわからないのですが、クワが近くにあったのなら、もしかしたら、カイコの原種である「クワゴ」の繭かもしれません。
 クワゴならば、秋に羽化しているはずなので、中身はからっぽです。


2729. 3.27.2004 from ハッブル さん

 蛾の図鑑、注文しました(高い…)。届くのが楽しみです。たしかに蛾はものすごく種類が多いから、ハンディ図鑑には収まらないですよね。この間の蛾も家にある蝶と蛾のポケット図鑑には「ホシホウジャク」しか載ってなかったので、それだとばかり思っていましたから。しかも、「ホシホウジャク」の写真はホバリングしてるところやから、羽の模様とかわからへん…。

 ところで、家の塀で越冬していたナミアゲハの蛹が昨日見たら空っぽになっていました。そのとなりに、もうひとつナミアゲハの蛹があります。こちらはいつ羽化するかな?いよいよ虫たちも本格的に目を覚ます季節ですね。なんだかうきうきします。

園長:蛾の図鑑、日頃からパラパラながめておいて、どんなのがどの辺に載ってるかとか、グループごとの特徴などを、ある程度 頭に入れておくと、実践に役立ちますよ。図鑑が届いたら、ぜひ、精進つんでください。


2728. 3.27.2004 from 天城太郎 さん

 山野草掲示板からこのサイトを紹介していただきました、伊豆天城山に住む天城太郎といいます。宜しく御願いいたします。
 添付の写真ですが毎年初春の凍てついた天城の森の中で見かけるもので木の根方や岩の周囲に大きい物は60センチ四方くらいびっしりと絨毯のように小さな虫が大発生しています。肉眼ではぴょこぴょこ飛び跳ねている姿ぐらいしか解りませんが凄い数です。しかし人には刺したりたかったりせず無害のようです。先日また見に行ったら全員が集団自殺していました。不思議な光景です。いったい何の虫なんでしょうか教えて下さい。

園長:げげゲ‥。ものすごい集団ですね。
 詳しい種名はわからないのですが、トビムシの仲間には違いないと思います。
 トビムシは、土壌中に多く見られる原始的な小型の無翅昆虫で、写真のように紫色をしたものもいます。森林の土の中には、一平方メートルに40000匹以上も生息しているといわれています。
 なので、大集結すれば 数的にはこんな状態になることもあるとは思いますが、しかし、ナゼこんなふうに地上に集まっているかの理由がよくわかりませんね。(しかも自殺行為なんですね)


2727. 3.27.2004 from ? さん

 初めまして。
 すごく内容が充実していて感動です。ここならば芋虫の正体が分かるかと投稿いたします。

 野バラのはっぱについていた芋虫です。まるでバラのトゲのような擬態です。
 いったい何者なのでしょうか。

 よろしくお願いします。

 

園長:変わってますね。バラの茎のトゲにも似ているし、丸まってると、ノイバラにできる虫こぶみたいにも見えますね。
 あまり自信はないのですが、「モモイロツマキリコヤガ」というガの幼虫に似ていなくもありません。ただ、図鑑に載っている写真と比べると、いただいた写真の幼虫の方が、突起がかなり短めです。(若令幼虫なので、突起がまだ発達していないということかもしれませんが‥)
 あと、モモイロツマキリコヤガの食草は、サルトリイバラ(バラという名がついていますがユリ科です)とだけしか記載されていません。やっぱり違うかな‥。


2726. 3.26.2004 from ひで吉 さん

 さっそくのコメント、ありがとうございました。
 合成写真に見えても仕方ないかも知れませんね。なにしろ実物を見たこの私ですら、自分の目を疑ったほどですから。
 でも、見たまま素直な感想とはいえ、ちょっと悔しいので、どうにかして種名が分からないものかといろいろと調べてみました。そしたらありました、ありました! 学名こそ分からなかったものの、WEBページ「世界のカマキリたち」に、とてもよく似たカマキリが出てました。それによるとスリランカにいる「クビナガカマキリ」というカマキリのオスにそっくりなのです。(メスの触角はクシヒゲ状ではないとのこと)でも同じページにマレーシアの「マレークシヒゲカマキリ」というのも出ていて、見ようによってはこれにも似てます。
 「クビナガカマキリ」の仲間なのか、「クシヒゲカマキリ」の仲間なのか、それが問題だ・・・・・。

 蛇足ですが、上記 WEBページに、「クビナガカマキリ」のことをヨウカイカマキリ科(?)だと書いてあったのですが、この「ヨウカイカマキリ」というカマキリの仲間について何か御存知でしたらお教え下さい。とても興味があります。

 それにしてもこの変わったカマキリ、デビルマンのような怖い顔をしているのに動きがとてもユーモラスでした。

 

園長:クビナガカマキリですか。長い部分は胸部ですのにねぇ‥。クシヒゲカマキリのほうが、いいネーミングですね。
 右の写真、櫛ヒゲが なびいてますね。すごいすごい。
 動いているところも見てみたい。

 ヨウカイカマキリというのは、申し訳ないのですが私は知りません。
 しかし、なんかそそられる科名ですね。
 ○○ヨウカイカマキリというのが、いろいろいるんだろうか‥。
 それとも、クビナガカマキリ、カラカサカマキリ、ノッペラカマキリとかがいて、そのグループ名がヨウカイカマキリ科なんだろうか‥。

 (ご紹介いただいたWEBページへのリンクは掲載許可を得ていないので控えさせていただきました。ご興味のある方は、お手数ですが検索サイトでサーチしてみてください)


2725. 3.26.2004 from わに さん

 こんにちは。ずいぶんご無沙汰してしまいました。きょうは、ちょっとした質問です。昨日の夕方頃、道ばたで、(多分)蚊柱を見ました。それで、ふと思い出したのですが、中学生のころ、放課後、部活でグラウンドを走っていたときに、ふと上を見ると、頭の上に蚊柱(の様なもの)が出来ていました。走っても走っても、頭の上についてきて、はらうと、一瞬乱れるのですが、また、すぐに集まってきて、ついてきます。そーっと、友達の所へ行って、頭をかがめて、離れると、蚊柱は、まるごと、友達の頭上に移りました。時々半分に分かれてまたついてきたりもしたような・・・。
 これはいったい何故なのでしょう??
 人の頭上について来ることで、何かメリットはあるのでしょうか?
 久々に来て、また間抜けな質問で申し訳ないのですが、宜しくお願いします。

園長:うむむむ。難問ですね、これは‥。
 蚊柱をつくるのは、血を吸うカではなくて、ユスリカの仲間です。
 ユスリカのオスたちは、あのように集団になって蚊柱をつくり、自分たちの羽音で大合唱して、その音に惹かれてやってくるメスたちと交尾します。
 (ここからは推測です)
 ということは、蚊柱は、大きくて、チームワークよくかたまっている方が有利だということになります。チームワークのいい大きな蚊柱をつくるためには、何か目印を定めて、その場所にみんなが集まるようにするのが効果的です。
 もしかしたら、人間の頭は、周囲からそそり立っていることや色合い・質感からして、ユスリカのオスたちの目印になりやすいのではないでしょうか。


2724. 3.26.2004 from ヤス さん

 こんにちは。
 以前靴下についた虫について教えていただきましたヤスです。

 「ヒメカツオブシムシ」では、との事でしたので確認してみたところまさにそやつでした。ありがとうございました。
 部屋に据えつけてある絨毯と壁の隙間に大量におりました。取れるものは全て取ったのですが、おそらく隙間にまだ何匹も隠れているはずなので、かわいそうだとは思いつつも隙間に向かってドライヤーをかけ続けました。(6畳の部屋の壁と絨毯の隙間を1時間くらいかけて)
 ドライヤーがおかしくなるほどやったのですが、これで駆除できたとも思えず、まだ引っ越してきたばかりなのに夜も安心して眠れません。
 効果的な駆除方法がありましたら是非教えてください。宜しくお願いします。

園長:おお‥やっぱり、そやつでしたか。
 おっしゃるように、まだまだたくさん潜んでいるかもしれませんね。
 熱処理も効果的ですが、殺虫剤も併用しておいた方がいいように思います。エアゾール剤、油剤、くん煙殺虫剤など、いろいろありますので、薬局で相談されたらどうでしょうか。
 あと、注意すべきは、大切な衣類が被害にあわないように予防することです。汚れていると食害されやすいので、収納する場合はクリ−ニングをしておくこと、ナフタリンなど防虫剤を使用することをおすすめします。
 また、乾燥食品でも発生するので、貯蔵食品はなるべく密封性の高い容器に入れるようにしてください。


2723. 3.25.2004 fromひで吉 さん

 園長さん、こんにちは。

 今回もカマキリです。
 触角の形状からクシヒゲカマキリの一種だとは思うのですが、種名は分かりません。
 胸部に、淡いピンク色がかった花びらのようにも見える部位があり、普段は仰向けになってその部分をさらすようにしていて、まったく動きませんでした。それを花と勘違いして寄ってくる他の虫を待っているかのように見えましたが、残念ながら獲物を捕らえる場面には出くわしませんでした。

 

園長:すごいですねぇ‥‥。
 なんという触角、なんという胸部でしょう‥。
 うちの小学生の息子が、横からこの画像を覗きこんで、「合成やろ!これ!」と言ってました。


2722. 3.23.2004 from ゆうこ さん

 ベッドの中に1〜2センチぐらいの茶色くて触角の短くて足は多分ダンゴ虫ぐらいの羽なしの虫がいたんですけど、ゴキですか?
 最近、布団は干していませんでした。怖くてベッドに行けません。
 他にもいるんですか?なんとゆう虫ですか?教えてください。

園長:イヤですよね。ベッドに虫が出るのは。
 ゴキブリは触角が長いので違うと思います。ゴキブリにくらべたら、もっとスマートではなかったでしょうか?もしそうなら、「ヒメカツオブシムシ」(甲虫の仲間です)の幼虫かも。
 ヒメカツオブシムシの幼虫は、人間を咬んだり刺したりすることはないのですが、毛織物などを食害します。大切な衣類に穴をあけてしまうほか、絨毯などにひそんでいることもあります。


2721. 3.22.2004 from あかみね さん

 今度はどうかな?

 うーん、前回はハズレで残念のあかみねです。
 さて、次はこれでどうだろ?

 ミカンコミバエ! だと思うのですが!

 

園長:大当たり!!! で、しかも、ハズレ!というややこしいことになりました。
 これは、ミカンコミバエではなくて、「ウリミバエ」という種類です。名まえはハズレだけど、東南アジア原産で、大正の時代に南西諸島に侵入したバリバリ熱帯性の種類なので、「沖縄らしさ」では、大アタリ。
 ところで、このウリミバエ、ウリ科野菜の大害虫で、不妊化した個体を大量に野外に放つ根絶作戦により、平成5年に完全駆除された、ということになっています。
 そんなやつが、なんで今、あかみねさんのところに‥、と、見てはいけないものを見てしまった気がしましたけど、調べてみると、復活するのを未然に防ぐために、今も不妊化個体を放しているらしいです。この写真のハエは、そういう使命をもったものなのかもしれません。


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