むし探検広場
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770. 8.23.2001 from 玲子 さん 

 はじめまして
 5歳の娘に質問されて 答えられない母です。
 いわゆる「赤とんぼ」と、いうものは 葉の紅葉のように秋になると 赤くなるのですか?
 いろいろ 調べればいいのでしょうが 遅々として調べがすすまないのでメールで お伺いしました。

園長:「アカトンボ」と呼ばれるものにも、たくさんの種類が含まれますので、一概にはいえないのですが、ほとんどの種類は、夏の終わりから秋にかけ、成熟するにつれて赤くなります。(ただし、赤くなるのは普通オスだけ)
 代表的なアカトンボであるアキアカネは、初夏に羽化したあと、夏の暑い時期は涼しい山の上で群れになって避暑します。
 その頃は、黄褐色なのですが、秋に平地に降りてくる頃、真っ赤に色づいてきます。  


769. 8.23.2001 from おけらっち さん 

 突然ですみません。
 子供に質問されて困ってます。
 おしえてください。

 ・”ケラ”って飛ぶことはできるんですか?
 ・”ケラ”って何の仲間なんですか?

園長:ケラは飛ぶことができます。
 普段は地中で生活していますが、秋の終わりに、越冬する場所をさがすために地表に出てきたときに飛びます。
 泳ぎもけっこう達者なので、オールマイテイな昆虫といえます。
 分類上は、バッタ・キリギリスが含まれる直翅目に属し、コオロギなどに近い仲間です。  


768. 8.23.2001 from ふさちゃん 

 春先から初夏にかけて我が家(神奈川県大和市)の芝生の上を蜂のようなあぶのようなものがとてもたくさん飛び回っていました。
 芝の上の低いところをとびまわっています。花にとまって蜜も吸っているようです。
 でも真夏になるとほとんど見かけなくなりました。
 腹部が縞々で細身。2センチ弱くらいではねも細く、とまっている時は羽がとじています。
 そして触覚?がとてもながいです。
 刺す虫ならこどももいるので不安です。
 地面にでも巣をつくっているのでしょうか。
 でもそれらしいものは見当たりません。おもに朝ぶんぶん飛び回っています。
 今はほとんど見ませんが、来年もまたでてくるのでしょうか。
 実家の百科事典をみるとそっくりなものに”かわむらひげながむしひきあぶ”とでていましたが、生態などはかいてありませんでした。
 教えていただければ幸いです。

園長:カワムラヒゲナガムシヒキは、他の昆虫などを捕らえて食べる肉食性のアブで、花の蜜は吸いませんし、集団でいることもないでしょうから、今回の昆虫の正体ではないと思います。
 群れていたり、触角が長かったりするところから、やはりハチの仲間ではないでしょうか。
 推測しますに、ツチバチの仲間のような気がします。
 ツチバチはアリの祖先ではないかともいわれているハチです。ツチバチのメスは、地中にいるコガネムシの幼虫に産卵し、孵化した幼虫は、コガネムシの幼虫を食べて育ちます。
 ツチバチの仲間は、そんなに攻撃的ではありませんが、人間が悪さをすれば刺されることはあるので、危険といえば危険です。


767. 8.22.2001 from 共田 さくら さん 

 質問です。
 犬の散歩の途中でとんぼを見つけました。影の具合でまるで6枚羽のように見えたのですが、捕まえてよくみてみると、頭部の目と目の間からまるで蝶々のように長い触角が生えていました。こちらの昆虫エクスプローラーで探してみましたが、よく分かりませんでした。
 よろしければ、なんと言う種類のとんぼなのか教えてください。

 体長 約6cm
 羽の生えている胴体は黄色、腹部は背中側がくすんだ赤、裏側がほぼ黒に近い褐色
 羽は全体に薄いセピア色。4まいのそれぞれの先に黒い斑点。
 頭部 目と目の間から約5センチの触角

 どうぞよろしくお願いします。

園長:そのへなちょこなトンボは、たぶんツノトンボだと思います。
 ツノトンボは、名前にトンボと付いていますが、トンボの仲間ではなく、むしろ、ウスバカゲロウ(=アリジゴクの親)に近い昆虫です。


766. 8.22.2001 from 小坂 拓也 くん 

 かまきりを捕まえて飼ってみたいのですが、どこで捕まえられますか。また、どうすれば飼えますか。

園長:カマキリは種類によってすんでいる場所がちがいます。
 オオカマキリは、雑木林のまわりの草むらで、
 チョウセンカマキリは、荒れ地の草原や水田・畑で、多く見られます。
 茶色くて小型のコカマキリは、人家の庭も含めていろいろな場所で見られます。
 今の季節なら、バッタがたくさんいるような草むらをさがせば、たぶん見つかるはずです。
 カマキリの体は保護色になっているのではじめは見つけにくいですが、目がなれてくれば、次々に見つかります。
 つかまえるときは、カマにひっかけられないよう、首の下の胸の部分を、後ろからはさむようにしてつかまえてください。
 飼う場合は、生きたバッタなどをつかまえて、あたえなければいけません。
 とも食いもするので、1匹ずつケースを分けてください。
 幼虫をつかまえた場合は、大きめのケースを用意し、羽化するときの空間を十分にとってあげてください。  


765. 8.22.2001 from ごわん さん 

 こんにちは。
 長年、昆虫図鑑を探しています。山の中を歩いていてよく卵や幼虫を発見することがあるのですが、今持っている図鑑は成虫の姿しか載っていないので、これでは正体がわかりません。卵から幼虫、さなぎ、成虫に至るまでの姿がわかって、できれば持って歩ける程度の大きさの本だと嬉しいです。園長さん、何かよい図鑑をご存じでしたら教えていただけませんでしょうか?よろしくお願いします。

園長:確かに、野外で観察していると、昆虫たちは、一般の図鑑にのっているような成虫の姿でばかり現れてくれるわけではないので、結局正体がわからなくて歯がゆく思うことが多いですね。
 しかし、昆虫はなにしろ種類が多いので、卵・幼虫・蛹・成虫が全部のせられるのは、どうしても専門的な大図鑑ということになってしまいます。
 また、そもそも、チョウやトンボ、一部の甲虫など、人気のある種類を除いては、普通種でも生活誌が明らかになっていない場合が多いです。
 そんな中で、おすすめできるとしたら、小学館から出ている「自然観察シリーズ 野や庭の昆虫」(2,250円)という本です。
 植物別に、その植物で見られる昆虫をイラストでたくさん紹介しています。
 決して十分ではありませんが、普通の図鑑にはのっていない幼虫や小昆虫がたくさん掲載されていますし、植物がキーになっているので、野外観察用のポケット図鑑としてとても重宝します。  


764. 8.22.2001 from K太郎 さん 

 こんにちは。
このまえ熊本でキャンプしたときに、見たことのない虫を見つけました。体の色はこげ茶色で2センチぐらいの大きさで、バッタみたいでしたが顔はバッタとは違って、目が体の先についていました。足をぴったりと体にくっつけていて、あお向けにしておくと、ピョンととびはねました。家に帰ってから図鑑で調べましたが載っていませんでした。どなたか、名前を知っている方がいらしたら教えて下さい。

園長:それは、ヒシバッタの仲間で、ハネナガヒシバッタ または、トゲヒシバッタではないでしょうか。写真でご確認ください。「目が体の先についている」感じは、ハネナガヒシバッタの方が強いのですが、大きさ(ハネナガ…1cm前後、トゲ…2cm前後)や色合いからすると、トゲヒシバッタの可能性が高いかもしれません。

 
 ハネナガヒシバッタ

 
 トゲヒシバッタ


763. 8.21.2001 from yoxtushi さん 

 こんにちは、
 玉虫ってどんな虫か知りたいのです。
 めったに見れないと聞いたのですが、
 どんなところに住んでいて、どんなかたちをしているのですか?
 よろしくお願いします。

園長:タマムシは、おもにエノキやケヤキの樹上にすんでいます。そんなに珍しい種類ではないのですが、樹上の高いところで活動することが多く、目にふれる機会はあまり多くありません。
 体長3〜4cmで長細く、緑色の金属光沢に、赤い縦縞が2本入っています。
 何しろ目立つ色彩なので、道に落ちて死んでいるのはよく見かけます。
 先日、うちの近所の道端に落ちていたのを、次男(小1)がひろってきましたので、写真を載せておきます。

 
 (撮影 SYUUTA)


762. 8.21.2001 from ちーち さん 

 夏休みの自由研究で、アリの観察をしています。
 きょうは、台風11号がやってきました。
 アリの巣のようすを見に行きましたが、巣がみつかりません。
 こんな雨の日は、アリたちはどうしているのですか?

園長:台風の日、アリの巣は、なくなってしまったのではなく、巣の出入り口の穴に、フタがされていたので、見つからなかったのでしょう。
 アリたちは、巣の中で、みんな固まってじっと待機しているか、それとも、雨水が入ってこないように、懸命に巣の補修をしていたのだと思います。  


761. 8.21.2001 from 翔ちゃんの母 さん 

 先日は、へびとんぼについての解答ありがとうございました!
 すぐに返事がくるなんてと息子と大喜びでした。(自由研究に間に合いました。)
 ところで、また質問なのですが・・・、今日息子(小3)が、ゴマダラカミキリを捕まえてきたのですが(毎日、虫捕り三昧です。)、つかんだ時に、口から黄色い液体を出したのですが、これは何でしょうか・・・?
 また、ゴマダラカミキリは、飼う事は出来ますか?

園長:ゴマダラカミキリは、私も毎年何回か捕まえるのですが、口から黄色い液体を出すのは見たことがありません。
 ショウリョウバッタなどは良く茶色い液体を出すのですが、その液体は、食べたものの未消化物です。
 ゴマダラカミキリが出したものも未消化物だったのではないでしょうか。
 ナゼそんなものを出したのかはよくわかりません。(敵を脅かす効果をねらっているのかもしれませんが…)

 ゴマダラカミキリは、カブトムシの昆虫ゼリーで飼えます。
 リンゴ、ナシなど、フルーツもあげてみてください。(飲み水がわりにもなります)
 もし、ミカンやイチジク、クワの枝が手にはいるようだったら、それも入れてあげてください。(これが本来の食べもの)


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