むし探検広 場
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2150. 7.11.2003 from アコタン さん

 マンション6階に10年ほど住んでおりますが、ここ数ヶ月、気持ち悪いセイヨウシミ?という虫が発生しております。この2週間、部屋の壁や床などの隅にいるのではないかと、毎日注意しながら見ています。やはりいるのです。ドキドキしながら退治しています。ゴミまで虫に見えます。夜寝るのが怖く、虫の夢を見てうなされているこの頃です。和室、寝室、キッチン、トイレ、洗面所、贈答品の食器の中などあらゆるところにいました・・・。日中いないので、湿気っぽいからでしょうか。どこから入ってきたのか、又、いつまでいるのか教えていただければ嬉しいです。アースジェットなどで完全に駆除できますか?

園長:どこから入ってきたというか、もともと屋内にすみついている虫です。なので、基本的にはいつまでもずっといます。特に今の季節はジメジメするのでたくさん発生しやすいです。
 薬にはめっぽう弱いので殺虫剤も効果的ですが、家の中にはシミの隠れ家がいっぱいあるので、また復活してくる可能性は高いです。
 その他の駆除対策については、2つ下の No.2148 をご参照ください。


2149. 7.11.2003 from 巷三四郎 さん

 お手数おかけします。図鑑などを、あれこれ調べ回ったのですが、見当がつきません。以下の虫は、何物なのか、教えてください。
●親(おそらく)は、大型のハエほどの大きさです。子(おそらく)は、小型の蚊ほどの大きさです。極めて特徴的なことは、親子ともに純白です。子は、蚊のようにではなく、タンポポの綿毛のように空中を浮遊します。指で捕らえて観察しますと、明らかに動物であって、脚をバタバタさせます。子は、地面すれすれから、二階の窓のあたりまでを浮遊します。手で捕らえようとすると、一応、逃げようとはします。しかし、その動作は、それほど素早いものではありません。
●シロアリではないか、と推理しまして、図鑑などをあたってみましたが、シロアリのほとんどは薄茶の色を帯びており、純白のシロアリを確認することはできませんでした。第一、少なくとも(子)は、タンポポの綿毛のように頼りない存在でありまして、シロアリのように(木材を噛み切る)という作業はできそうにありません。そういう頑丈なアゴは、確認できません。
●シロアリでなければ、それほど凶悪な虫であるとは思えませんので、駆除などせず、そのまま放っておくつもりですが、純白で何か有害な虫に関して、先生の知識の中で思い当たる虫はありますでしょうか?

園長:まず、その親と子は、ほんとうに親子なのかが怪しいかもしれません。
 親の方は、特徴をあまり書いていただいていませんので、見当がつきにくいです。
 子の方は、少なくともシロアリではありません。私が知る範囲で一番近そうなのは、アブラムシの仲間の「ワタムシ」関係です。でも、ワタムシが飛ぶのは晩秋の頃のはずですので、今の季節に飛んでいたのなら違うことになります。


2148. 7.10.2003 from saffy-mam さん

 こんばんわぁ。
 あの時は、興奮していてなんと説明していいのか分からず、すみません。
 形的には、2124.7.3.2003のfrom じゃいあんさんの写真に似ていると思うのですが・・・初めて見た時は、1cm位だったんです。けど、見つける度に潰し繰り返していたら・・・凄く小さくて、白っぽい色で黒い棚に出てくるのでなんとなくこれかな?と言う感じで今も潰しています。
 もし、シミという小動物だとしたらば、その小動物はどの位の大きさなのですかぁ?それが大きくなると何に変身しますか?それを防御するのにはどうしたらよいのでしょう???教えて下さい。

園長:シミは、成虫で体長1センチ弱ぐらいです。(頭の先からお尻の先まで。触角やお尻の突起物は長さに含みません。)
 シミの幼虫は、成虫とほぼ同じ姿をしていて大きさが違うだけです。
 1センチということは、もう育ちきった親なので、それ以上何かに変身することはありません。
 防除するには、発生場所の風通しをよくして乾燥した環境にすることが一番です。
 また、保存食品類を密封容器などに入れて保存することも大事です。
 こちらもたいへん参考になります → 沖縄のあかみねさんのシミ対策


2147. 7.10.2003 from にこちゃん

 こんばんは。いつも楽しく見ております。このサイトを見つけてからますます虫をしみじみと見ております。そこで最近疑問に思ったことがあります。アブラムシ(ありまき)は子供の頃は体長が1ミリから2ミリほどの小さな物で色は黒っぽい物か緑色の物しか見たことがないように思います。しかしここの所体長4ミリから5ミリ以上もある大きくて色も蛍光色っぽい黄緑や白、オレンジなど明るくて脚が黒くくっきり見える物をよく見かけます。近所の図書館では良い図鑑がなくパソコンで検索すると退治の仕方かテントウムシのえさになると言うこと以外出てきません。(やり方が悪いのか?)この大きなアブラムシは昔からいたのでしょうか。それとも最近外国から入ってきた物なのでしょうか。またアブラムシにも蝶のように植物の好き嫌いがあるのでしょうか。どうか教えてください。

園長:アブラムシの仲間は実は国内だけでも1000種類ぐらいいて、4〜5ミリの大きなタイプもけっこういます。
 「蝶のように植物の好き嫌いがある」というのは全くそのとおりで、特定の植物に寄生して汁を吸うものがほとんどです。
 また、一方、外国から新しい種類が入ってきているのも事実で、たとえばセイタカアワダチソウに付く「セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ」は北アメリカ原産で1991年に千葉で発見されて以来、今では福島県以南で広く猛威をふるっています。


2146. 7.10.2003 from ゆーかり さん

 はじめてメールさせて頂きます。
 群馬県在住のゆーかりと申します。

 今回メールさせて頂きましたのは、私の勤務先の壁に見たことのない昆虫がとまっていましたので、この昆虫の名前を教えて頂きたいと思いましてメールさせて頂いた次第です。

 その昆虫は、あまり動かず、近づくとはさみのような口で威嚇してきます。

 今まで見たことがないので不思議です。
 周りの人たちも見たことがないといっています。

 どうか教えて頂きたいので、宜しくお願い申し上げます。

 

 

園長:このインパクトのある昆虫は、昆虫質問界の隠れたスーパースター「ヘビトンボ」です。
 トンボという名がついていますが、トンボの仲間ではなく、ウスバカゲロウ(=アリジゴクの親)に近い昆虫です。
 ゆーかりさんも書いてられますように、立派な大あごを持っていて、捕まえようとすると大あごを振りかざして反撃してくる気性の荒さを持っています。
 幼虫は、水生で、「マゴタロウムシ」と呼ばれ、山間部の渓流などでくらしています。(幼虫を干したものを生薬として利用します)
 成虫も、おもに川の周辺で見られます。
 この個体は、夜のうちに灯火に惹かれて飛んできたのではないかと思います。


2145. 7.10.2003 from いちばん さん

 園長先生 
 毎日楽しく「むし探検広場」を拝見しています。
 また、教えて下さい。
 添付写真の「ムシ」は早朝6時頃尻を持ち上げ、半ば逆立ち状態で眠っていました。
 触覚が眼と眼の中間でなく先の方についています。
 どうも一番近いのは「クビキリギス」の幼虫らしいのですが、どう見てもこれから羽がが生えてくるようなそれらしい形状はしておりません。
 恐れ入りますが、何の幼虫か、成長しても羽は生えてこないのか教えて下さい。
 宜しく御願いします。

 

園長:なんか、一生懸命に擬態しているみたいですね。そのわりには目立ってますけど。
 これは、クビキリギスに近い仲間の「シブイロカヤキリモドキ」の幼虫のような気がします。
 成虫は立派な翅を持っています。これぐらいの若い幼虫の時にはその痕跡さえ見えませんが、脱皮するごとにだんだん翅が出来あがってきます。


2144. 7. 9.2003 from たくみ さん

 今日、ショウリョウばったらしきものを捕まえました。
 まだ赤ちゃんのようです。
 どんなものを食べますか?
 虫かごには何を入れていたらいいですか?

園長:ショウリョウバッタは、草を食べますので、食べ物になる草さえ入れてあげればいいです。
 ススキやエノコログサなど、細長いイネのなかまの葉っぱが好きです。
 リンゴなどの、くだものもおやつとしてあげてください。
 草は、すぐしおれてしまうので、できれば毎日あたらしいのと取りかえてあげてください。
 草は水の入ったビンにさしておくと、すこし長持ちします。
 虫かごは、かぜとおしのよい日かげにおいて、1日1かいは、きりふきしてあげてください。
 また、時々、日光浴もさせてあげてください。
 日光浴のときは、虫かごの中の温度があがりすぎないようちゅういしてください。

 ショウリョウバッタのようにあたまのながいバッタには、オンブバッタもいます。もし、触覚(しょっかく)が頭の長さより短くて緑色ならオンブバッタです。
 オンブバッタの場合は、ヨモギやキャベツ、オオバコなどのはっぱをよくたべます。


2143. 7. 9.2003 from さんぼ さん

 教えてください。知りたいことが二つあります

 世界には肉食のタマムシはいますか?

 また、ビートルは英語でカブトムシ、
 フンコロガシがスカラベ、
 カナブンはなんと言いますか?

 よろしくおねがいします

園長:肉食のタマムシがいるかどうかはよく知りません。すみません。

 ビートルというのは、コガネムシ関係一般の呼び方ですね。
 カブトムシは、日本にいる狭い意味でのカブトムシなら Japanese dynastid beetle です。
 フンコロガシは、Scarab beetle で、カナブンを調べてみたら、これも同じく Scarab beetle でいいみたいです。


2142. 7. 9.2003 from RIKA さん

 はじめまして、RIKAです
 今日庭の掃除をしていたらとても変わった虫を発見しました、これはなんと言う虫でしょうか?
 大きさは約1センチぐらいです、見た感じ小石から足が8本生えているような感じで頭がはっきりしていません、体は羽も無く本当の小石みたいです。

  

園長:これは「マダニ」の仲間です。この太り具合は、吸血しておなかイッパイという感じです。
 お家にイヌなどのペットを飼ってられますでしょうか?もし、そうなら、こんなダニが体にくっついているかもしれないので調べてみてください。
 人間にとりついて噛みつき、血を吸う場合もありますので要注意です。


2141. 7. 8.2003 from おさるのるさお さん

 6/30のりなさんと同じような質問ですが、私の家にもとても気持ちが悪い虫がでました。
 ある夏の日、トイレの天井に直径10cm程のワイン色のシミが出来ていました。
 それから数時間後、そのシミが乾き、ワイン色より少し濃い点々とした物が天井に付き始めました。その時はシミが乾いたのかな?と不思議に思いました。
 またそれから数時間後、その黒い点が糸を引いて床に落ち始めました。よく見るとやはり1〜2ミリの細い尺取虫のようなものが数十匹いました。
 気持ち悪くて、すぐに殺虫剤をまき、掃除機で吸い取りました。
 天井にあったシミもすぐにきれいにとれました。
 私の家のトイレには窓があり、普段は網戸を開けることはありません。なので、外部から虫が入り卵を産みつけたとは考えにくいのですが・・・。
 友達の部屋にも同じ虫が発生し、ベットカバーを通り抜け、布団にまで虫が付いてしまったそうです。
 りなさんの時も何の虫か分からないということでしたが、もし分かれば是非私にも教えていただきたいと思います。
 今度、その虫が出たときには、写真を撮って送ります。

園長:なんか、りなさんのところのと同じ虫のようですね。
 天井のシミに見えたのが卵塊だったということでしょうか‥。
 しかし何故トイレに‥。
 この、「黒く細いシャクトリムシ的生き物」の情報をいただくのは今回では3回目ですので、どうやら屋内昆虫には違いないようです。
 どなたかご存知ないでしょうか??


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