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      | ★★ File 1 野川公園(9月上旬) ★★★
 
 野川公園は、東京の三鷹、調布、小金井にまたがる広大な自然公園です。
 武蔵野の湧水を集めて流れる野川を中心としたこの公園は、関西在住の私にとっても以前からちょっと気になる存在でした。
 東京に住居を構えて間もない9月初め、休日が取れましたので、さっそく自転車で片道90分(!)をかけて、むし探検してきました。
 
 
  
 のどかな野川公園の風景。適度に整備された川沿いの草原は、一見しただけで、昆虫観察に適していることがわかります。
 
 
 
   
   
 草原を活発に飛び回り、最も目立っていたのが、この2種類の蝶です。
 上:ヒメアカタテハ 下:ツマグロヒョウモン(左はオス、右はメス)
 
 
 
  
 花に潜んでいたアズチグモが、見事にヒメアカタテハを捕えました。
 
 
 
   
   
   
 草原には、ほかにもおなじみの平地性の蝶たちがいっぱい。花がたくさん咲いているので、写真を撮るのも楽ちんです。
 上左:ヤマトシジミ 上右:ツバメシジミ
 中左:キマダラセセリ 中右:ベニシジミ
 下左:キチョウ 下右:モンキチョウ
 
 
 
  
 イチモンジセセリのオスが、吸蜜中のメスに求愛していました。
 
 
 
  
 ダイミョウセセリとマメコガネのツーショット。本人たちは、相手の存在に気づいていないのかな。
 
 
 
   
 左:ヒメウラナミジャノメの交尾 右:やっぱりこんなところまで進出していた南方系のクロコノマチョウ
 
 
 
   
 左:ヨツボシホソバのオス(種名は、メスの翅の斑紋にちなんでいます)
 右:次から次へと足もとから飛び立つオオウンモンクチバ
 
 
  
 「枯れて巻いている葉」を演出しているらしき、キンウワバの一種。(どこにいるかわかりますか?)
 
 
 
   
   
 上左:アカヒメヘリカメムシ 上右:ブチヒゲクロカスミカメ
 下左:なぜか草の茎にとまっていたツクツクボウシ 下右:ツマグロスケバ
 
 
 
   
 左:ベッコウハゴロモ 右:スケバハゴロモ
 
 
 
  
 花に埋もれて幸福そうなコアオハナムグリ
 
 
 
   
 左:アリが体の上を這いまわっても知らんぷりのアオドウガネ 右:マメコガネのカップル
 
 
 
   
 左:北米からの帰化昆虫 ブタクサハムシ 右:優雅に飛ぶハグロトンボ
 
 
  
 翅の茶色帯がおしゃれなアカトンボ、ミヤマアカネ。
 
 
 
   
 左:複眼の複雑模様がチャームポイントのアメリカミズアブ 右:交尾中のヤドリバエの一種
 
 
 
   
   
 上左:ヒシバッタ 上右:ヒナバッタ
 下左:ショウリョウバッタモドキ 下右:コバネイナゴの幼虫
 
 
  
 羽化したばかりのオンブバッタ
 
 
 この日は、正味3時間半ほどのむし探検でしたが、けっこうたくさんの種類と出会うことができました。
 
 東京西部の印象は、あちこちに湧水があって、この野川公園に限らず、自然度の高い公園が多いこと。
 むし探検人にとっては、とても恵まれた地域といえます。
 
 
 (初出 「むし探検メール No.54」)
 
 
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