むし探検広場
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3530.11. 1.2004 from スズキ さん

こんにちは、ちょっと前にも投稿させていただいたスズキと申します。
さて、昨日京都に行って、見たことのない虫に出会いました。
まるでウミウシのように鮮やかなこの虫はなんという虫なのでしょうか?
きれいな蛍光黄緑で背中の突起が華々しく、たれ目がかわいい虫でした。

園長:これは、イラガの仲間の「ヒロヘリアオイラガ」という種類の幼虫です。
変わった姿なので思わずちょっかいを出したくなりますが、毒針毛を持っているので触ると痛い目にあいます。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3529.11. 1.2004 from chikurin さん

台風22号の前にアゲハチョウの幼虫を4匹室内の虫かごに保護しました。みかんの葉を与え続けて、4匹とも小さいながらさなぎになりました。

色は、茶色く非常に小ぶりです。虫かごにさなぎだけ残して、そのほかの幼虫のときの糞や、葉の枯れたものをすべて取り除きました。ところが1日たって、きれいにしたはずの虫かごに2つ、小豆大の小豆色の糞のようなものが落ちていました。

これってナンでしょうか?これまで、何匹も虫かごでの羽化を見てきましたが、このような物体ははじめてみました。何か、さなぎに別の寄生虫でも入っているのでしょうか?さなぎから何か排泄することってありますか?

園長:その糞のようなものは、もしかしたら糞ではなくて、アゲハの寄生虫であるヤドリバエの蛹ではないかと思います。
ヤドリバエの幼虫は、成長すると、蛹に穴をあけて出てきて蛹化するのです。
アゲハの蛹のどれかに穴が開いていないか、点検してみてください。


3528.10.31.2004 from アカリのパパ さん

お世話になってます。
またまた、名前が不明な昆虫が現れてしまいました。ウリハムシぐらいの大きさなんですが(ウリハムシと思って写真を撮りました)
ウリ科の植物ではなく、コスモスの花にいました。ハムシの仲間でしょうか?
毎度、お手数をおかけして申し訳ないのですがよろしくお願いします。

園長:これはハムシの仲間ではなくて、オオキノコムシの仲間で、たぶん「アカハバビロオオキノコ(ムシ)」ではないかと思います。
ふつうは枯れ木に生えるカワラタケなどで見られるものなので、こんな場所にとまっていると、いろいろ大変なキノコムシ社会から逃れて、物思いに耽っているように見えてしまいますね。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3527.10.31.2004 from 砦の主 さん

園長先生、こんばんわ。砦の主です

クヌギ林でカブトムシとともに人気を二分する、クワガタムシにも登場してもらいますね。種類としては唯一のカブトムシと違って(厳密にはコカブトムシもいるようですが)クワガタムシには、いくつもの種類がありますよね。
ミヤマクワガタ・ノコギリクワガタ・ヒラタクワガタの大物のオスは、簡単に見分けがつきますが、小ぶりのものや、メスの同定はとっても難しいようです。
適当に名前をつけて投稿しますので、間違いがあればご指摘下さい。

カブトムシに比べると臆病なクワガタムシ。カメラに気付くと、そそくさと隙間に隠れてしまい、シャッターチャンスは限られます。前回のコクワガタの群れの1匹、前後の写真を見てみましたが、ヒラタクワガタと断定するにはいたりませんでした。

後日、同じフィールドでとった写真には、やっぱりヒラタ君が写っておりましたのでご紹介いたします。8月7日には一人で、8月10日には抱き合っての出演です。背中の傷は、戦いに明け暮れたオトコの勲章?でしょうか。
ついでに、翌日とらえたコクワ君のラブシーンも。カブトムシがいようが、全く気にしてない様子です。それにしても、ヨツボシケシキスイがお邪魔虫のように写っていますね。(つづく)

 

園長:ヒラタクワガタの寄り添っているのは、なかなかいい雰囲気ですね。
普段は気の荒いオスが、とても優しくなってしまっているのが伝わってきます。


3526.10.31.2004 from 森本 さん

お世話になっています。

女郎蜘蛛でオス・メス等の違いを教えて頂きました森本です。
本日撮影に行ったのですがオスはメスがいない巣にいたのが一件で他はメスのみでした。
もしかするとまるまると肥えたメスの腹の中に入ってしまったのでしょうか。

園長:たしかにこの時期になると、メスとオスが同居しているのを見かけなくなりますね。
恋の季節が終わって、オスは一足先に寿命が来はじめているのではないかと思います。
卵をたくさん産まなければいけないメスの栄養面のことを考えると、役目を終えたオスはメスが食べてしまう、というのも、生き残り戦略的にはあってもおかしくないようにも思いますが、私は今のところ、そんなシーンを見たり聞いたりしたことはありません。


3525.10.31.2004 from あげは さん

はじめまして。先日ほうれん草から青虫を発見しまして、今カゴで飼育しています。数日たって、もりもりほうれん草を食べてフンをしていた青虫くんは、今日になって緑からオレンジ色っぽくなりました。そして動きが早くなったような。体長は1.5cmです。一体何になるのか教えていただきたいです。
よろしくお願いします。

園長:はっきりとはわかりませんが、それは「ヨトウガ」の幼虫で、一般にヨトウムシと呼ばれるものではないかと思います。
ヨトウガの成虫は、2cm前後で、茶色のまだら模様をしています。


3524.10.30.2004 from 祥 さん

以前、ツマグロヒョウモンのサナギについて教えていただき、みごとチョウになりました。ほんとすごかったです。ありがとうございました。
それからしばらくたって、また、お庭のスミレに幼虫が五匹ほど現れました。
でも、一度めんどうを見始めるとまるで、母親のような気分になってしまい、気になってしょうがないのでほおっておいたのです。
するといつのまにかいなくなっていましたが一匹だけ離れたコンクリートの上で見つけました。その幼虫はそんなに大きくなくサナギになるつもりではなさそうだったので元に戻したのですが寒いようなきがして気になってしまい、虫ケースにティッシュをひき、パンジーの葉をいくつか、アルミでぬれティッシュをまきそれにさして入れたのですが茎に登ったままで食べません。
玄関に置いているのですが寒いと思います。
この季節チョウになるのは無理でしょうか。良い環境づくりを教えてください。
よろしくお願いします。

園長:うーーん。どうしたかいいか、ちょっと難しいですね。
ツマグロヒョウモンは、もともと南方系のチョウで、夏から秋にかけて分布を北に広げ、寒くなると、関東地方以西の温暖地では幼虫か蛹でなんとか寒さに耐えて冬を越すものの、寒冷地では寒さに耐えられず死に絶えてしまう、ということを毎年繰り返しています。
いずれにしても、小さな幼虫が食草を離れてコンクリート上にいたというのはちょっと異常な感じです。
こうすればいい!という確実なアドバイスはちょっとわからないので、自分ならどうするか、ということでお答えします。
今のままでは体力を消耗している可能性が高いので、しばらくは玄関よりも、暖かい部屋の中で飼うほうがいいように思います。それでもし葉っぱを食べてくれれば、ある程度大きくなった時点で、また玄関に戻して春まで休眠状態にさせるといいと思います。


3523.10.28.2004 from 天城太郎 さん

天城太郎です。お世話になります

かめ虫って植物の樹液や草の汁などばかりを吸っているものとばかり思ってましたがこんな物まで吸いとるんでしょうか。ちょっとびっくりしました。

園長:これは「クチブトカメムシ」です。犠牲になっているのはハバチの幼虫でしょうか。
クチブトカメムシの仲間はこのように、イモムシ・毛虫など、ほかの虫を捕らえて体液を吸い取ってしまいます。(時には共食いも)
カメムシというと菜食のイメージが強いので、ちょっとビックリしますよね。
でも、よく考えると、水生カメムシのアメンボやマツモムシやタガメなども全部、クチブトカメムシと同じく吸血系ですね。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3523.10.28.2004 from ひで吉 さん

園長さん、お元気でしょうか?
新潟県ではいまだに大きな余震が続いているようですね。被災地でお暮らしになっている方々の不安と恐怖は計り知れません。そんななか、2才の男の子が4日ぶりに救出されたというニュースに元気づけられた方も多いでしょう。一日も早い復旧をお祈りしています。

野生ミツバチの巣です。天然物の完全品は初めて見ました。
見つけた場所が職場の敷地内だったこともあり、安全性を考慮して取り去ることにしました。発見したときにはかなり大きく見えたのですが、中から現れた巣自体は以外に小さくて驚きました。大きく見えたのは、蜂が巣を被うようにして両面に重なりあって密集していたからで、巣だと思っていた大部分は蜂そのものだったのです。
木の枝を被うようについている箇所にはたくさんの蜜が蓄えられており、そこから下には幼虫が入っている部屋がたくさんあります。
一番下部の、比較的大きな部屋には親蜂になる幼虫が入っているのだと思います。巣の構造上、この部分だけを残しておくことは残念ながらできなかったので、巣全部を取ってしまうことになりました。
色といい、造形といい、見るからに美味しそうだと思いませんか?



園長:1枚目の大集団、物凄い数ですね。この写真にいったい何匹写ってるんでしょう‥。
2枚目は、ほんとうにキレイで美味しそうです。
これほど美味しそうに感じるのは、なんか、自分の遺伝子に残っている原始の記憶が呼び覚まされてるような気もします。
人間が見てもこんなに美味しそうなんだから、もし、クマがこれを見たら、幸福感で気絶するかも‥。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3522.10.28.2004 from フレデリカ さん

園長さん、こんにちは。
以前の寄生虫らしき生き物を送らせてもらったフレデリカです。
日本のある大学の専門的な部門の方にお伺いしたところ、どうやら、ハリガネムシの一種ではないか?と言われました。ハリガネムシは種類も多いらしいですね、自分でもまた検索していたら日本の方のHPでも同じ様な色のハリガネムシが載っているページを見かけました。一度こちらでもサンプルを出して調べてもらおうと思っています。ハリガネムシは種類が多いので土の中でも生きているのがいるのかも知れないですね。でもあまりカマキリもバッタ類も私の庭では見た事がないんですが、何の虫に寄生するのかな?土の中で暮らしてるからミミズとか?こちらの件はまた調べてもらって結果報告したいと思っています。

今日はカメムシの事でお聞きしたいのですが、この写真は同じカメムシの子供時代から成虫になる迄でしょうか?同じカメムシだった場合は子供時代は黒いんですね。最近、育ててる豆に大発生してる様なんですが、豆が小さいうちに枯れてしまったりしてるのはひょっとしてこのカメムシ達の仕業かも知れないですね。放ったらかしにしていますけど。カメムシの天敵っていますか?野鳥がカメムシを食べてくれるのでしょうか?

ハワイ島在住 フレデリカ



園長:あっ、これは、たぶん「ミナミアオカメムシ」ですね。上から順番に、3令幼虫、4令幼虫、5令幼虫です。それぞれに、趣向を凝らしたデザインで見ほれてしまいます。
成虫は、(いろいろなバリエーションがありますが)普通は全身緑色一色です。

この種類は西南日本でも見られて、イネをはじめとするさまざまな農産物を加害します。
カメムシは臭いので、鳥はあまり食べてくれないと思います。
天敵としては、ヤドリバエやタマゴクロバチの仲間などの寄生系昆虫がいますが、ハワイにもいるのかどうか‥。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3521.10.27.2004 from ミドリカナブン さん

こんばんは、園長様。ミドリカナブンです。先日は幼虫の名前を教えていただきありがとうございました。さて、
虫探検メールbQ0を今読みました。セイタカアワダチソウって外来の悪者とばかり思っていましたが、しっかり根付いていろいろな生き物を養っているのですね。受け売りの言葉からの思い込みを反省しました。
ところで、しばらく前のよく晴れた日に石の上で見たバッタ?です。これはなんでしょう?また同じころ土の上をまるでマーチでも聞こえそうに元気よく這っていたこの虫はエビガラスズメかと思っていたのですが、page352の広場を見るとオオスカシバかなと思えてきました。どうでしょう?

 

園長:バッタのほうは、小さなキリギリスの仲間「ツユムシ」ですね。(この画像はワード文書に貼り付けられてましたが、レタッチソフトで表示させるとザラついてしまいました。スミマセン)

幼虫のほうは、おっしゃるようにオオスカシバのようですね。それにしても、リッパなイモムシ。迫力満点です。


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