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街に生きる昆虫たち

 東京や大阪のような大都会の路地うらにも、たくさんの虫たちが生活しています。ビル街でひらひら飛ぶ蝶を見かけると、ホッと心がなごみます。そんな虫たちの名まえがわかったら… きっと、出会いがもっと楽しくなることでしょう。

スジグロシロチョウ DPieris melete

 「あっ、モンシロチョウ」と思ったら大間違い。都会で見かける白い蝶の半分は、この種類です。一時はほんとうに、この蝶ばかりでしたが、最近は本家のモンシロチョウも勢力をもりかえしています。モンシロチョウとは、はねに黒いすじが入っていることで見わけられます。

モンシロチョウ Pieris rapae

これが本家モンシロチョウ。上のスジグロシロチョウとくらべると、より白っぽくて、すこしやさしい感じがします。

アゲハチョウ(ナミアゲハ) Papilio xuthus

 幼虫がミカンやカラタチを食べて育つため、人家のまわりでよくみられます。写真はさなぎから羽化したばかりのアゲハチョウ。あまりに普通の種類なので見過ごしがちですが、とても美しいはねを持っています。

ヤマトシジミ Pseudozizeeria maha

 はねを閉じてとまったら1pそこそこのミニサイズ。街中の地面近くを青白い小さな蝶が飛んでいたら、まずこの種類と思って間違いありません。

イチモンジセセリ Parnara guttata

 一般にはガの一種と思われがちの茶色いチョウ。夏の終わりごろに特に数が増えます。

アキアカネ Sympetrum frequens

 赤トンボの代表選手。夏のあいだは山で避暑をして、秋になると平地に降りてきます。

クマゼミ Cryptotympana fucialis

 アブラゼミ、クマゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシなど、多くのセミの仲間が都会の公園や街路樹でがんばって生きています。このクマゼミは西南日本に多い種類です。

ミツバチ(ヨウシュミツバチ) Apis mellifera

 ヨーロッパ原産で飼育されていたものが都会でも野生化しています。日本古来のニホンミツバチという種類もいますが、数は少ないようです。
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