むし探検広場
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2710. 3.16.2004 from こんちゃん

 はじめまして、こんちゃんです。
 庭を整地しようと、どんぐりの木を切ったら、木の根元に画像のような幼虫?さなぎ?がいました。
 昆虫等詳しくないので、何の虫なのか教えて頂ければ助かります。
 大きさは、3cm位で、お尻が大きく、触覚のようなものが見えました。
 発見する前は外にいてたようで、慌てて穴に入っていたようです・・。
 色々な所で調べてみたのですが、わかりませんでした。
 すごく有名な虫だったら恥ずかしいのですが、教えてください。よろしくお願いします。

 

園長:あっ、これは、セミの幼虫ですね。
 3cmということは、かなり育ちきっていて、今年の夏に羽化する予定のものだと思います。ここまで育つのに7年ぐらいかかっています。
 No.2704の阪神たいがあーさんがそばにいたら、さぞかし喜ばれたでしょうにね。


2709. 3.16.2004 from ひで吉 さん

 園長さん、はじめまして。ムシキチのひで吉です。
 日本は春が近くまで来ており、虫たちの活動もそろそろ本格化する頃でしょうが、私がいま住んでいる東南アジアでは、一年で一番暑い時期に突入するところであり、虫たちの姿をあまり見かけなくなりました。
 折をみて、こちらでこれまでに見つけた虫たちを少しずつご紹介したいと考えておりますが、よろしいでしょうか?
 今後ともよろしくお願いいたします。

園長:今年の日本は暖かくて、私の住む関西はもう春になってしまっています。(たぶんそろそろサクラの開花宣言)
 このままどんどん温暖化が進んで、そのうち一年中が昆虫シーズンになるかもしれません。
 ひで吉さんの東南アジアレポート、楽しみにしていますので、ぜひよろしくお願いします。(いただくメールや画像は、全てをこの広場でご紹介できないかもしれませんが、その点はご了承ください)


2708. 3.16.2004 from Naomi さん

 はじめまして。Naomiといいます。いつもたくさんの美しい写真と楽しい文章ありがとうございます。
 去年の夏に撮った写真を送ります。不鮮明で申し訳ありませんが、台所の天井の薄暗い部分にいたものです。
 重なる木の葉そっくりな姿に感動しました。なんと言う名前でしょうか。
 彼女?は二日間我が家の中にいたのですが、台所の湯気や油煙がかかるのが可哀相なので窓を開けて逃がしてやりました。

園長:この虫、けっこう大きかったでしょう?
 前半身が見えてませんけど、たぶんガの仲間の「アケビコノハ」ではないでしょうか。
 幼虫は、アケビのほかに、マンションなどによく植栽されるヒイラギナンテンも食べるので、ときどき人家周辺にもあらわれる虫です。


2707. 3.15.2004 from ヤス さん

 はじめまして。
 いろいろ調べてここにたどり着きました。
 洗濯した靴下に気持ちの悪い幼虫?がついていたのでこの正体をつきとめたくて相談致します。

 マンション1Fにあるコインランドリーで洗濯し、そこのコイン乾燥機にてしっかり乾燥させた洗濯物をそのまま部屋まで運んできました。
 靴下以外はすぐたたんでしまったのですが用事ができたため靴下だけ5組、布団の上に放ってしまいました。
 3時間後くらいに靴下を見たら、7mmくらいの虫がついていたのです。
 死骸かと思いティッシュでつまんだら元気に動きだしました。
 驚きの余りすぐ駆除しちゃったので詳細を記載できずすみません。
 7mmくらいで黒く(少し赤が入っていたかも)細めの幼虫の様な形でした。
 羽根はなくムカデのように細かい足があった様に思えます。

 熱に強く乾燥機でついてしまった虫なのかもともと部屋にいてホクホクの洗濯物に寄ってきた虫なのか気になって気になってしょうがありません。
 写真も詳細もないので難しいとは思いますがどうかよろしくお願い致します。

園長:うむむむ‥ なにものでしょうか。得体が知れないと心配ですよね。
 ちがっているかもしれませんが、もしかしたら、と思うのは、「ヒメカツオブシムシ」の幼虫です。体色は、黒というよりは赤褐色なので、その点がピッタリではないのですが、ほかの特徴はだいたいあてはまっています。もし、お尻のほうにちょっと長めの毛がはえていたのでしたら、この虫に間違いないのですが‥。
 ヒメカツオブシムシの幼虫は、人間を咬んだり刺したりすることはないのですが、毛織物などを食害します。衣類に穴をあけてしまうほか、絨毯などにひそんでいることもあります。
 もし、ヒメカツオブシムシだったとして、今回の侵入経路については、コインランドリーからくっついて来た可能性と、ヤスさん宅にもともといた可能性の両方がありえると思います。


2706. 3.14.2004 from クマのおやじ さん

 いつもお世話になっています。
 茨城の「クマのおやじ」です。
 デュランタライムという観葉植物の葉に体長2mmほどの小さな虫がたくさん住み着いて困っています。
 葉の裏側に卵を産み付けて幼虫が樹液を吸っているものと思われます。
 殺虫剤では、なかなか撃退することができません。
 この小さな敵の名前と戦術を教えて下さい。

園長:詳しい種名まではわかりませんが、これは「キジラミ」の仲間のようです。
 キジラミは、分類上はセミやカメムシ、アブラムシなどに近い昆虫で、しばしば農作物や果樹、園芸植物に害を与えます。
 駆除方法はもうしわけないのですが、よく知りません。種類にもよるかもしれませんが、湿気の多い環境を好む傾向があるはずなので、なるべく、日照時間が長く風通しの良い環境に置くといいかもしれません。(樹木の病害虫図鑑で調べたら、だいたいどの種類にも、『DDVP乳剤などの有機リン剤の1,500倍液を散布する』というようなことが記載されていました)


2705. 3.11.2004 from キリシマ さん

 こんにちはキリシマです。
 先月の終りごろの話ですが、真冬生まれのコカマキリのエサをいつものように探していたら、ヒナカマキリの卵を発見できました。建物の影で殆ど日の当らない、湿った感じの場所でした。
 ちゃんと孵るかどうか分りませんが、観察したいと思います。
 ところでコカマキリですが、5回目の脱皮をしましたが、途中で落下したらしく、気付いて見た時は鎌の部分に絡み付いた皮を一生懸命取ろうとしているところでした。
 皮が手錠のようになって、両鎌がつながれていました。慌ててピンセットを使って取れたのですが、鎌の途中から先が未発達状態で物がつかめず、歩く様子も変です。まだ成虫にはなってないので、次の脱皮の時に少しは良くなるかなと願ってますが・・・、無理かな?
 写真はヒナカマキリの卵で、5mm程度です。

園長:5mmですか。ほんとうに、卵までミニですね。小さいけれど、突起がリッパで、なかなか主張のある卵です。孵化が楽しみですね。
 コカマキリはかわいそうなことになりましたが、脱皮をすれば回復する可能性は十分あると思います。


2704. 3.10.2004 from 阪神たいがあー さん

 一度セミの幼虫を飼ってみたいのですが可能でしょうか?
 どのように捕まえたらよいでしょう?どれくらいの深さにいるのでしょうか?また何の木の下にいるのでしょうか?観葉植物のアロエの根でセミの幼虫が飼えると読んだ事があるのですが、本当でしょうか?
 お忙しいのにすみませんが、お願いします。

園長:セミの幼虫を探すなら、サクラやケヤキの大木が狙い目です。
 このような木の幹の上部には、よく見ると、去年の脱け殻が残っていることも多く、脱け殻がいっぱいあれば、その木の下には成長途上の幼虫がたくさん潜んでいると考えられます。
 幼虫は、地中に伸びた太い根のまわりにいることが多いようです。深さは一概には言えませんが、やはり50cmぐらい掘ることは覚悟しないといけないのではないでしょうか。
 おっしゃるように、幼虫を飼う場合、栄養分が多くて丈夫なアロエの鉢植えが適しています。(ただし、好みがあって、幼虫によっては受け付けないこともあるようですが‥)
 ご存知のようにセミの幼虫は成長するのに何年もかかるので、小さなものから飼いはじめるとかなり大変なことになりますね。
 6月頃に、今年羽化しそうな、3cmぐらいに成長した幼虫をつかまえるのが無難といえば無難です。夏が近づくと、羽化がせまっている幼虫は地表近くに上がってくるので見つけやすくなります。


2703. 3. 8.2004 from りぼん さん

 はじめまして。りぼんといいます。去年の九月ごろに蛹になったクロアゲハが3月3日に羽化しました。蛹のついた植木を家の中に入れておいたからだと思います。東京なのですが、今外に出したらまだちょっと寒いかなと思って家の中で放しています。でも、羽が破れてきたし、いつも窓のところにいて外に出たそうなので、野外に放したほうがいいでしょうか?
 餌はポカリスエットを与えるといいという話を聞いたので、脱脂綿に浸しておいてあります。ほかに、蜂蜜を薄めたものと、りんごやみかんも置いてみました。こんな餌で平気でしょうか?飲んでいるところを見たことはないのですが、茶色っぽいフンをしてるのできっと飲んでるんだろうと思ってます。

園長:おしいなぁ‥ もうちょっと、出てくるのガマンしてくれたらよかったですのにね。
 今の季節だと、まだ気温が低いし、クロアゲハが好みそうな花はほとんど咲いていないし、仲間のチョウもまず羽化していないので、外に放してもあまり幸せになれないかもしれません。
 エサは、野外では花の色を手がかりにして見つけるため、放し飼いの状態だとエサになかなか気づくことができないと思いますので、時々、エサの近くに誘導してあげてください。その際、感覚器官がある前肢を、エサにふれさせるようにするといいです。
 もし、3月後半、春本番になっても生き延びていたら、外に放してあげてもいいのではないでしょうか。


2702. 3. 7.2004 from 青森のとっちゃん さん

 先日,セッケイカワゲラを教えていただいた青森のとっちゃんです。

 本日,以前と同じ場所を散策したらセッケイカワゲラがたくさんいました。すぐに150匹を確認しました。

 さて,このセッケイカワゲラはどこで交尾するのでしょうか。

 上流の方に歩いていって産卵するということでしたので,たどり着いた川の中で交尾するのかなと思っていました。ところが,餌を食べているセッケイカワゲラに寄ってきた一匹がいきなり背中に乗るのを見ました。

 共食いかなとも思ったのですが,5分くらいで離れました。やはり,交尾でしょうか。

 

 たびたびで申し訳ありませんが,よろしくお願いします。

園長:これは配偶行動に間違いないと思います。上のほうがオス、下がメスのようですね。なかなか貴重な写真かも。
 セッケイカワゲラの交尾は、このように雪の上で行われるようです。
 オスはやがて死に絶えてしまいますが、メスは生き残り、雪解けの沢などで産卵します。


2701. 3. 7.2004 from ジャム さん

 こんにちは、何度もすみません、ジャムです。
 ふと気になったことなのですが、スズメガの仲間の幼虫の大きさの事なのですが、明らかに成虫より大きい(長い)ような気がします、どういうことですか?教えてください。

園長:この場合、大きさを比べる目安にするのは、「長さ」ではなくて「重さ」の方がいいですね。もし幼虫の方が成虫より長くても、細長かったとしたら「大きい」とはいえませんので。

 でも、重さにしても、幼虫の方が成虫より重いはずです。
 なぜかというと、育ちきった幼虫は、蛹→成虫と変態しますが、その間なにも食べないし、成虫の体を作り上げるためにたくさんのエネルギーを使わなければいけないからです。また、成虫はとても活動的ですが、幼虫のようにモリモリ栄養を取るわけではないので、羽化後に大幅に体重が増えることはないと思います。

 つまり、幼虫の間に思いっきり栄養を取っておいて、そのエネルギーを使って、成虫の体を作り、子孫を残す活動をするので、終令幼虫の方が成虫よりも大きくなっているのだと思います。


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