むし探検広場
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3550.11. 7.2004 from ひで吉 さん

園長さん、カメムシが花盛りですね。

卵を守っているカメムシに出会いました。卵に覆い被さってジッとしてる同種のカメムシを3箇所で見かけましたが、いずれも少し離れたところにもう一匹カメムシがいて、周囲を監視しているようでした。その様子からして、どうやらペアのようです。卵と一緒にいるのが♀で、離れた場所で眼を光らせているのが♂でしょうか? 太腿が目立つ、3cmほどの大きなカメムシでした。



園長:ペアで卵を守っているとは素晴らしいですね。
沖縄にいる「アシブトヘリカメムシ」に近い種類のようです。
アシブトヘリカメムシの場合は、オスは後脚の腿節が湾曲して内側に三角の突起があることで雌雄を見分けられます。
この2枚の写真を見比べると、1枚目がオスで、2枚目の卵を守っているほうがメスということで間違いなさそうですね。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3549.11. 6.2004 from BugBug さん

園長先生今晩は、2度目の投稿になりますBugBugです。
秋も深くなってきて見られる昆虫も少なくなってきましたが、先日庭で見つけた虫について教えていただきたいと思います。

カメムシの仲間かと思って色々調べたのですが、なかなかこれだと言う物が見つからなかったのですが、ひょっとして違う種類なのでしょうか?

園長:一見ハチのようにも見えますが、カメムシの仲間で合っています。
ナガカメムシ科の「ヨツボシヒョウタンナガカメムシ」のようです。
しかし、ちょっと離れて見ると小型のハチにそっくりなので、もしかしたら擬態してるのかもしれませんね。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3548.11. 6.2004 from ティティ さん

園長さん、教えてください!
さきほど非常にヘンテコな虫を見つけてしまいました。
平べったく濃い灰色でテカテカしており、頭は妙な形になっていて体長13cmくらいです。玄関を出た所の地面を這っていました。土を探している様はまるでミミズのようでした。

そしてもう1つ。
門柱にある家なんですが、既に空家のようですが誰が住んでいたのだろうと目につく度に思っていましたので、この場をお借りして一緒に質問させて頂きます。泥で出来ているようでカチカチです。全体は1cmほどでとっくり状の出入り口は2mmほどです。半球型でとても可愛らしいです。




園長:ヘンテコ虫のほうは、「コウガイビル」というイキモノで、たぶん、クロイロコウガイビルという種類ではないかと思います。
コウガイビルは、「ヒル」という名まえがついていますが、いわゆるヒルの仲間ではなく、扁形動物門に属するプラナリアに近い生き物です。
人の血を吸ったりすることはなく、ナメクジやカタツムリなどを好んで食べます。

かわいいとっくり状の家は、「トックリバチ」の仲間の巣です。
トックリバチの母親は、こんなゲイシュツ的な土の巣を作って、中に卵を一つ産み付け、幼虫の食糧としてアオムシを数匹入れておきます。
ちなみに、トックリバチは攻撃性が低いので、ハチといってもそんなに危険なものではありません。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3547.11. 5.2004 from 砦の主 さん

園長先生、こんばんわ。砦の主です。

他のクワガタムシの仲間にも登場してもらいますね。
亡霊騒ぎのノコギリクワガタはとっても立派な個体でしたが、あちこちで撮った写真の中に、原歯型の貧弱なやつと、むっちりと色っぽいメスが写っていましたのでご紹介いたします。

ともに、まだ数年しか経っていないと思われるクヌギ林で、しっかりとその存在感を示しておりました。
このクヌギ林の成長とともに、この子達の子孫がきっと、あの見事に彎曲した、大顎を持った個体に育ってくれることでしょうね。



園長:ノコギリクワガタのメスは丸っこくてかわいいですよね。
でも、この丸っこさに「色っぽさ」を感じてしまうとは、砦の主さん、かなりクワガタたちにイカレてますね。


3546.11. 5.2004 from くわはら さん

はじめまして。アリとクモについての質問です。よろしくお願いします。
ヒメアリ?(2ミリ弱、茶色)が今年の八月からアパート一階の我が家に営巣して困っています。自分で調べた限りでは、どうやらイエヒメアリでは無いようなのです。
二回、分巣したものの、ドラッグストアで売られている毒エサで対応できました。日数にして18日間、巣は出来ていません。でも、たまにですが、羽蟻と働きアリを見ます。でも以前のように沢山出てくるような巣は見当たりません。
アリが出なくなってからすぐ、ハエトリグモが出るようになりました。二匹くらいいます。黒い体で二センチぐらい、白い爪が前方に付いていて、背中にも白い円のような模様があります。もしかして、彼らがアリを食べてくれているということはあるんでしょうか?でしたら、とても心強いと思いまして…。それともクモはアリが天敵で、今まで出てこられなかっただけでしょうか?ぜひお知恵をお貸しください!

園長:うーーん‥ よくわかりませんが、たぶん、ハエトリグモとアリとは、あまり関係ないんではないかと思います。
アオオビハエトリなどアリを好んで食べる小型のハエトリグモもいるにはいますが、2センチ大のクモにとっては、2ミリ弱のアリは、獲物としてあまりに小さすぎると思います。
また、弱っているものならともかく元気なハエトリグモが、アリに簡単に襲われることはないはずなので、アリを恐れて出てこれなかったということもないと思います。


3545.11. 5.2004 from バッタ3号 さん

はじめまして。
先日 バッタ(多分リョウショウバッタ)を捕まえて、年甲斐も無くじっくり観察していたのですが、胸の気門のあたりに5つの穴らしき物を発見したのですが、何か名称はあるのでしょうか?
それとも、特に名前は無くその辺を総称して「気門」というのでしょうか?

どうでもいいかなとも思ったのですが、気になるので知っているようでしたら教えて頂けませんか?

お忙しい所恐れ入りますがよろしくお願い申し上げます。

園長:ショウリョウバッタではなくて、オンブバッタみたいですね。
確かに、こんな穴、ありますよね。
申し訳ないのですが、これが何なのかは私にはわかりません。というか、今まで、これが何なのか、と考えたこと自体ありませんでした。
気門はもっと側面の方にあるので、気門には関係ないように思います。
しかし、気になりだすと、とても謎めいていてかなり気になりますね。
いったい、何なんだろう‥。どなたか、ご存知の方、教えてください。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


3544.11. 5.2004 from よたこ さん

こんばんわ。

今日、金木犀の若木に沢山ついていました。
はさんで採るのに吸盤が強かったように思います。
綺麗なのですが・・・苦手です。
なんの幼虫であるか、どのような害があるのか
教えていただくと喜びます。
よろしくお願い申し上げます。m(__)m

園長:このへんてこなイモムシは、ヤママユガの仲間の「シンジュサン」という蛾の幼虫です。
庭木の葉っぱを食べてしまうという害がありますが、人体への直接の害などはありません。
蛹で越冬し、来年の5〜6月頃にオリエンタルな模様の立派なガになります。成虫は開張11〜14センチもあります。 → シンジュサンの成虫

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3543.11. 5.2004 from みこ さん

我が家の玄関はガラス戸なのですが、今晩外出から帰ってきてみると腰の高さ程の所にミミズが6〜7匹クニュクニュと這い上がっていました。数時間後に再び見てみるとやはりまだはり付いたままでした。気持ち悪いので駆除したいのですがどうすれば完全に駆除できるでしょうか?玄関周りに草が生えているのもミミズにとっては住みやすい環境なのでしょうか?

園長:えっ、ガラス戸にミミズたちが‥?
雨上がりなどにアスファルトの上でへたばっているのはよく見かけますが、ガラス戸のそんな上まで登るなんて、いったい何をしてるんでしょうね。
ミミズの主な食べ物は、腐ったり枯れたりした植物なので、草がはえている場所の地中は居心地がいいはずです。
家の周りから植物を一切なくせばミミズもたぶんいなくなると思いますが、そんなクリーンすぎる場所よりも、草も適度に生えて地中の掃除屋さんであるミミズも生息している、というのがバランスのとれたいい環境だと思うのですが‥。
「ミミズは住んでいるけども、むやみに地上に出現しない」 というのがベストなんでしょうけど、私にはどうすればよいのかいい知恵が浮かびません。スミマセン。


3542.11. 5.2004 from ないとう さん

園長さん、こんにちは。とても素朴な疑問なんですけど、息子に聞かれても答えられないので、教えてください。
夜行性のムシって、夜が好きなのに、なぜ街灯や明かりに集まるんでしょう?明るいのが好きではないから夜行性なのかと思ってるんですけど、そうなると、明かりに集まるのはおかしいよねぇと息子と話しています。こんな質問でごめんなさい。でも、教えてください、お願いしまーす!

園長:昆虫は、外灯などの光を、月、星などの自然光と混同して集まってくると言われています。
昆虫には、地面と並行に進むために、光のやってくる方向と約80度の角度を保ちながら飛ぶ習性があるらしいです。
月や星は、十分遠くにあるので、この方法で実際にまっすぐ飛べるのですが、外灯などの人工光は、近くにあるので、常に光源と80度の角度を保って飛んでいるうちに、らせん形の飛行曲線を描き、ついにその光源にたどりついてしまうのです。
よく観察すると、ガなどが光にやってくるとき、遠くから一直線に光に向かうのではなく、らせんを描きながら飛んでくるのがわかると思います。


3541.11. 4.2004 from ほしあん さん

こんばんは、園長さん ほしあんです。
カメムシの続編です。
10月24日に投稿したカメムシによく似た幼虫を偶然見つけました。
撮影地(千葉県北西部)は前回の近くで数十メートル離れた場所です。アザミの花にブチヒゲカメムシらしいカメムシと帯同していました。
前回の幼虫と微妙に模様が違うように見えます、やはりこれも「越冬型のミナミアオカメムシの幼虫?」の個体差なのでしょうか。
よろしくお願いします。

園長:こうして並んでいると同じ種類の成虫幼虫のようにも見えますね。
成虫はブチヒゲカメムシで間違いありませんが、幼虫は、(白紋がハッキリしていますが)たぶんこの前の幼虫と同種ではないかと思います。
前回は「ミナミアオカメムシ」ではないかとお答えしましたが、よく似た種類の「アオクサカメムシ」の幼虫にもこんなタイプがいるようで、どっちなのかよくわかりません。

※この投稿は「むし探検広場 ブログ版」にも掲載しました。


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