むし探検広場
 page277
※サムネイル画像(ミニサイズの画像)はクリックすると拡大表示されます。
※記事の中のリンクは、新しいウインドウが開きます。

2770. 4.13.2004 from emiko さん

 はじめまして、emikoです。

 蜂がおしりから出す、黄色いものは、なんですか?? 車にたくさん付けられて迷惑しています。 手や頭にも付けられたりします。

 付着させることに意味は、ありますか??  教えてください。

園長:それは、単純に、「糞」ではないかと思います。
 車の色は白ではないでしょうか?
 近くにミツバチの巣がある場合、ミツバチは、飛行経路上の白いものに脱糞する習性がありますので、そのような被害にあうことがあります。
 白い洗濯物が同様の被害を受けることもあります。


2769. 4.13.2004 from いちばん さん

 いちばんです。毎日楽しく広場を散策しています。

 さて先日ムシの撮影に歩いていたら、綺麗な赤い羽根の「ハムシ?」を見つけました。フイルムケースに入れて家に連れて帰りました。
 早速「昆虫エクスプローラー」の「ハムシ」で検索したところ最初に出てきた、「キイロクビナガハムシ」にそっくりでしたが、説明文の胸部は「やや黒みがかった赤色」でなく「真っ黒」で、上翅には「強い点刻」が無くかなり柔らかそうな感じです。
 どうも、「キイロクビナガハムシ」ではなさそうで、がっかりしました。

 シャーレに移しルーペで詳しく調べたところ、驚いたことに写真のように触覚のほか、上顎と思われる所に何と口ヒゲを生やしているではありませんか。
 今までにこんな口ヒゲは見たことがありません。

 この虫の名前と、口ヒゲについて教えてください。
 他にもこんな口ひげをはやした虫がいるのでしょうか。

 ただ今シャーレの中に入れ、砂糖水で飼育中です。

 よろしくお願いします。



園長:これは、ハムシの仲間ではなくて、「アカハネムシ」といいます。

>綺麗な赤い羽根の「ハムシ?」を見つけました。

 縮めて「赤羽根ムシ」。‥そのままですね。

 この目立つ赤い体色は、一種の擬態になっていて、毒を持ったベニボタルの仲間に似せることによって身を守っているのだといわれています。

 口ヒゲは、ヒゲではなくて、咀嚼器官の一部である小腮枝(しょうさいし)(または小顎枝)と呼ばれるものです。
 この種類の場合は特に目立ってますけど、ほかの昆虫にも一般的に備わっているものです。


2768. 4.13.2004 from みりょ さん

 初めまして。昨年の7月8月頃に、「おんぶばった」をせっせと捕まえ飼育していました。毎日、ツユクサをとってきて与え、ツユクサがみられなくなると、スーパーで青ジソを買って与えてきました。50匹はいたと思われるばったも、今は1匹だけ。後ろ足も、ひとつとれてしまいました。で、質問なのですが、通常、どれくらい生きているものなのでしょうか?長生きさせる「コツ」があるのでしょうか?よろしくお願いします・・・。

園長:オンブバッタは越冬できませんので、ふつうは、その年の11〜12月ぐらいまでしか生き延びることができません。
 なので、今現在まで生き延びていること自体が既にすごいことですし、みりょさんは、十分に飼育のコツを知っておられるのだと思います。

 かなり以前なのですが、この広場に、1年以上も生き続けているオンブバッタのお便りをいただいたことがありますのでご参考に。 → No.1015


2767. 4.12.2004 from ひで吉 さん

 園長さん

 トンボがハエを捕らえた瞬間の写真を前回紹介しましたが、あれからハエにも興味が出てきて、何枚か写真を撮りました。
 このメタリック仕様のハエ、日本のキンバエも光沢があってよく見ると綺麗ですが、こちらのほうが体形もスマートだし足も長くてカッコいいですね。

 ところで、2758でじゃんさんからご質問のあった「謎の卵」ってカエルの卵のような気がします。違うのかな?


園長:アシナガバエの仲間のようですね。この仲間は日本にもいますけど、こちらで普段よく見かける「マダラアシナガバエ」などと比べると、頭部も含めて全身金緑色でゴージャスな感じですね。

 じゃんさんの卵は、卵塊が1cm強で、中の卵が顕微鏡で観察するレベルの大きさとのことでしたので、貝のものかと思いました。


2766. 4.12.2004 from 困っています さん

 助けてください!!
 私の家は「蜘蛛屋敷」と言ってもいいくらいあちこち至るところに蜘蛛がいるんです。朝、丸めてあったタオルを広げたら、体長約一mmくらいの黄色のとても小さい蜘蛛がうじゃうじゃいたんです。周りを注意深く見ると色んな所にもいたんです。
 いちお、タオルに熱湯をかけて蜘蛛を退治したつもりなんですけど・・・
 蜘蛛退治にはお湯って効果的なんでしょうか?
 たぶん、まだ家のどこかにたくさんいると思うんです。
 どういうふうに退治すれば良いのでしょうか?
 あと、できれば蜘蛛がよってこないようにするには、どうしたら良いのでしょうか
 お願いします。教えて下さい。

園長:タオル事件は、いわゆるクモの子が散ってた状態だったんですね。卵塊から生まれた子グモたちでしょうね。おそらく熱湯で全滅していることでしょう。
 クモはほかの虫を食べて暮らしていますので、ゴキブリやハエ、コバエ、カなどエサになるような虫を退治するとクモもいなくなります。が‥、それが難しいんですよね。
 あまりにはびこっているのであれば、燻煙剤系の殺虫剤処理が有効かもしれません。
 また、ちょっと高価ですけど、無公害の武器としては、アロマテラピーに使われるエッセンシャルオイル(シダーウッド・クローブを半々)を使ったスプレーがクモよけに効果があるらしいです。
 一方で、クモは、人間にとって害虫を狩ってくれる正義の味方でもありますので、クモばかりをむやみに退治すると、バランスが崩れて害虫が増える、という副作用もありえます。
 子グモはいっぱいいても、無事に最後まで育つのはほんの数匹なので、あまり気にせず大目に見てあげてほしい‥という気もするのですが‥。


2765. 4.12.2004 from くん さん

 実家の両親の家庭菜園に数年前から変な虫が出て困っています。殻のツンと尖ったカタツムリで、胴体の裏側(地面と接する部分)は緑色です。点くらいから3センチくらいまで大きくなります。殻は小さいうちは殻は薄茶で、大きくなるとこげ茶に近くなります。
 土にももぐれます。ジャンボタニシではないようです。卵が土に生んであって透明なんです。
 しゃがむと、這ってる音が聞こえるほどの大繁殖です!なんていう虫ですか?どうしたらいいんでしょう?

園長:それは、「キセルガイ」の一種ではないかと思います。
 カタツムリやナメクジと同じく陸生巻貝の仲間なので、ガーデニングの店に売っているナメクジ駆除用の薬が使えると思います。


2764. 4.11.2004 from icydog さん

 初めまして。icydogと申します。家の玄関にきれいな虫がとまっていたので、携帯で写真をとりました。ネットでこの虫の名前を調べていたら、このサイトを発見しました。この虫に該当するものが見当たらなかったのですが、これはなんとういう虫なんでしょう?お手数でなければ、お教えください。

園長:ほんとうにきれいなオレンジですね。全体のスタイルもバランスがいいですね。
 これは、ハエ目に属する「ミツモンハチモドキバエ」ではないかと思います。
 ネットで検索しても今のところ画像は出てこないようです。このページに載ったこの写真が、もしかして日本のサイトでは初かも‥。


2763. 4.11.2004 from ぴろぴろ さん

 はじめまして。私は山のふもとの小学校で栄養士をしておりますものです。
 自然がいっぱいあって静かで、とってもいい所なのですが、困っていることがあります。

 それは、校舎内にてんとう虫が大発生しているのです。
 黒に赤いてんてんのあるてんとう虫です。
 南側の階段の踊り場のところなど、見上げると気持ち悪いくらいいます。
 それが、給食を作る厨房内にも入ってきて私たちの頭を悩ませているのです。
 窓のレールの隙間から入ってきているようで、テープなどでふさいでみてもあまり効果はないようです。

 てんとう虫くんに恨みはないのですが、どうしても職業柄見つけたら退治せざるをえません。
 殺虫剤は厨房内ではなるべく使いたくないので、穏便にてんとう虫たちに退散してもらう方法はないでしょうか・・?

 ここは昆虫が好きな人たちが来る所なのに、こんな質問で申し訳ありません。
 その虫の生態をよく知られている方ならよい方法を教えてくださらないかとおもいまして・・どうぞよろしくお願い致します。

園長:それは「ナミテントウ」ではないかと思います。
 ナミテントウは、普段は、屋内で発生したり、むやみに屋内に侵入するような虫ではないのですが、秋の終わり頃に、越冬場所をさがして軒下や屋内にやってくる場合があります。
 その時には大集団になることがあって、家屋内の片隅でたくさんの個体が越冬していることがあります。
 今、ぴろぴろさんの学校で出現しているのは、暖かくなって目覚め、活動を始めたナミテントウたちではないかと思います。
 基本的には、この季節には、屋内に入ろうとしているのではなく、屋外を目指しているはずなので、むしろ、窓を開け放した方がいいのかも‥。
 いずれにしても、騒ぎは今の季節だけのことで、これからずっと校舎内に居座り続けることはありません。


2762. 4.11.2004 from ひで吉 さん

 園長さん

 これは、園長さんからキイトトンボに似ているといわれたイトトンボと同じ個体です。
 もう少しアップで撮影しようとファインダーを覗きながら近づくと、一瞬イトトンボが視界から消えました。あっ、逃げられた、残念・・・と思うまもなく、同じ場所に戻ってきたときにはハエを抱えていました。まさに電光石火の早業でした。
 トンボといえば蚊くらいの小さな昆虫しか食べないと思っていたのですが、今回こんな小さなイトトンボが自分の頭より大きなハエを捕まえた瞬間を目の前で見てビックリしました。



 ところで園長さんが No.2757でご紹介してくれたコフキヒメイトトンボ、見事に同じようなデメキンしてますね!オスとメスとで違いがあるのかな? 
 高知で見つけられたとのことですが、南方系のトンボにはあんなデメキントンボが他にもいるのかもしれませんね。小さなトンボを撮影する楽しみがまた増えました。

園長:なかなか大物、捕まえてますね。このトンボ、「やった!」という感じで、なんとなく嬉しそうに見えますね。

 ところで、コフキヒメイトトンボは、オスもデメキンです。



 あらためて、そういう目で見てみると、南方系かどうかにかかわらず、イトトンボやカワトンボの仲間には、デメキンしてるのが わりといるみたいです。
 日本の都市周辺でもよく見られるモノサシトンボも、実はデメキン派でした。(白目部分がちょっとくすんでますけど)


 交接中のオスです。 


2761. 4.11.2004 from ゆきこ さん

 去年の7月にバッタを取ってきて飼っています。大体7cmぐらいで、ショウリョウバッタだと思います。ずっとエノコログサを餌にしてきて、まだ生きています。
 ずっと飼っているので死んじゃったら悲しいなと思います。バッタの寿命ってどれくらいなのですか?

園長:ショウリョウバッタは普通は秋の終わりには死んでしまいますので、もしほんとうにショウリョウバッタなら、ものすごく長生きしていることになります。
 でも、ひょっとしたら、そのバッタは、ショウリョウバッタではなくて「クビキリギス」なのかもしれません。もし、触角が髪の毛のように細長くて、口の周りが赤くなっていたらクビキリギスです。
 クビキリギスの場合は、去年に生まれたものが越冬して、今頃からが恋の季節になります。でも、残念ながら、寿命は5月ぐらいまでしかありません。


page276 2004. 4. 6-
page275 2004. 4. 2-
page274 2004. 3.28-
page273 2004. 3.22-
page272 2004. 3.16-
page271 2004. 3. 7-
page270 2004. 2.29-
page269 2004. 2.23-
page268 2004. 2.13-
page267 2004. 2. 4-