むし探検広場
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2570. 11.24.2003 from パピコ さん

 バッタとイナゴの違いを調べてるんですけど、よくわかりません!教えてください!

園長:パッと見ただけではわからないのですが、かくれたところに一ヶ所違いがあります。
 おなか側を見たとき、前あしの間のあたりに、のどぼとけのような突起があればイナゴの仲間、なければ(狭い意味での)バッタの仲間です。
 ただし、「フキバッタ」の仲間は、のどぼとけがあって、分類上は本当はイナゴの仲間なのですが、名まえにはバッタとついています。


2569. 11.24.2003 from たく さん

 園長さん、はじめまして。
 いつも子供と一緒に見させていただいております。
 青森在住のたくと申します。
 今日は教えて頂きたいことがありメールさせていただきました。
 我が家の庭石の水溜のなかに、何やら奇怪な虫が発生しておりました。
 大きさは大きいものだと体が15ミリくらい、尾まで入れると30ミリくらいです。
 体の色は半透明で中の臓器が透けて見えています。
 何かの昆虫の幼虫かと思いましたが、皆目検討がつきません。
 見た目から線虫?の大きいのか寄生虫のような気がするのです。
 取りあえず水を溢れさせての水換えをしたのですが、それだけで大丈夫だったのでしょうか?
 画像を添付いたしますので、何の虫かと人間に害のあるものかをお教え頂けますでしょうか?
 お忙しいところ申し訳ありませんがよろしくお願い致します。

 

園長:このへんな虫は、寄生虫などの怪しい系の生き物ではなく、ハナアブの仲間の幼虫だと思います。(俗にオナガウジとも呼ばれます)
 尾のようなものは呼吸突起で、これを水面に伸ばして息をします。
 ハナアブは、幼虫も成虫も、とくに害のあるものではありません。


2568. 11.23.2003 from ゆか さん

 こんばんわ。つい先日天井から湧く虫についてご相談しましたゆかです。
 迅速なお返事ありがとうございました。

 天井から出る虫はマダラメイガの種類では?とのご指摘ですが、実はこちらの過去ログを拝見した時点で自分もそうかもしれないとは思っておりました。書き忘れてしまったと思うのですが以前正体不明の銀色の蛾が知らぬまに出てきた事がありました。

 ですが園長さんがおっしゃるとおり「食べ物から出ていない」ので違うのでは?と思ったのですが…。

 追記しますと、虫が出てくる部屋は普段生活している部屋のみで部屋をチェックしましたが虫が湧くような食料は置いてませんでした。
 台所なども確認しましたが天井を含めいっさい出現しないようです。

 部屋の天井からでてきたのはたまたまかとも思いましたが何度も天井の穴からの出現を目撃していること、あちこちの隙間や穴を塞いで以降出現率が減少したこと、また見かける場所もほぼ天井である事から湧いている場所は天井で間違いないようです。

 以前上の階がかなりの水漏れをおこしたため見えない部分でしけっていたりする可能性はあります。

 天井裏を確認できればよいのですが管理会社などに相談すると大事になってしまいますので個人で処理できれば…と思っています。

 バルサンでも焚いたほうがいいんでしょうか?
 たびたびすみません…。

園長:(ひとつ下のNo.2567の再メールです)
 そうですか。とすると、屋内の貯蔵食品から発生している可能性は低いんですね。
 でも、画像を見ると、やっぱりメイガの幼虫っぽいですねぇ。
 正体はよくわからないのですが、穴や隙間から出現しているのであれば、脚立などを使って手の届かないところも含めて、穴の中やその周囲に残効性の高い殺虫剤をしっかり噴霧するとともに、補修用のパテなどを使って確実に塞いだらどうでしょうか。


2567. 11.22.2003 from ゆか さん

 はじめまして。ゆかと申します。
 教えていただきたいことがありメールいたしました。

 半月ほど前から、住んでいるマンションの天井から白い虫(幼虫?)が沸いてきていて困っています。
 築20年は越しているためか天井のすみなどに穴があいているのですがそこから何匹も出てきます。届く範囲の穴を塞いだところ出現数は減りましたが、それでも一日で何匹も発見するのでいつ降ってくるかと思うと気が気ではありません。

 衣類につくこともあり、その場合白い糸を吐いて閉じこもり布を侵食してしまうような感じにしてしまいます。

 画像が荒いのでわかりづらいと思いますが体長1〜2p 頭は黒か茶色 おなか辺りに黒い点がある 糸を吐くといった感じです。

 この虫の種類と、対処法を教えていただければ幸いです。
 よろしくお願いいたします。

 

園長:住まいの害虫のうち、こんな感じの幼虫で思いつくのは「ノシメマダラメイガ」「スジマダラメイガ」など、マダラメイガという小さなガの仲間の幼虫です。でも、あまり自信ありません。ふつうは、貯蔵穀類や菓子類などでよく発生する虫なので。(衣類に閉じこもるのは蛹になろうとしているのかもしれませんが)
 天井の穴から出てくる、というのがどうもしっくりきません。
 天井の穴の奥にエサになりそうなものでもあるのでしょうか。それとも、穴から出てきているように見えただけでほんとうは部屋の中の戸棚などで発生して徘徊し穴の中から出ているように見えただけなのか‥。(どっちも考えにくい)
 いずれにしても、完全駆除するためにはなんとかして発生源をつきとめなければいけませんね。


2566. 11.22.2003 from みーしゃ さん

 いつもメルマガ楽しく拝見しておりますが、メールさせていただくのは初めてです。
 高知のみーしゃと申します。

 実は、3日くらい前から、うち(マンションです)の玄関ドアの脇(外です)の壁に、大きな蛾が陣取っています。
 体長(と言いますか、頭から羽の先まで)は5センチ強くらいです。

 1メートルもないところにドアがあって、バタンと閉まったり、人の出入りも頻繁なのに、微動だにしません。
 カメラを20センチくらいまで近づけて接写しましたが、そのフラッシュさえ平気でした。
 敢えてつついて追うということはしていないものの、この蛾はいつまでここにこうしているのでしょう?

 はじめは「げ、気持ち悪〜(-_-)」と思っていましたが、よく見ると茶色ながらレースのようなひだひだはなかなかキレイです。
 虫に詳しい小学生の甥が(貴メルマガも彼からの推薦で読ませていただくようになりました)、「ヤガの仲間じゃないか」というところまでは言っているのですが。。。

 蛾の模様は千差万別だと思いますが、模様によって種が特定され得るものでしょうか?
 また、あまりにも動かないこの蛾は、何のためにここにこうしているのでしょうか??
 まさかこのままここで越冬されたりしないよな、と少々案じています(^_^;)
 環境的には、すぐそばにカポックの大きな鉢植えを置いてあって、マンションの通路にしてはなかなか良いのかな、、、などとも思いますが。。。(^_^;)

 とりとめのない文章になって大変恐縮ですが、元来蝶嫌い(言わずもがな、蛾も)の私が、何の縁からかここ数日まじまじと向き合うことになったこの蛾、できるものなら名前でもわかれば、と思いメールさせていただく次第です。
 宜しくお願い致しますm(_ _)m

 

園長:メルマガご購読ありがとうございます。
 このガは、おっしゃるとおりヤガの仲間で、「フクラスズメ」という種類です。
 ご心配の通り成虫で越冬する種類ですので、居座る可能性、なきにしもあらずです。
 模様の渋い美しさに気づいていただいてうれしく思います。とまっていると見えないのですが、後翅は茶色地にブルーが入っていて前翅とはまたちがった趣があります。


2565. 11.21.2003 from nobee さん

 園長さんにお世話になるのは、これで2度目です。いつぞやは大変お世話になりました。今回もよろしくお願いします。
 実は、布団(羽毛)を衣替え?、夏布団から冬用の布団に先日、かえたのです。
 そうしたら、ベットのヘッドボード(というのでしょうか???)のところに、肉眼で確認はできるものの、ものすご〜く小さな(0.1ミリぐらい)白い虫が這っているのです。最初はホコリかゴミかなぁ〜と思っていたのですが、ジックリ見ていたら動いているじゃありませんか!!! おまけに、拭き取ってもしばらくすると、また同じ場所に出現しているのです。と言って、体がかゆくなるとか、そういう害は被っておりません。でもでも、なんだか気持ち悪いのですが、一体この虫は何なんでしょうか? 確か去年の冬もいたので、これで2度目の出現です。
 状況から察すると寒くなり始めると出現、布団と何らかの因果関係が有るや無しや、といったところでしょうか…。何とか早く対処したいのですが、どうすれば良いのでしょうか?

園長:それは、もしかしたら「コナダニ」の仲間ではないかと思います。
 ふつうは、貯蔵食品や畳のわらなどから発生することが多い生き物です。
 コナダニは人を刺したりすることはありませんが、大発生するとコナダニを食べるツメダニの仲間が増えて、このツメダニが人を刺すので皮膚炎になることがあります。また、コナダニの死骸はアレルギーの原因になるかもしれません。
 状況からして、冬用の布団が仕舞ってあった場所(もしくは布団そのもの)に発生している可能性がありますので点検してみてください。
 ダニが歩き回っているあたりに貯蔵食品がある場合は思い切って処分し、棚などでとりはずしのできるものは洗浄したあと太陽光にあてて虫干しするのがいいと思います。
 湿気と温暖な環境を好む生き物なので、晴れて空気が乾燥した日には窓を開けて風通しをよくするなど、常に部屋全体の湿度を低く保つように心がけてください。暖房もできるだけ我慢した方がいいです。
 薬を使う場合は、ゴキブリ用のエアゾールなどが効きますが、人体への影響に注意が必要ですし、何しろ小さくて個体数が多いので薬だけで根絶するのはなかなか大変だと思います。


2564. 11.21.2003 from T.S. さん

 初めまして.東京都在住のT.S.と申します.
 久しぶりに部屋の掃除をしていたらカーペット周辺の埃のたまっていたところに写真のような体長5mmくらいの虫が10匹くらい散在して見つかってびっくりしました.写真は虫の背側と腹側です.別々の個体です.背側の写真は牙見たいのがあります.腹側の写真では足がたくさんあるようなのが確認できます.
 「むし探検広場」で調べてみるとヒメマルカツオブシムシの様な気もしたのですが昆虫エクスプローラのヒメマルカツオブシムシの写真とは違う気もします.
 ヒメマルカツオブシムシであっているのでしょうか?ご教授願えればと思います.

  

園長:この虫は「ヒメマルカツオブシムシ」の幼虫に間違いありません。
 昆虫エクスプローラの図鑑に載せているのは、成虫の方の写真なので姿が違うのです。
 カーペットの周辺で見つかったということは、カーペットを食べながら育っている可能性が高そうですね。


2563. 11.18.2003 from わに さん

 えっっ・・・?クルマバッタも冬を越せるのですか?今は、部屋の一番日当たりの良いところで、日向ぼっこさせてますが、夜はじっとしていて(寒い?)朝日が当たり出すとじわじわ動き出して、草をむしゃむしゃ食べています。このまま、草をあげていたらいいのでしょうか?今日は、柿の皮を食べていました・・・。
 >>かめむしは、葉の上にいたら、はたき落とすことにしましょうか・・・(ちょっとかわいそう?)

 ところで、我が家で、困ったことが起きました。先日、田舎の祖母が、お米(玄米)をくれたのですが、去年産で、コクゾウムシがわんさかいました・・(^_^;)
 向こうでも、かなり掃除してくれたみたいですが、後から後から出てきます。家で精米するので、直接虫がご飯に入ってしまうようなことはまずないのですが、(害虫のHPでは、食べても毒ではないと書かれていたので、少し安心しました)あまり気持ちよくはありませんよね・・・。天日に干して、少し減りましたが、まだ出てきます。今は、ベランダに、ビニール袋にいれておいてありますが、コクゾウムシは、冬になると死んでしまうのでしょうか?こやつらを根絶できる方法はあるのでしょうか?もったいなくて、お米は捨てられませんしね・・・(でもコクゾウムシって、よく見るととてもキュートな出で立ちですよね・・・・。)

園長:クルマバッタモドキ(でしたよね)は、冬を越せないのです。でも、バッ吉君はとても元気そうなので、ちょっと大げさに、でも、ちょっとホンキの期待も込めて「年越しも見えてきましたね」と書きました。
 これからの季節、どんなエサがいいのか、私もよくわからないのですが、柿はビタミンがあってよいかもしれませんね。また、できるだけ新鮮な草をこまめに入れてあげるのが大切だと思います。

 コクゾウムシは実は1種類ではなくて、「コクゾウムシ」と「ココクゾウムシ」とがいて、冬越し方法が違います。(この2種類は、とてもよく似ていて見分けるのはかなり難しい)
 「コクゾウムシ」は、冬になる前に成虫が屋外に出て、板裏や石の下で越冬します。
 「ココクゾウムシ」の方は、成虫は死んで、幼虫が米粒の中で冬越しします。
 コクゾウムシがいっぱいわいた米は、そのせいで発熱し、ココクゾウムシの幼虫は冬期でも成長し続けることがあるらしいです。


2562. 11.17.2003 from 仙台市民 さん

 仙台市に住んでいます。9月,隣人から,「この前,SF映画に出てくるアメーバーみたいな気持ち悪い虫の集団を見つけた。たくさん重なり合って,進んでる。」という話を聞いたのですが,具体的なイメージをもてずに忘れ去りそうになっていました。そんなある日の早朝,庭の芝生付近で奇妙な虫(幼虫?)の集団移動を見つけました。これか,と思ったのですが,あまりの気持ち悪さに早速退治してしまい,写真を撮らなかったことを後悔していました。その後時間を見つけてインターネットで検索を続けること2ヶ月。今日,ついにそのものズバリの画像に出会いました。7.19のチョコリンさんの画像です。9.22にシミズカヨコさんも投稿なさっているようですが,まだ正体は不明なのでしょうか。自分としては,色,形などからヨトウムシが一番似てると思っていたのですが,どうも違うようですね。それほど詳しくはないのですが,ムシ大好きな私にとって,すばらしいページに出会えて嬉しいです。

園長:あ〜〜!あの虫たちですね。シミズさんが「ネコのげーのよう」と表現し、チョコリンさんがすばらしい画像を送ってくださったあのとんでもない虫たち‥。

 仙台にも出現していましたか。

 こんなにインパクトがある虫なのに、いまだ正体を解き明かせていないのです。
 そういわれれば、ヨトウムシの若令幼虫に似ていなくもないですね。
 もしかして、芝生の害虫として、けっこう有名だったりして‥。
 どなたか、ご存知の方、ぜひメールください。


2561. 11.16.2003 from わに さん

 こんにちは。今年は11月だというのに暖かかったり変な気候ですね・・。
 そのせいか、マルカメムシ君の到来の数が少ないです・・・。こちら的には、大助かりなのですが・・・。また、10月のはじめに子供が捕まえてきた、クルマバッタモドキの「バッ吉君」も、まだ元気いっぱいでもりもり食べています。このまま冬を越してくれたらいいのになぁ・・・。
 冬越しで、思いつくのは熊の冬眠なのですが、昆虫の冬越しも、飲まず食わずでひたすら眠り続けるというものなのでしょうか?カメムシの他にも今年の2月頃、ベランダで日向ぼっこをしている、イナゴを見つけました。(日本で唯一冬越しするバッタ・・・というやつですよね?)こやつも、家のベランダで冬越ししていたとしたら、何も食べるもの(稲科の植物)がなかったはずなので・・・。でも天気のいい日に、カメムシが丹精した(?)植木のはっぱの上にじっと止まっているのを見ると、汁を吸われているのでは・・・という危機感にさいなまれるのですが・・・。
 しかし、あの小さな体で寒い冬を越すのは大変だろうなと勝手に思っております。

園長:バッ吉君(メスなんですよね)、がんばってますね。年越しもだんだん見えてきましたね。
 昆虫の冬越しは、その方法もいろいろで、過ごし方もいろいろです。
 たとえば、幼虫で、土の中や朽ち木の中などで越冬するものは、活動は弱まるものの、冬の間でも多少とも摂食し育ちながら冬を越すものが多いと思います。
 成虫で、土の中や樹皮の下などにもぐって越冬するものは、冬の間中、飲まず食わずの状態です。
 専門的なところはよく知りませんが、熊の場合はある程度の体温は保っているのでまさに深い眠りという感じですが、昆虫の場合は、それ以上に生命活動が減退しているのだと思います。
 タテハチョウやツチイナゴなど、成虫で樹間や枯野で越冬するものは、真冬でも暖かい日には目覚めて活動しますがふつうは摂食行動はしません。でも、よっぽど暖かい日で、そばにたまたま水があったり、エサがあったら、飲んだり食べたりすることもあると思います。
 植物上にいるカメムシは、食べ物がすぐ手に入る状態にあるので、おっしゃるように、暖かい日には、植物の汁を吸っていることもあるような気がしますね。


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