むし探検広場
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1590. 9.25.2002 from 芳仲 健司 さん

 はじめまして、「赤いバッタ」で検索していたところこのホームページに来ました。
 それ以来、息子共々最高のお気に入りページで、本当に感謝しています。

 質問なんですが、毎日かかさず虫取りに行くほど虫好きの5才と4才の息子が赤いキリギリス?ビキリギス?)を捕まえてきました。
 本人たちは赤かろうが緑だろうが関係ないみたいなんですが、親の私のほうがどうしても気になっています。これも色彩変異なんでしょうか?
 厳密に言えば濃いピンク、もしくは紫っぽい感じです。

 

園長:この赤いバッタは、クビキリギスの幼虫です。
 おっしゃるように、色彩変異のひとつで、クビキリギスにはこのような真っ赤な個体が時々出現するようです。
 しかし、こんなに赤いと目だってしようがないと思うのですが、何らかのメリットがあるのでしょうか‥
 一度ゆっくり考えてみたいと思います。


1589. 9.25.2002 from ゆーすけ さん

 アゲハの件、本当にどうもありがとうございました。後は立派に育て(?)ますよ!

 …それで、またまた申し訳ないんですがもう一つ虫クンについて聞きたい事があるんです。だいぶ前になるんですが、庭で金色に輝く虫を見つけたんです。よく見ると、それはカメムシでした。カメムシって5,6角形のコウラみたいなものもってますよね。見つけたそれは中心部が金色で、そのまわりが透明に透き通っていました。透明な六角形の中に金の六角形をくっつけたような感じです。彼には一体どんな名前がついているのか是非知りたいです!

園長:その金色&透明の虫は「ジンガサハムシ」ではないかと思います。
 カメムシの仲間ではなくて、甲虫のハムシグループに属する昆虫です。
 ただ、ジンガサハムシの輪郭は、六角形というよりは楕円形に近いので、ひょっとしたら違っているかもしれませんが‥


1588. 9.24.2002 from ルリビタキ さん

 9月22日に近くの公園で「ウドンゲの花」を見つけました。クサカゲロウの卵の「ウドンゲの花」は、1本の糸のような柄の先に1つの卵がついたものがいくつか並んでいますが、今回見たものは1本の糸の先に7,8個の卵がついていました。
 これもクサカゲロウの卵なのでしょうか。
 それとも全然別のものですか?

園長:その「ウドンゲの花」は、柄がもともと1本ではなくて、何本かがくっついて1本のように見えているのではなかったでしょうか?
 私は見たことないのですが、そんなような写真がある本に載っていました。(卵は10個ぐらいいっしょになっています。)
 クサカゲロウの仲間には違いないのですが、その本の作者は、孵化した幼虫の体色や習性が違っていたので、ふつうのクサカゲロウとは別種なのだろう、といったようなことを書いておられます。


1587. 9.24.2002 from ? さん

 はじめまして 教えてほしいことがあってメールしました。
 我が家の5歳の息子が幼稚園で幼虫を持って帰りました。
 本人は、カブトムシの幼虫と言っていますが、木の下ではなく、土の下をほったら出てきたらしいのです。
 幼虫は頭は薄い茶色で体はどちらかというと少し透き通った感じの白色です。しっぽのところが茶色です。体長2センチくらいです。口のところにクワみたいなものがあります。
 幼稚園は、緑豊かなところにありますが、どこをどうっ掘って出てきたのかわからないのですが、どういう風に調べればいいのかわかりません。
 子供の好奇心に答えてあげたいので教えてください。

園長:その幼虫は、いずれにしても、コガネムシの仲間(カブトムシも含みます)の幼虫には違いなさそうです。

 見つかった場所の土が、腐葉土であれば、カブトムシの幼虫の可能性もゼロではありませんが、一般的には、ハナムグリなどの幼虫であることの方が多いです。
 地面に置いたときに、仰向けになって背中を波打たせるようにして移動するようだとハナムグリの幼虫です。

 見つかった場所が、花壇の土のようなところだと、コガネムシの幼虫の可能性が高いです。コガネムシの幼虫は、植物の根などを食べて育っています。


1586. 9.24.2002 from ゆうこ さん

 こんにちは!いつも楽しく拝見させて頂いております。
 うちの庭に、いつの間にかイラガの幼虫が大量発生していて、おばあちゃんが刺されて手がものすごく腫れてしまいました。
 インターネットで「イラガ 卵」で検索しても、出てくるのはどうみてもイラガの固そうな繭みたいなものなんです。
 あのうずらの卵のようなものが本当にイラガの卵なんでしょうか?
 ちなみにうちのイラガが付いている木にはまだそれは見当たりません。
 幹に小さく白い綿状のものがついており、母親はそれが卵だと言い張っているのですが・・・。

園長:イラガの幼虫のトゲには毒があるので気をつけなければいけませんね。
 おっしゃるように、あのうずらの卵のようなものは、イラガのまゆで、中にはさなぎが入っています。
 イラガの卵は黄白色〜黄色の楕円形で、大きさは1〜2ミリ程度だと思います。
 産み方は種類によって違っていて、普通のイラガは1個ずつ葉に産みつけますが、ヒメクロイラガ、ヒロヘリアオイラガなどはたくさんの卵をかためて産みつけます。


1585. 9.24.2002 from T.K. さん 

 旋毛(つむじ)について

 人間のことで質問してよいですか。頭にある旋毛です。右巻き左巻きはどのように区別するのですか。私は、これまで、気象衛星が捕えた台風の渦巻き雲の映像がありますが、これを左巻きというふうに理解していました。低気圧は北半球の場合左巻きと言いますよね。だから、台風も低気圧ですので左巻き、当然のこと台風と同じ旋毛は左巻きではないのでしょうか。実は、7月に次男が生まれまして、妻が、子のこの旋毛はどっち巻きかと言うので、台風と同じだから左巻きだよと言ったところ、旋毛の場合は台風とは違うと言い張るんです。左巻きは頭の程度が悪いとかの意味で、良くないとか言うんですが。旋毛の巻き方で頭の程度を表現するのもどうかと思いますが、この際、先生に正解をご教示いただき、我が家のトラブルを解決していただきたいのです。つまらない質問ですみませんが、ヨロシクお願いいたします。

園長:渦巻きには、実は「吸い込む渦」と「吹き出す渦」の2種類があります。

 台風の渦は「吸い込む渦」の方です。
 北半球の台風は、端っこの方では宇宙から見て左へ巻くように風が吹き込んでいますからこれを「左巻き」といいます。

 一方、頭のつむじは「吹き出す渦」として扱います。
 吹き出す渦の場合は、渦の中心からどっちに向かって渦が回っているかを基準にします。
 北半球の台風と同じ形のつむじは、毛の生える方向を見て、「右巻き」ということになります。


 人間のことまで守備範囲に含めると、ちょっと広がりすぎるかなぁ‥(


1584. 9.24.2002 from ゆーすけ さん

 今現在、我が家玄関には「ナミアゲハ」と「キアゲハ」の2匹がいるのですが、昨夜「ナミ」のほうがサナギ態勢に入ったんです。家の庭には山椒の木があり、毎年アゲハを見かけますが。けど、夏型の飼育経験はあっても春型(越冬する?)については育てたことがないんです。今サナギになったということは、いつ成虫になるんでしょうか?そしてこのまま室内で飼っていたら通常より早く羽化するということになってしまうんでしょうか?教えてください。

園長:アゲハの秋の蛹は、今年中に羽化する普通の蛹の場合と、冬を越す越冬蛹(えっとうよう)と呼ばれる蛹の場合があります。
 越冬蛹になるかどうかは、幼虫時代(特に4〜5令の時)の環境によって決まり、昼の長さが13時間半以内、気温が18度以下なら越冬蛹になります。
 ゆーすけさんのお住まいは青森ですね。けっこう寒冷な地域なので、今から蛹になるものは越冬するのではないかと思います。
 越冬蛹は、寒い時期を一定期間すごさないと羽化できません。
 寒い時期を経たものを、暖かい部屋においておくと、春と勘違いして真冬に羽化してしまうことがあります。
 蛹は、庭の隅や玄関など、暖房の影響を受けにくい場所で保管するのがいいと思います。


1583. 9.24.2002 from Tsugumi さん 

 はじめまして。「むし探検広場」を拝見してメールさせていただきました。

 ベランダのハイビスカスの鉢に、尺取虫を発見したのですが、この子はなんという虫でしょう??
 長さは7〜8cmありました。
 画像を添付させていただきますので、教えてください。
 よろしくお願いします。

 ここは都心の14階のマンションで、どうやってここに来たのかも気になります。
 この鉢は、今年の7月上旬に近所で買ったものです。
 毎日見ていたのにぜんぜん気が付かなくて、気付いたときには、下にたくさん糞が落ちていました。

 

園長:なかなか立派なシャクトリムシですね。
 こんなのをいきなり発見するとビックリしますね。
 申し訳ないのですが、この幼虫がどこの子なのか、今のところわかりません。
 継続して調べておきますので、何かわかりましたらご連絡します。

 皆さんの中でご存知の方がいらっしゃったら、ぜひメールください。


1582. 9.24.2002 from しゅうと くん 

 カマキリが、道で自動車などにふまれて死んでいるのを、よく見ます。そのとき、おしりから、黒くて太い糸の様なものをだしているのですが、その糸のようなものは、カマキリが死んでしまっても、しばらくは生きているようです。なんなのですか? (代筆、母)

園長:それは、「ハリガネムシ」という生きものです。
 ハリガネムシは、分類上は袋形動物門ハリガネムシ綱に属する線虫の仲間で、カマキリやバッタに寄生する寄生虫です。(「虫」がつくけど昆虫ではありません)
 ハリガネムシはバッタやカマキリの体の中で育ち、成虫になると昆虫のおなかを破って出てきます。
 そして、池や沼の水中に入ってくらします。
 死んだカマキリのそばで蠢いているのは、水のあるところを目指そうとしているのです。


1581. 9.24.2002 from かずな さん 

 最近家庭菜園を始めました。
 土作りの際、有機肥料の他に試しに「油かす」を混ぜたのですが、分量が多すぎた為、また、良く耕さなかったためか、数日後に異臭がして来ました。
 まるで糞のような臭いで蝿も飛んでくるようになりました。
 気になったので土を掘り返すと、油かすの塊(腐っているのか糞のようでした)の中に、大量の白い生き物が発生していました。
 大きさは5mm〜1pくらいで芋虫ふうです。
 蛆虫かと思うのですが、これはいった何なんでしょうか。
 そして対処方法ですが、土を掘り返し割り箸でつまみ、畑の害虫用の薬をまいたのですが、これで大丈夫でしょうか。

園長:その白い虫は、やっぱり、いわゆるウジ、すなわちハエの仲間の幼虫に違いないです。
 害虫駆除用の薬を使われたのならしばらくは大丈夫だと思いますが、なにぶん生命力の強い虫ですので、日にちがたつとまた発生するかもしれません。
 もともと油かすを肥料に使うとウジがわくことは日常茶飯のようで、予防するには、使う前にほんの少しだけ殺虫剤をまぜておくといいらしいです。


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