クスサン

チョウ目 ヤママユガ科
Rinaca japonica (Saturnia japonica)
翅をひろげると10cmをこえる大きな蛾。褐色、黄褐色、灰黄褐色など、色彩には変異がある。ヤママユなどに似るが、翅の帯が波型であることや、後翅の眼状紋が黒っぽいことで見分けられる。
秋に現われ、夜、灯火によく飛来する。時に大発生し、多数の個体が灯火周辺などに集まることがある。
幼虫の詳しい情報はこちら → クスサンの幼虫(芋活.comへ)
クスサン
♀ : 東京都八王子市 2012.10.3
危険を察すると、前翅を後翅から離すようにして眼状紋を強調する。
クスサン
♀ : 東京都八王子市 2012.10.3
オスの触角は羽毛状で、メスは櫛歯状。
クスサン
♂ : 東京都八王子市 2012.10.3
クスサン
♀ : 東京都八王子市 2012.10.3
クスサンの幼虫。青味がかった白色で、気門は鮮やかな青色。全身に長い毛があるその姿から、俗に、シラガタロウと呼ばれる。終令幼虫の体長は、80mm前後。
クリ、クヌギ、コナラ、カシワ、ケヤキ、エノキ、ウルシ、ヌルデ、クルミ、サルスベリ、カキ、サクラ、ウメ、クスノキ、スズカケ、イチョウなど様々な植物の葉を食べる。
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クスサンの幼虫
幼虫 : 奈良県大和郡山市 2014.6.9
クスサンの空繭。粗い網目状で、俗に「スカシダワラ」と呼ばれる。
クスサンの空繭(スカシダワラ)
空繭 : 神奈川県相模原市 2010.4.14