むし探検広場
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2830. 5. 1.2004 from ひで吉 さん

 園長さん、日本はゴールデンウィークのまっただ中ですね。
 いかがお過ごしですか? 初夏の昆虫たちに出会うために、どちらかにおでかけでしょうか?

 こちらは長かった乾季もやっと終わりに近づいてきたのか、3〜4日に一度、一時間程度のスコールが降るようになって、一時期の暑さもだいぶ和らいできました。
 こんな陽気のせいでしょう、今年になって初めてのトンボを昨日見つけました。まだ羽化したばかりだったようで、白い壁にぴたっと張り付くように止まっていました。その様子が、まるで標本のように見えて面白かったので1枚撮影しました。

園長:ほんとうにお行儀のよいポーズですね。
 私は、ゴールデンウィークに休みの取れない仕事をしていますので、残念ながら遠出はできません。
 そういえば、先日、大阪の都心部の公園で、ウスバキトンボらしきものがが飛んでいるのを見かけました。今の時期に、アカトンボ型のトンボを見かけることはあまりないので、ちょっと驚きましたが、もしかしたら、南方から飛来したものかもしれません。


2829. 5. 1.2004 from 佐々木誠治 さん

 今日、私のマンションのベランダに20匹かそれ以上の数がいました。
 体長は触覚を含めて6ミリくらいで色は濃い褐色、首元だけがうっすら白っぽい色です。
 ネットでいろいろと調べてみたのですが、アリのように体がくびれていないし、触覚もまっすぐ伸びてます。
 マンションは築1年未満で9階に住んでます。
 ベランダで植物を育てていますがそこにはほとんどおらず、ベランダの隅っこに固まってうろうろしていました。

 何なのかよくわからずとりあえず殺虫剤で殺してしまいましたが、気になるのでご存知でしたら教えて頂きたいと思います。

 個人的にはアリガタバチ/シロアリなのかな?と思っています。

園長:これは、「シロアリ」の仲間のようです。
 この時期、シロアリは、翅を持った雄アリや女王アリが巣から群れになって出てきて、方々に散らばります。
 佐々木さんのところのベランダにいたのは、どこか近所で発生したものが飛来して、そこで翅を落としたのではないかと思います。

 まだ翅のあるシロアリの写真を、このページ下の方のNo.2823でいただいていますのでご確認ください。


2828. 5. 1.2004 from おおぼ さん

 この幼虫の名前を教えてください。

園長:これは、ヒトリガの仲間の「クワゴマダラヒトリ」の幼虫ではないかと思います。


2827. 5. 1.2004 from kayo さん

 くまん蜂と呼ばれるのは、何蜂のことでしょうか?大スズメバチのことですか? 
 知人からの伝え聞きですが、ケヤキの大木の樹液に集まる大きな蜂で、通称でくまん蜂と呼んでいましたが、「危険な蜂なので、大木を切った」という話を聞き、他に何か対策が無かったのか、気になりました。 お教えください。

園長:「くまんばち」というのは、地方や人によって、スズメバチの仲間をさす場合と、クマバチをさす場合があります。
 ケヤキの樹液に集まっていたのは、たぶんオオスズメバチですね。
 しかし、確かに、そのために、大木を切ってしまったというのはもったいないような気もしますね。
 専門家の手をかりて、スズメバチの巣を見つけ出して、巣ごと駆除してしまう、という手もあったかもしれません。


2826. 5. 1.2004 from ハッブル さん

 園長さん、こんにちは。ハッブルです。

 養護学校の教員をしているのですが、今年はクラスに虫大好き少年がいて、彼が持ってきたナナホシテントウ成虫、オニグモ、彼が捕まえたハエトリグモ、私が採集したナナホシテントウ幼虫、ホシミスジ幼虫を育てています(連休なので、テントウムシと幼虫は私が持ち帰って世話しています)。

 その彼が、教室でハチ?を見つけました。何かわからないので、とりあえず写真を撮って調べてみましたがわかりません。チュウレンジバチのような小型のハチかな、と思ったのですが違いましたし、腹の部分が小さいので、また違う種類の虫でしょうか?虫好き少年君が知りたがっていますので教えてください。よろしくお願いします。

園長:虫好き少年君のおかげで、クラスが生き物だらけになって楽しそうですね。
 この昆虫は、ハチの仲間ではなくて、ハエ目に属する「ケバエ」の一種のようです。
 ハチではないのでさされる心配はありません。


2825. 4.30.2004 from こんちゃん さん

 お久しぶりです。以前、セミの幼虫を教えて頂きましたこんちゃんです。その節は大変お世話になりました。セミの幼虫は私が発見したのを嫌ってか、次の日には姿が見えなくなりました。静かに暮らしていたのに悪い事をしてしまいました・・。今もきちんと育っていて欲しいです。今回は素朴な質問なのですが、もみじの木に蟻がたくさん登っているのを発見して、それを追っていくと、葉の先に付いているアブラムシ?に集まっている様でした。蟻はアブラムシを食べるのでしょうか??アブラムシも嫌ですが、蟻の大量発生に毎年困っているので蟻が増えるのも困ります。蟻の撃退法も知ってましたらよろしくお願いします。

園長:そのアリたちは、アブラムシを食べているのではなくて、アブラムシと共生しているのです。
 アリは、アブラムシの分泌する甘い汁をもらい、そのかわり、アブラムシを狙うテントウムシなどの天敵を追い払ってあげるのです。
 アリの撃退法というのはなかなか難しいですね。庭にいるようなものを駆除するには、毒入りのエサを巣に持ち帰らせるしくみの巣退治用の殺虫剤を使うことになるのでしょうが、アリとの相性があって、うまくいかないことも多いようです。
 あまり適切なアドバイスができず申しわけありません。


2824. 4.30.2004 from 山崎 あやな(小6) さん

 初めてメールします。
 この前の学校の理科の実験をやっているとき、細くて黒い糸のようなモノが空中でクネクネしたり回ったりしながらゆっくりと空中浮遊!をやっていたのです。どう見ても糸くずだったのですが、気になったらしい同じ班の男子が捕まえて、(授業中だったんですが…)見てみると、消えていたんです。その男子は絶対に捕まえたという自信があったらしいのですが。その後昆虫にとっても詳しい先生にきいてみたんですが、見間違いじゃないのか、ということなんです…。絶対あれは生きていました!!もう、昆虫なのかどうかもわかりませんが、シャクトリムシではなかったと思います。もう気になって……(´△`;)

園長:空中浮遊!! ほんとうにそうならとても楽しいのですが、たぶん、その虫は、上のほうから糸でぶらさがっていたのだと思います。
 もしかしたら、「マイマイガ」というガの幼虫だったのかもしれません。
 マイマイガの幼虫は、別名「ブランコケムシ」とも呼ばれ、若令幼虫の時に、糸を出してそれにぶらさがり、風に乗ってサクラなどの樹木にたどりつき、その葉っぱを食べて育ちます。


2823. 4.29.2004 from きこりん さん

 はじめまして!
 いつも面白く拝見いたしております。

 今回メールさせていただいたのも、私の嫁が一階の和室(庭に面しております)の冊子を開けたところレールの上に無数の長い羽の付いた虫を発見いたしました。

 午前中11時ごろまでだったと本人は言っております。前日も雨が降っていたので・・・もしかして「シロアリ」???と二人でおびえております。
 シロアリなら一年半前にシロアリ駆除を家ではやっておりますので、あまり考えたくもないのですが・・・
 駆除は何年ぐらいもつかご存知ですか?(こんなこと聞く場所違ってますね〜)

 夕方には全て消えていたそうです。

 心配なので見辛い写真ではありますが、この虫と対策方法教えていただければ幸いです。
 他の家から飛んできてこんなところに溜まるということもあるのでしょうか?

 しんぱいだ〜〜〜!!

 よろしくお願いいたします。



園長:うむむむむ。こ、これは、確かに、シロアリの羽アリです。
 ちょうど、今頃の時期に、群れになって巣からいっせいに出てくるのです。

 駆除の有効期間は、よくしらないのですが、少なくとも1〜2年で期限切れになることはないと思います。
 ご自宅で出現したものなら、こんな数ではなく、もっといっぱい見つかるはずなので、やはり、ご近所のどこかから飛来したのではないでしょうか。


2822. 4.29.2004 from たかちゃんママ さん

 3回目の投稿です。たかちゃんママです。
 去年の秋幼虫から育てていたキアゲハ、10匹のうち無事に羽化したのは2匹、残りはもう死んじゃったのかなぁと思いながらも、このサイトを見たり、先生のアドバイスを参考に、テープを貼って、箱にとりつけたり、寒いところに置いたりと冬じゅう管理していたら、3匹羽化しましたが、羽がみんな縮んでいてすぐに死んでしまいました。
 一匹だけ片方だけはきれいに羽化したものの、飛べないのでどうしたものかと過去メールを見て蜂蜜を薄めて平皿に入れたりしましたが、全然飲んでくれず、困ってしまいました。
 ところが子供が手に乗せたところ、汗臭いのか、何かおいしいものでも手についていたのか、手のひらの上で口を伸ばすではありませんか!
 そこで手のひらの上に砂糖を乗せ、水で溶かしたら、予想通り飲んでくれました。
 感動してしまいました。
 その時の写真を送ります。

 ところで羽がちゃんと伸びないで縮んでしまうのは何が原因なのでしょうか?

 

園長:せっかく羽化したのに、翅が縮んでしまってかわいそうですね。
 これは、羽化して翅を伸ばすときの問題ではなくて、蛹の時の取り扱いや保管状態が原因ではないかと思います。
 ・蛹を取り扱ったときにちょっと手荒らだった
 ・ちょうど蛹の中で体の組織を作っている時に動かしてしまった
 ・温度変化が不規則すぎた
などが考えられます。

 でも、何はともあれ、エサを食べてくれてよかったです。てのひらの汗のミネラル分が良かったのかもしれませんね。 


2821. 4.29.2004 from ゆう さん

 モンシロチョウの幼虫と間違えて、緑色の尺取虫を捕まえました。(2センチ程度の長さ)子供たちは飼いたいと言っていますが何を食べさせれば良いのでしょうか。教えて下さい。

園長:緑色の尺取虫にもいろいろと種類があるので、どんな葉っぱを食べるのかは一概にはいえません。
 幼虫が何かの植物についていたのなら、もちろんその植物の葉をあげればいいのですが、壁とか、柵とかについていたものなら、その近くに生えている樹木が怪しいです。
 よくわからない場合は、あてずっぽうになってしまいますが、サクラ、コナラ、ケヤキなどを試しにあげてみてください。


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