むし探検広場
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3470.10. 7.2004 from りのこ さん

こんちわ
先日、9月30日に「ししとう」からでてきた幼虫について質問した者です。
「ハスモンヨトウ」かも、とのお返事ありがとうございました。

その後、「フクラスズメ」ではないとのことでしたが、「ふくちゃん」と名づけ、毎日楽しく観察するつもりでした。

ところが、30日にはキャベツをパクパク食べていた(写真09-28)のに、10月1日からはまったく食べなくなり、「市販のキャベツはこの子にはだめだった(農薬が)のかも」と思い、心配していたのです。
そして、とうとう5日にひっくり返って動かなくなりました(写真10-05)。

ところが6日、朝にはまだ(写真10-05)状態だったのに、夜、会社から帰ってみてびっくり!
これって蛹になってますよね?すごいです。
死んでしまってかわいそうなことしたと思っていたのに、ちゃんと生きていたのですね。
よかった!ふくちゃん!
がんばって羽化するのを待ちます。


09-28


10-05

園長:ううむむ‥
たしかに 09-28 は蛹になる前の「前蛹」という状態のようだし、10-05 は蛹になっている、というか、なろうといてるんですが、どうも、蛹になるときの脱皮の途中でとまってしまってるような‥。
頭の部分が抜けきってないように見えるのです。
もし、そうなら、残念ながら羽化できないかも‥。


3469.10. 6.2004 from 砦の主 さん

こんばんわ、砦の主です。
今年の夏は、40年ぶりに昆虫少年に戻って、朝な夕な、クヌギ林に遊びに行っておりました。
あいにく、砦の主は自分のHPを持ちませんので、園長先生の掲示板を使わせていただきながら、クヌギ林の登場人物達の、分からない名前も教えて頂きたいと、虫のいい考えでいるのですが、いかがなものでしょうか。

宮崎市は人口30万、中核都市となってはいるものの、まだまだ自然がいっぱいです。

夏休みに入った7月25日、砦から車で5分で行ける、秘密のフィールドの情報がもたらされました。7月27日、21時過ぎ訪れてみると、3m手前からワシャワシャという種族保存の営みの音が聞こえてきました。
暗がりの中、ペンライトで照らしたクヌギの太い幹に展開されていた饗宴とは・・・。
最初に目に入ったのは、1匹のメスを争う、2匹のオスの攻防でした。(つづく)

園長:いいですね!すぐ近くに絶好のフィールドがあって。
この写真はまるで、都会の子供たちがもしカブトムシ採集の夢を見たとしたら、その夢にちょうど出てきそうな光景ですね。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3468.10. 6.2004 from Tossama さん

随分古い職場のトイレ大で羽のある5mm位のクローバーに似た虫を見て何処から発生するものかな?と思ってました。ところが新築二年目の我が家で一匹見つけました。同じく水洗トイレです。鈴虫小さくした形で全く同じです。
いったい何処から発生してるんでしょうか?駆除とその発生原因教えてください。

園長:それは、おそらく「オオチョウバエ」だと思います。
オオチョウバエは、ハエ目に属する昆虫(どちらかといえばハエよりもカに近い)で、人家内でよく見られ、トイレや洗面所、お風呂の壁などによくじっととまっています。
オオチョウバエの幼虫は、黒く細長いヒジキのような虫で、浄化槽や排水溝などの有機物が蓄積しているところで発生します。
対策としては、発生源になりそうな場所の汚泥を掃除すること、また、排水溝も、パイプ洗浄剤などで清掃しておくといいと思います。


3467.10. 6.2004 from 山本 さん

山本です,先日は「ヒラタグンバイウンカ」でお世話になりました。あの尾部の眼状紋には感心させられました。
今回の画像は六月二十七日に東京都平野部で撮影したものです。白い虫は「セミヤドリガ」の終齢幼虫かと思ったのですが,蟻と関係がありそうなところを考えると、「ツノゼミ」の仲間の幼虫である可能性もあると思うのですがどうでしょうか。

園長:このキミョーな白い虫は、テントウムシの仲間、「コクロヒメテントウ」の幼虫ではないかと思います。体中をロウ物質で覆ったこの幼虫は、テントウムシの仲間の幼虫としては、かなり変わった様子をしていますが、これには深いワケがあります。

写真には小さなアブラムシも写っていますが、アリとアブラムシは共生関係にあり、コクロヒメテントウの幼虫はアブラムシを捕食するので、アリにとってコクロヒメテントウは敵にあたります。

しかし、この幼虫の姿かたちは、実はある種のカイガラムシにそっくりなのです。
カイガラムシはアブラムシと同様にアリと共生関係にあるので、この幼虫はカイガラムシに擬態することによってアリをだまし、攻撃されないようにしているのだといわれています。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3466.10. 6.2004 from ひで吉 さん

園長さん、こんにちは。

以前同じトンボの写真を送りましたが、前のよりも鮮明に写すことができましたので送ります。やっぱり上向きの眼が目立ちます。
もうひとつ、面白い眼をしたイトトンボを見つけました。なんとなく流し目を送っているように見えませんか? この色っぽいまなざしに魅せられてしまいました。



園長:ひさびさのデメキントンボ君ですね。
流し目トンボもなかなかのもんです。
しかし、このヒトたちの、正式名はいったいなんていうんでしょうね。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3465.10. 6.2004 from みこたん さん

こんにちは。今おうちで、6月に田舎に行った時に捕まえたひらたくわがたのオスとメスとはなむぐりとこがねむしを同じ箱で飼っています。7月くらいから幼虫がでてきました。いまは大きいのがすごくたくさんいます。くわがたの幼虫だといいなと思ってるけど、形がちがう気もします。くわがたの幼虫とこがねむしの幼虫の違いを教えて下さい。

園長:クワガタの幼虫と、コガネムシの幼虫の見分け方について‥

・コガネムシの幼虫はずんぐりしていて丸っこくてお尻が大きく、クワガタの幼虫は(比較的)スマートでくねくねした感じ
・コガネムシの幼虫のお尻の先はムッチリ丸っこいけど、クワガタの幼虫のお尻はやや尖り気味
・コガネムシの幼虫の肛門は横向きだけど、クワガタの幼虫の肛門は縦われ

といったところです。


3465.10. 5.2004 from TSMA さん

いつも楽しく読ませて頂いております、東京都在住のTSMAという者です。
大の虫好きの私は、小学校時代、毎年の自由研究は昆虫の標本作り、家族で何処かに出かける際には、父が買ってくれた「虫図鑑」を必ず持ち歩いてるような変な子供でした。

そんな私も大人になり、現在は虫とは縁遠い生活をしておりますが、先月、所用がありまして瀬戸内海の「大三島」という島に行った際に、そこの一番大きな神社の境内でこの生物を発見しました!
玉砂利の上を勢いよく歩く(走る?)虫がいたので、よく見てみると、自分が虫図鑑で見た事がない生物だったので、思わず携帯のカメラに収めました。
携帯の画像なので見にくいとは思いますが、体の表面が綺麗に黒光りしていて、だいたいの大きさが35〜40_位です。
一番の特徴は、体に縦のラインではなく横のラインが入ってることで、大きさの割には頭部がやけに小さいという印象でした。
触覚のようなものも見当たらなかったと思います。

一体この生物はなんていう名前なのでしょうか?
いろいろ調べたのですが、似ている虫がいませんでした。
このままでは夜も眠れないので、もし名前を知っているようでしたら教えて頂けませんか?

どうぞ宜しくお願いしますm(_ _)m

園長:この、まるで太古の生き物のようなへんてこな虫は、「オオヒラタシデムシ」など、ヒラタシデムシの仲間の幼虫ではないかと思います。
もしそうだとすると35〜40ミリというのがちょっと大きすぎるのですが、勢いよく走り回っていたので実際より大きく感じられたのかも‥。


3465.10. 4.2004 from hana さん

はじめまして! hanaと申します。 神奈川県在住です。

この度、どうしても分からないモノがありまして…
園長さまならご存知なのでは??と、思いまして、メールさせていただきました。

この画像は… コーカサスオオカブト(WD)の♂がゼリーを食べている横(えさ木)にあったモノです! 2cmくらいの大きさで、動いたりすることは無かったのですが…
他にも、同じく!コーカサスオオカブト(WD)♂を飼育中に発見した方…
生殖器の近くにあった!という方もいらっしゃったのですが…
みなさん、これが何なのか??正体が突き止められないようです!

今回、何とか正体を突き止めたい!と思っております!
何卒よろしくお願い申し上げます。ペコリ(o_ _)o))

園長:おお‥ へんなモノですね‥ 2cmとはけっこう大きいですね。
申しわけないのですが、私もはじめて見たもので、これが何なのかさっぱり見当がつきません。

皆さんの中で、この物体の正体について何かご存知の方がおられましたらメールください。


3464.10. 4.2004 from ひで吉 さん

園長さん、砦の主さん、こんにちは。

砦の主さんのノコギリクワガタ亡霊事件、楽しく読ませていただきました。

さて私のクワガタは、東南アジアではなくて、パプア・ニューギニア産の「パプアキンイロクワガタ」です。
驚くべきことに、このクワガタが日本で採集されたという記録が数件あるそうです。もちろん脱走もしくは人為的に放された飼育個体でしょうが、日本に定着する可能性が十分にあるという報告を読んだことがあります。
最近の温暖化と相まって、脱走した飼育昆虫が害虫化することも考えられ、さらには在来種への影響や競合も心配ですね。とはいうものの、不謹慎を承知で言ってしまうと、「近くの公園でヘラクレスオオカブトを発見!」
なんていうのを想像するのも楽しいものです。
ちなみにこの写真の個体は、標高1700mの地点で撮影した野生種です。

園長:シブイ!
深みのある色合い、抑えた輝き、完成されたフォルム‥ なんともいえない魅力にあふれていますね。
しかし、それにしてもこの大顎の形っていったい‥ こんなので、なにかの役に立つのでしょうか‥

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3463.10. 4.2004 from WUM さん

園長さんこんにちは
WUMです。いつも楽しく読ませていただいてます。
俄かに涼しくというより今日は寒いですね。
虫たちも余り見ることが出来なくなりました。
そんな中、道端にこんな、綺麗な虫が居ました。と言っても死んでいましたが着物の小紋の柄みたいに見えました。蛾ですよね。大きさは2cm位の小さな虫でした。同じ虫を葉っぱの上に乗せたのと両方送ります。
どっちもピンボケで見にくくてすみませんが名前を教えて下さいませ。


園長:この美しい蛾は、ハマキガの仲間の「ビロウドハマキ」という種類です。
生きているときもこんな様子でじっととまっていることが多いので、この写真はまるで生きているようにも見えます。


3462.10. 4.2004 from taka さん

ヒラタクワガタを飼っているのですが、3日間旅行に行って帰ってきたら元気が無くなっていました。餌などは、十分に有ったと思いますが、クワガタの状態を見ると、右半身が動きません。登り木が倒れていて、それに潰された可能性は無いと思いますが、気候のせいとか有るのですか?餌を新たに与えても反応しません。どんな状態なのでしょうか?

園長:私の意見としては、やっぱり、寿命が近づいているのではないかと思います。
ヒラタクワガタは、冬越しするケースも多いですが、この時期に力尽きるものもけっこういますので‥。


3461.10. 3.2004 from まちこ さん

こんにちは、まちこと申します。いつも楽しく拝見させていただいております。9月24日に長野県駒ヶ根市に行ったときにヘンテコな虫に出会いました。蜘蛛かと思いましたが肢が6本です。色々調べましたらサシガメに似ていているのですが翅がありません。樹幹の小さな穴におりまして赤いのと黒に赤が少しまじったものがおりました。近くにうじゃうじゃと群れているのをつつきましたら死骸か抜け殻のようでした。赤くて黒くてピカピカしていてなんともヘンテコな虫です。サシガメなんでしょうか?よろしくお願いいたします。

 

園長:まったくへんてこですね!とくに2枚目が‥。
これは、おっしゃるようにサシガメの仲間で、「ヨコヅナサシガメ」の幼虫のようです。
翅がないのは幼虫だからです。
赤いのは脱皮したばかりのもので、時間がたつと黒くなります。
秋が深まると樹洞などで集団を作って幼虫のまま冬を越し、来春に成虫になります。
しかし、この種類はもともと南方系で、地球温暖化の影響からか、だんだんと東に分布を広げているのですが、駒ヶ根なんかにも出現してるんですね。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


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