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東京昆虫探検 File14
真冬の小さな恋人たち 練馬区石神井公園(1月中旬〜2月下旬)
虫たちの姿が、すっかり消えてしまった冬の公園。
そんな季節をわざわざ選んで出現するのが「フユシャク」と呼ばれる蛾の仲間たちです。
フユシャクとは、冬に成虫が現れるシャクガ(尺蛾)の総称で、フユエダシャク、(狭義の)フユシャク、フユナミシャクの3つのグループが含まれます。
1月中旬から2月下旬にかけて、何度か練馬区の石神井公園に通い、フユエダシャクとフクシャクのいくつかの種類に出会うことができました。

木々の葉が落ちて、明るく見通しのいい冬の公園。クヌギやサクラが混じった雑木林のあたりに、フユシャクたちは潜んでいます。
 
 
公園の池に遊ぶ水鳥たち。
上左:オナガガモ 上右:キンクロハジロ
下左:バン 下右:ハシビロガモ

樹幹にひっそりとまるヒロバエダシャクのオス。
意外に敏感で、人が近づくと驚いて飛び立ってしまいます。

夕闇迫る雑木林。日が落ちると、いよいよフクシャクたちの活動が始まります。
 
厳寒の夜にも、虫たちの姿が。
左:チャバネアオカメムシ 右:ガガンボの一種
 
 
シャクガのオスたち。冷え込んだ闇の中を活発に飛び回ってメスを探します。
上左:クロテンフユシャク 上右:クロバネフユシャク
下左:シロフフユエダシャク 下右:ウスバフユシャク

いました、いました。擬木柵の上に集うフユシャクの淑女たち。
大きさは1センチ前後。メスには翅がなく、一見、何の虫なのかわからない姿です。

フユシャク(フユシャク亜科)の一種のメス。翅は完全に消失しています。花の蜜など吸う機会はないはずですが、口吻は退化していないようです。

フユシャク(フユシャク亜科)の一種のメス。腹端をあげてフェロモンを出し、オスを呼んでいます。

こちらは、シロフフユエダシャクのメス。痕跡程度の小さな翅があります。

黒っぽい体色のヒロバフユエダシャクのメス。翅はやや大きく、4枚とも確認できます。でも、何かの役に立っているのかどうか‥。

静かにとまるウスバフユシャクのオス。‥と思いきや、翅の下にメスの脚が伸びているのが見えるので、実は交尾中です。

交尾したまま歩き回るクロテンフユシャクのカップル。フユシャク亜科のメスは見分けるのが難しいですが、オスといっしょにいれば正体が判明します。

シロフフユエダシャクのカップル。彼らにとって、鳥などの天敵がいない冬の夜は、ゆっくり恋を楽しむには絶好の季節なのでしょう。
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ブログ「むし探検広場」の記事(2011年11-12月掲載分)からピックアップしてご紹介します。

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