むし探検広場
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2740. 4. 1.2004 from 蕎麦人 さん

 始めまして。
 早速質問させていただきたいのですが、夕暮れ時とかに集団で飛んでる虫、なんて虫なんでしょう?
 いつも見る身近な虫で、大きさは蚊よりも小さく、よく頭にまとわりつく、嫌な虫です。自転車に乗っていて集団に出くわすこともしばしばです。
 僕は母から教わってたとおり「ぶと」と覚えていたのですが、誰にも通じないことが最近になって解りました。
 友達によっては「あたまむし」などとよんでる人もいました。
 実際その虫の話になって、何食べてるんだろう?とかどこで生まれてるんだ?とか次々と疑問がでました。検索で調べるキーワードもよく解らず、無性に気になっています。彼は一体何者なのでしょうか。

園長:あの、集団になっている小さな虫たちは、たいてい「ユスリカ」の仲間です。カといっても、普通の蚊とはちょっと違っていて、吸血することはありません。
 集団を作っているのはオスたちで、みんなの羽音でメスたちを呼び寄せるらしいです。
 幼虫は、川や溝などの汚泥中で育ちますが、成虫は口が退化していて何も食べません。

 「ぶと」というのは一般的には「ブユ」「ブヨ」の別名で、夕暮れ時によく現れるのは同じなのですが、ユスリカとは違って、人間の足もとなどにしつこくまとわりついて吸血する、というやっかいな虫です。


2739. 4. 1.2004 from アベ さん

 はじめてメールをさせて頂きます。
 実は、現在、仕事場として古い庭つきの長家を借りているのですが古いだけあってかなりの虫の量です、、。
 一番困っているなはゴキブリです。
 先日お庭いじりをしていたところ、土の中からゴキブリの卵らしきものが出てきました、、、。
 これでは、いつまでたってもいなくなりません。
 毎日掃除もしてきれいにしているのですが、、、。
 何か効果的な駆除方法はありますでしょうか?

園長:エアゾール剤などを使わないですむ方法として我が家で行っているのはホウ酸ダンゴによる駆除です。毒入りの白いダンゴを作ってゴキブリの通りそうな場所に置いておくと、かなり効果があります。小さいお子さんがいる場合は、誤食するといけないので注意が必要ですが‥。
 検索サイトで、「ホウ酸ダンゴ」でサーチすると、作り方の載ったページが出てきます。


2738. 4. 1.2004 from さん

 お久しぶりの茜ままです。
 先週、お花見を兼ねて公園を散策すると、トンボ!?
 植え込みにとまってくれたので、あわててデジカメで...見事にピントが合いませんでした。く...悔しい。すぐに飛んでしまい、こんな写真でごめんなさい。
 越冬する『ホソミオツネントンボ』か、温暖の関係で早く出てきた『ホソミイトトンボ』か...。近くに池と小川があります。
 もう一枚は、蕗の葉にいました。ハムシの仲間でしょうか。



園長:トンボの方は、このブルーな感じからすると「ホソミオツネントンボ」のオスではないかと思います。(ちなみに、もうひとつの候補であげておられるホソミイトトンボも越冬します)

 甲虫の方は、ハムシではなくてコメツキムシの仲間の「トラフコメツキ」だと思います。


2737. 4. 1.2004 from satosi さん

 園長さん、違います。私は神奈川県に住んでいますよ。この写真も外で撮りましたし。どうしたんでしょうかね?
それと画像をもうひとつ、これはジャコウアゲハの近くでもう少し前にとったものなのですが、これはジャコウアゲハのサナギですか?

園長:これは、すっかりジャコウアゲハの蛹です。
 怪談のお菊様が後ろ手に縛られている姿にも見えるので、俗に「オキクムシ」とも呼ばれるものです。(ちょっと苦しいけど‥)
 それにしても、神奈川の2月初旬にジャコウアゲハとは、温暖化 極まれリ、ですね。


2736. 4. 1.2004 from ひで吉 さん

 園長さん、こんにちは!

 みなさんからの質問に対する適切なる回答を、毎回楽しく、また興味を持って読ませていただいております。

 「オオカマキリ」「ハラビロカマキリ」「コカマキリ」は、日本だけではなく、東南アジア一帯にも生息しているのですね。知りませんでした。

 さて、ここからが本題。今回はトンボです。

 トンボといえば、カラフルな身体や羽と並んで、頭部の大部分を占める大きな目が特徴的的ですが、こんな目をしたトンボは初めて見ました。
 まるで「白目と黒目(?)」に分かれているかのようにも見えます。
 デメキントンボと名付けたくなりました。



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 2726 の園長さんのコメント、『○○ヨウカイカマキリというのが、いろいろいるんだろうか‥。それとも、クビナガカマキリ、カラカサカマキリ、ノッペラカマキリとかがいて、そのグループ名がヨウカイカマキリ科なんだろうか‥。』は笑えました! 最高です!
 ヒトツメカマキリ、スナカケカマキリ・・・・・、姿かたちを想像するだけで楽しくなってきます。
あれからも、ヨウカイカマキリ科の学名を調べようといろいろ当たっているのですが、いっこうに謎のままです。この「むし探検広場」をごらんの皆さま、どなたか何か情報をお持ちではないでしょうか?

園長:日本のカワトンボに近い仲間でしょうか‥。キリッとしたいいデザインしてますよね。複眼を出目金に見立てたら、そのとたんに、おちゃめに見えますね。

 ヨウカイカマキリシリーズは、スナカケカマキリが一番イケてるかもしれません。
 姉妹サイト「へなちょこ動物園」のこのコーナーに登場させてみようかな‥。


2735. 4. 1.2004 from キリシマ さん

 こんにちは、キリシマです。いつもかまきりネタでお世話になってまが、今回はそれ以外で初投稿です。
 天井にヤブキリの幼虫がいました。またクモか〜と思って見たらバッタの様で、どっかで見たような〜と、去年4月のむし探検メールでタンポポに乗っている写真とよく似てました。背にオレンジ色のような茶色のような色のラインがあります。花粉を食べると書いてあったので、菜の花がたくさん咲いている所に放しましたが(まだタンポポは見かけないので・・・)、やっぱりタンポポが良かったかな?

 右の方の写真は玄関を出た横の壁で撮りましたが、蛾という以外さっぱり。写真の上にいる大きい方の羽根を広げている長さは8cmありました。見た瞬間、1歩退いてしまいました。
 2日前の朝には大きい方が1匹で、以前ならその時点でホウキで蹴散らしていたのですが、一昨年、カマキリを飼って以来徐々に虫嫌いが改善されてきました。(もともと虫がとっても苦手)ここを覗いているうちにだんだん虫に慣れてきたのかな〜と、でもまだまだ不気味な虫が多く恐る恐る観察しています。話しがズレてしまいましたが、元に戻って・・。
 そのまま夜になっても動かず、翌日昼に見たときには2匹いました。相手をただひたすら待っていたのですね。その日の夜はまだ2匹でいたのですが、朝にはまた大きい方が1匹だけでした。
 ところで、カマキリやバッタなどメスの方がやや大きいですよね、蛾もやっぱり大きい方がメスですか?
 それと頭の先に見えるのは触覚かと思っていましたが、あれは脚ですか?
 「ひで吉さん」のクシヒゲ(クビナガ?)カマキリと同じ様な触覚(あれほど立派ではありませんでしたが)を見たような・・、もぞもぞ動いてすぐ顔の下に隠してしまいハッキリとは分りませんでしたが。
 でも触覚なら隠す必要はないですよね??なんだったんだろう?

 

園長:左は、確かにヤブキリの赤ちゃんのようですね。本人はどうせならタンポポがよかったと思っているでしょうが、菜の花がいっぱい咲いているような場所なら、なんとか生き延びるのではないでしょうか。

 右は、「トビモンオオエダシャク」という春限定のガです。
 上のほうがメスです。(おっしゃるように、ガも、たいていの場合、大きくてお腹が太い方がメスです)
 ひたすら待っていたというか、たぶん、フェロモンを出してオスをおびき寄せていたのでしょう。
 頭の先にあるのは、触角ではなくて前肢ですね。


2734. 3.31.2004 from ひで吉 さん

 園長さん、こんにちは。

 日本でもおなじみの「オオカマキリ」「ハラビロカマキリ」そして「コカマキリ」のそっくりさんです。
 2番目の写真、ハラビロカマキリのそっくりさんだけはまだ幼虫で、羽が生えていませんでした。
 コカマキリのそっくりさんは、奇妙にとんがった目に特徴があって、宇宙人のような顔をしていました。





園長:(東南アジア在住 ひで吉さんからのカマキリレポートです)
 クシヒゲカマキリのあとに、この連中の写真を見ると、なんかホッとしますね。
 オオカマキリ・ハラビロカキリ・コカマキリの3種とも、東南アジア一帯にも分布していますので、もしかしたら、(特にハラビロ君あたりは)そっくりさんというより、同種かもしれませんね。


2733. 3.30.2004 from satosi さん

 どうも。satosiです。
 2月のはじめ頃に見つけた蝶が何なのかわからないのでメールをします。
 まだ少し寒い時期だったのでこんな時期にもうでているんだと思っていたんですけれど 回答、よろしくお願いします

 

園長:この美しい紅色の入ったチョウは、「ジャコウアゲハ」です。
 真冬に見つかったんですね。普通は、蛹で越冬しているはずなのですが、暖冬に惑わされて羽化してしまったんでしょうか‥。
 それにしても早すぎるので、暖房か何かの影響で羽化したものかもしれませんが。
 それとも、satosiさんは、かなり暖かいところにお住まいなのでしょうか??


2732. 3.29.2004 from うめのすけ さん

 こんにちわ
 初めてこのサイトを見つけて仕事も忘れて見いっています
 早速ですがお聞きしたいことがあるのです というかずっと気になっていたことなのですが私は植木屋に勤務していて 毎日植木の管理をしています
 初夏から秋にかけては木々の葉に色々な幼虫がくっついて一生懸命 葉を食べている姿はとてもかわいく成長を楽しみに見ているのですが 一応商品である植木ですのでそのままにしておくわけもにいきません とはいえ捕殺してしまうのはあまりにもしのびない できたら皆保護してやりたいのですがなにしろ個体数が多く(毎日色々と20匹近く見つかります)とても養っていくわけには行きません そこでいつも食べている葉もしくは枝ごと切り取って集めそのまま裏山の草むらに置いているのですが その後の彼らの運命はどうなってしまうのでしょうか ちゃんと羽化できているのでしょうか 無責任ですね 変な質問ですみません 

園長:幼虫たちを殺さずに逃がしてあげるとは優しいですね、うめのすけさん。
 その幼虫たちが生き延びられるかどうかは、幼虫がどこまで育っているかによって大きく左右されると思います。
 既に終令まで育ちきっている幼虫なら生き延びている可能性が高いですが、まだ小さい幼虫の場合は、途中で葉っぱがなくなったり萎れてしまったりして、羽化まで至っていないことが多いのではないかと思います。ただ、小さな幼虫でも、食性が広いものは、新しい植物を見つけ出して生き延びているかもしれません。

 気をつけなければいけないのは、植木がもともと裏山の周辺で育ったものならいいのですが、もし遠くから運搬されてきたものなら、幼虫を裏山に放すことによって自然の生態系に影響を与えてしまうことがある、ということです。
 遠くからやって来た幼虫の場合は、涙をのんで駆除してしまうことも必要かもしれません。


2731. 3.28.2004 from piko さん

 家に虫が飛んでいることがあります。 
 体長は1.5cmくらい、みためはスズメバチのように腹部に黄色と黒の縞があります。胴は、黒色、短い触角があり、目は、一見ハエのように?
 トンボのように?頭の大きさのわりにおおきめです。羽が2枚あります。
 この虫が飛び始めたのは、まだ最近のことですが、すでに5匹を殺しています。
 部屋の中に住みついているのでしょうか、気持ちが悪くて部屋で落ち着いていられません。

 どうかお教えください

園長:その虫は「ハナアブ」の仲間ではないかという気がします。
 こちらのページに、その仲間を掲載していますので似たものがいないか確認してみてください。
 ハナアブの仲間ならば、家の中に住みついているわけではなく、また、人間に危害を加えるようなものでもありません。幼虫が、排水溝の中などで育っている場合があるので、そこで羽化したものが入り込んでいるのかも。 


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